白い闇から来た騎士   作:くまたいよう

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マイペースな賜物回。


転入生が来た

クラス対抗戦が近付いてきた。

 

優勝したら、代表のクラスにデザート無料券が商品、朝のSHRで山田先生からそう説明があった。

 

流石に殺人未遂があったばかりじゃ騒ぐ気にはなれないだろうけど。

 

「セシリアの復学祝い代わりに貰っとくか」

 

何気なく言ったが、周りが『えっ?』って感じに黙ってる。早まったかな?まあ、どうでも良いかとしたら、千冬姉が教壇に立った。

 

「さて、次に唐突だが?転入生が来た・・・・先ず警告しておくが、騒ぐなよ?」

 

『警告』?

 

物騒な言い方だな、騒ぐに足る出来事なのかよ本当に?とか思ってたら、千冬姉に促されて教室に入って来た奴には驚愕の声が上がりかけて思わず口を塞いだのが多数だな、確かに騒ぎたくはなるわ・・・・で、無難な自己紹介が始まる。

 

「本日より、このクラスに転入する事になった『織斑マドカ』だ。見ればわかると思うが、織斑先生の妹だ・・・・それ等について関係無しで触れないようにで宜しく頼む」

 

言ったように、千冬姉を小さくした外見だから見ただけで騒ぎたくなるわ。しかし、やってくれるよ・・・・『イギリス』・・・・予想よか早くに手を打ちやがった。

 

一時間目が終わって、俺やマドカに何か聞きたいけど・・・・な空気が部屋に漂いまくってる。けど、最近が最近だからなあ・・・・まあ、俺としてもと思っていたら?

 

「一夏、どういう事だ!?お前達に妹がいた等とは聞いて無いぞ!」

 

悪い意味で突っ掛かって来やがったな、そりゃそうだ!俺だって知ったのは最近だっての!と思っていたら。

 

「騒ぐなと担任に言われたハズだが?」

 

おぉ、いつの間にか篠ノ之の背後に回って喉元にナイフ代わりにペンを当ててる。相変わらず見事・・・・って、待て!『今の時期』それは駄目だとして二人を引き離した。

 

「何をするのだ?」

 

「ややこしいから、乱暴も荒業も控えんか!説明は後でしてやるから・・・・」

 

 

『一夏、中国の方から来たわよ!?』

 

 

げっ!?また懐かしいけどややこしいのが来たのか!?直ぐにわかるのが複雑だ!ドアが開いて、入って来たのは幼馴染みな『鈴』だったのだが?

 

「むぐっ?」

 

「動くな、貴様は一夏には近付かせん!」

 

マドカが今度は鈴を口を塞ぎながらの羽交い締めにしてしまった。もがく鈴だが?

 

ビシッ

 

加減した手刀がマドカの脳天に炸裂した。千冬姉も流石だ・・・・気配が全然感じられんかった。

 

「騒ぐなと言ったハズだ」

 

「いや、私は鎮圧した側だ」

 

「見ればわかるがやり方が問題なのだ。今晩、同室になる一夏から説明してもらえ!」

 

『同室』

 

まあ、そうだよな。一応は身内だから最適だわなと思った。尚も何か騒ごうとする鈴と篠ノ之に対して千冬姉は?

 

「騒ぎを起こし掛けた罰だ!お前達は許可が出るまで接触は禁止だ!鳳の方はクラス対抗戦があるのだから、その場で拳か剣ででも語れ・・・・以上!」

 

おお、分かりやすい!流れからして鈴の奴もクラス代表・・・・待て、転入したのが今日だとしたら・・・・あのバカ、やらかしたんか?

 

 

 

そんな騒ぎの後で微妙な雰囲気で過ごした日の夜。

 

 

 

「で、何で此処に来た?」

 

「イギリスから専用機を貰った。サイレント・ゼフィルスだ。それを機に転入が決まった」

 

そうか・・・・早速、セシリアの穴を埋めるだけでなくて、俺達への揺さぶりを始めたか。

 

ブリュンヒルデと世界初の男性IS操縦者の身内を強引に学園に・・・・くそっ、セシリアの件は間に合ってくれよ?

 

「ところで、私があの篠ノ之妹と中国の女を黙らせたのを止めたのは何故だ?」

 

「・・・・」

 

俺は手話を使ってマドカに語った。正直、新手の盗聴器を警戒する以前にマドカの早計振りも問題だ。

 

つまり、セシリアが後ろから刺された手腕からマドカの突然の専用機授与からして『下手人疑惑』が囁かれかねん!

 

それに、鈴が来た経緯も多少想像は付くが早速騒いだら不味いんだよ!

 

「ふん、世俗は面倒だな」

 

「お前の方が面倒だよ!此処は軍とかじゃないんだ」

 

「軍じゃない?あの鬼教官に教師なんかやらせるような場がか?」

 

「そこは否定出来ん・・・・」

 

そう、あの姉はブリュンヒルデの威光が通じない側からしたら、山田先生が副担任やってなきゃ決して教師なんかじゃない・・・・けど?

 

グゥゥ~っ

 

マドカの腹が鳴ったな、恥ずかしそうにしてるけど?丁度良いか・・・・。

 

「飯にしようか、何が良い?」

 

「肉があれば何でも・・・・デザートあるか?」

 

「了解・・・・」

 

持ち込んだ冷蔵庫の中を確認しながら少し吹き出しそうになっていた。そして、俺はマドカを見つけた時を思い出し始めた・・・・。




何故かはともかく、サブタイ通りに転入生は来た。
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