白い闇から来た騎士   作:くまたいよう

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 まあ、取り敢えず。


シャルル、痛みの記憶 ※閲覧注意

(・・・・義理の娘、篠ノ之博士・・・・の、か)

 

 僕は、授業を受けながらモヤモヤしていた。クロエさんがどうやって篠ノ之博士の義理の娘となったかとかより・・・・一夏があの篠ノ之妹にペンをダーツ?か何かのように投げた時のクロエさんの表情・・・・一夏がなにもしなかったら、自分が黙らせていたのが確実なくらいムッとした表情になり掛けていた。皆が気になっていたけど、普通の授業をノート取ったりしながら黒板の公式も解いて見せて?本当に両目を瞑ったまま見えている・・・・まあ、篠ノ之博士の関係者ならそのくらいはやれるのがいてもおかしくはないと思った瞬間、思考を中断した。織斑先生がああなっていたのに暮らせてた理由はと考えたからだ。

 

 そして、昼休みに?

 

「あの女の居所を教えろ!」

 

 マドカがクロエさんに詰め寄って一夏に引き離されていたんだ。

 

「あの・・・・束様の居所を知って何をする気なのです?」

 

「決まっている!一夏に悪戯させんようにギタギタに叩きのめして・・・・っ」

 

 一夏が両方のこめかみに指を当てて、崩れ落ちていた?何か刺激したのか・・・・でも?

 

「騒がせてすまん・・・・とにかく、話を聞かせて欲しいのは俺もなんで場所変えようか?」

 

「はい」

 

「一夏!その女に何を聞く気だ!?」

 

「束さんの事」

 

「何故、あの女を気にする!?」

 

 これにはクラスの皆が注目した。と言っても何度かあった光景らしい・・・・けど、今回は聞いていたのと何か違う?何か話し辛そうで、数瞬躊躇った後に?

 

「気になるなら自分で束さんに聞け『携帯に番号入ってんだろが』」

 

 昨夜に聞いたんだけど、しつこいようならこう言えと『誰かに言われてた』事を言った・・・・まあ、うんざりしてたようだから愚痴で漏らした?そもそも学園に来て数日な僕から見ても?事ある毎に織斑先生か篠ノ之博士に関する話題を出してしまいがちなんだ。とにかく関係無いと思って退散したら?誰かダウンさせられた音と木刀が落ちる音が聞こえた・・・・まあ、そういう事になったんだろう。

 

 そして、僕は?

 

「わたくしの料理、この保存食のようにならないんです・・・・」

 

 セシリアと一緒に一夏からもらった保存食と青汁でお昼ご飯、昨夜も思ったけど?固形物タイプの味は良いんだよね・・・・セシリアじゃなくても、普通の人がクッキーやビスケット作ってもこれに匹敵するくらいの味にするのは少し無理かも。そうだな、僕がやるな・・・・っ!

 

「シャルルさん?気になる事の話題をしたいのですが?」

 

「う・・・・う、ん・・・・」

 

(う、迂闊でした・・・・多分?『料理』の話題で『火』を連想させてしまった。この前は多分ギリギリだった?これではいけませんわね、取り敢えず顔色が戻るまで・・・・)

 

 どれだけ経ったかは良くわからないけど、視界の震えが止まったから?セシリアの話を聞いた。マドカが何故か篠ノ之博士を『ギタギタに叩きのめして』云々は、まあ織斑家の一員なら顔を合わせたはしてるだろうけど、篠ノ之妹がマドカを知らなかったから、いつの時期に・・・・あれ?これって、そんなに大した話題かな?大半は推測出来るハズ・・・・そして、セシリアは?

 

「貴女は・・・・どう思ってますの?『シャルロット』さん」

 

「・・・・知・・・・って・・・・た・・・・んだ・・・・ね」

 

 僕は冷静に答えた。実は最初からバレてましたな事態を考えない程におバカじゃないよ・・・・まして?

