ダリルの『先輩振った茶番』がシャルル・ラウラ・クロエにプラスにはなってしまった一方で、束は密かに『計画』を始動させる。その数日後?
シャルルがダリルと短い時間戦った日から、ラウラは自分なりに、それまでよりしっかりした口調でシャルルに積極的に関わり出した。目撃した者達からしたら、何か感じるものがあったのだと言う見解。
その一方?
「全く、ダリルさんの株が上がる一方で?どうも私は軽視されてるのよねえ?」
「会長さんは『身内』に目が行きがちですからね?ダリル先輩みたいに、憎まれ役やってでも後輩に構ってやる気概が無いんじゃ株以前の問題では?」
「わ、わかってるわよ・・・・」
言われた事が?ごもっともな私、更識楯無は・・・・週末休みに織斑一夏君と街中を歩いている・・・・と言っても?織斑君は変装してるわね、グラサンと水色のカツラ・・・・私に兄弟がいたらこんなだったりして?実は、織斑先生が?
『たまには地元に帰っておけ』
そう命じたらしい・・・・二人の間に何があるかはまだわからないけど、これは粋な計らいってとこね・・・・訓練で簪ちゃんをISシールド無ければ危険な目に遇わせてたとこだから、こういうのが必要。
で、私も何か問題起こしそうだからと理由付けてそのまま同行してる。簪ちゃんを危険な目に遭わせ掛けた負い目あるから断れないのは想像通り!・・・・正直、本音ちゃんに頼むのが一番かもしれないけど?・・・・ちょっとした危惧があるのよ。
私の方は、黒髪の弛いおさげを両肩辺りに垂らしたカツラを使っているわ。お互い多少顔は知られてるから、テロリストなんかに狙われたら周りが危険だし?
けど・・・・ねえ?
「どうです?『俺の地元』」
「『異常』・・・・」
そう、噂には聞いていたけど?ブリュンヒルデの実家がある周辺にしては平和過ぎるわ。
ISが普及して以降、女尊男卑の世の中に突入したハズ・・・・例えば買い物。
織斑君が、歯ブラシとかの日常品を買う為に入った店の空気だけでわかる。
男が女に自分の買い物の分を支払わされるのも珍しくは無いのよ・・・・けど、何店か見回っただけでそんなのとは無縁ってわかる・・・・外国の国家代表になる前後だけで、色々見たけど・・・・その中で一番平和だわ、まるで?
『ISが世に出る前の風景』
この辺りは政府の保護下になったせいで一家バラバラになったにしても篠ノ之博士の実家まである・・・・台風の目みたいになるにはね?
『実家の調べ』を信じきれず?自分で直接来てみたかったのと、変装しながらでも織斑君と一緒に歩き回るなら何かあるかも、だから荒事とか想定した結果?本音ちゃんじゃなくて私が出向いたのよ。
そして、お昼ご飯に同伴で着いた場所は?
『五反田食堂』
古き良き食堂ってとこね。『業火』?が付いた野菜炒め定食、火の通し具合が完璧な絶品だわ・・・・手伝いの孫娘で長い赤髪をヘアバンドでまとめたお嬢ちゃんを看板娘と見て笑顔と談笑を交わす男ばかりのお客さん、両方がイキイキしていてるし、店主のお爺ちゃんも古風な感じだけど、活気に満ちている。
例の腹を減らしてバトルモードなおじさんが喜ぶ店かもね。
「会ってやらないの?」
「『どちらの意味で、ですか?』」
見透かされてるわね、まあこれは知ってた方が安全。
『IS適正ランク『A』の娘、五反田蘭』
正直、テロリストとかがいたら狙われるような娘ね・・・・今、中3だから来年どうなるのかしらね、そして辿り着いたわ『織斑家』・・・・荒稼ぎした織斑先生が購入した家らしい、此処で何があるのかしら?と意地悪に笑ったけど?
「別に良いですよ、手伝わなくて・・・・」
「言わない方が楽よ?」
居間に入る前、扉を開けるのを一瞬戸惑った織斑君・・・・何があるかと思ってたら、酔っ払いの荒らした部屋の見本だわね、織斑君はGWの終盤辺りは『諸事情』で知人のとこに行ってたらしいから、気になってたらしいけど?部屋中に空のビール缶、つまみの入ってた袋・・・・嗚呼、脱ぎ捨てられた大人っぽい黒の下着?夢が壊れるわ、ブリュンヒルデ様の実態。
「私生活がだらしない噂はあったけど、これ程とはね」
「そっちも簪やのほほんさんの姉さんがいなけりゃ似たり寄ったりじゃないんですか?」
「そんな事は無いわよ!・・・・多分・・・・」
片付けを終えて、出してもらったお茶を飲みながらのやり取り・・・・実は、最初に懲らしめようとして勝負して以来?時々手合わせはしているから、親交はそれなりなのよね?虚ちゃん程じゃないけど細かいとこは厳しいから割とペース握られちゃってるのよ。
「で、同室の子とはどうなの?『傷痕』ならある程度融通効くわよ?」
「『消えてたら、本国に疑われます』当面、ラウラに任せたままの状態の方が良いと思うんですよ」
いつ知ったのかはスルー?まあ、あの処置はデュノア社の技術だから?言うように、いきなり消えてたらバレたと見なされる。心得てるわね・・・・私としても、唯一?
『調べるのを躊躇している場』
それ以外は結構見れたから良しとするわ『引き際も大事』ってとこね。
さて、後始末と?出たゴミ袋の『依頼』は終わったから?後は夕御飯どうしましょう?としていたら?とんでもない恩恵があったわね。
「うん、絶品!やっぱり、ラーメンってのはこうでなけりゃね♪♪」
いつ以来かな味、スープと麺の味も香りも申し分無し!角煮みたいなチャーシューに、半熟の煮卵入りで五百円?屋台とは言っても安い!それだけじゃなくて?
「束の姉ちゃんには感謝してるよ、昔から一の字達が来てたもんで周りが騒がしかったから、認識阻害?とかの処置で遠目からは誰も彼も一般人にしか見えねえんだよなあ」
そう、屋台の近辺には織斑姉弟も篠ノ之博士も周りにはその辺の一般人にしか見えなくなる発明