 

「わたくしは没落貴族ですが、だからこそ?それなりに勉強はしていますわ・・・・『デュノア』の事関連も・・・・まあ、それはさておき?一夏さんにはバレてますか?」

 

「興味・・・・無、い状・・・・態・・・・っよ、雰囲、気だ・・・・け、で・・・・わかっ・・・・て、そう」

 

「ですわね・・・・友達や家族は大事にしていますが、基本的に年上好み・・・・と言うべきで・・・・」

 

『年上好み』

 

 それが、どうって言うべきなんだろ?と思ってたらセシリアの顔が少し赤くなってた。そういう事なのか・・・・まあ、多分無理だね・・・・第一に?篠ノ之博士に勝つのが目的で、そもそも何故勝とうとしているのか?勝った後にどうするのか?を聞けてないって事を言ったら、何故か感謝された。ああ、まだなのか。

 

 

『クラスの皆は何故一夏が篠ノ之博士に勝ちたいのか聞けてない』

 

 

 でも僕には多分関係無いかな・・・・と思ってたら?

 

『駆けつけ三杯って奴だ』

 

(っ!)

 

 突然、この間の事が頭に過った・・・・そうだよね?『協力』になるかわからないけど、僕なりに気付いた事が有益なら手を貸してみるのも考えようかな、だって・・・・お礼代わりにはなる。悪いけど、これを上手く・・・・。

 

『この泥棒猫の娘がっ!』

 

 今度は・・・・義母に平手打ちされながら言われた事、ああそうさ!『騙される方が悪い』そう言いたかったんだろうさ!

 

「・・・・さん?」

 

「何・・・・?」

 

「え、いえ・・・・そろそろ、お昼休みは終わりますが?」

 

「わかった・・・・」

 

 何でだろうなあ?セシリア、ちょっと震えてるけど・・・・まあ、良いやと思って教室に戻ったんだ。とにかく、先ず学園に来て数日なんだから色々やらないと・・・・ねえ?

 

 そう考えて、その日の授業も放課後も終えて一夏はクロエさんに構いがちになっていった日々がそれなりに過ぎた次の週の初日だった。

 

「さて、また『転入生』が来た。今度はドイツの代表候補生だ」

 

『また』

 

 織斑先生は少し苦い顔だけど・・・・僕が言えた事かだよね?しかし、雰囲気が違うけど大半が『似てる』って思ってるよね?クロエさんを思わせる銀髪だよ、まあ良いけど。

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

 

「それだけか?」

 

「はい、教官」

 

 こめかみとか眉間を抑えたいそうになっているよね?織斑先生がドイツにいた事は聞いていたけど、それ以来の縁なんだね、この娘も先生に・・・・と思っていたら、僕の左頬に火花が走った?

 

『この泥棒猫の娘がっ!』

 

 もしかして、虫の知らせってのだった?嫌な事を思い出しちゃったじゃないか・・・・何か言ってるけど、ボーデヴィッヒさんに横から待ったを掛けている一夏が目に移ったけど、そうさ?多分、織斑先生が僕を学園に連れて来る為に手を尽くしたから・・・・ああ、成る程成る程?でもねえ?

 

「よしてよ、痛いじゃないのさ・・・・」

 

 立ち上がって、見たら?何か顔を真っ青にしてるねえ?何を怖がっているのさ?人様をいきなり叩いといて、何だよその小動物みたいな震え方は?・・・・ああそうだよ、皆そんなのばっかりなんだよ・・・・好き勝手言うクセにいざとなったら肝心な事を言わない言えない言いたくないのクセに、その割には下らない事ばっかりしてさあ?

 

「怖いのかい?だったらさあ?」

 

 リヴァイヴの右腕を部分展開した。もう、嫌なんだよ・・・・叩かれたりするのも痛いのも?僕はデュノア社でモルモットにされてからの日々を思い出した。殴られたり蹴られたり拷問に掛けられたりなんて珍しくなかったさあ?処女の方がウケるからとかで、そういう目には遭わなかったけど?生まれの不幸とかで割り切ったけど、痛い目に遭うのは試合とかなら文句ないとか考えたのは近所の子と遊んでたからギリギリでそう思ってたけど、けど・・・・こんな野暮な小動物みたいのに関わるのは嫌だったんだよ!

 

「だったら・・・・さ?君には、殴られるのがどういう事かを教える事で、人様を殴る事が・・・・怖くて怖くて仕方ないようにしてやるよおおおおおぉぉぉぉっっ!!」

 

 僕はリヴァイヴの右拳を全力全開で眼帯掛けた銀髪女の顔面に向けて思い切り振るった!




 原作一夏曰く、一番怖い娘の溜め込んだものな回。次回どうなるかな?
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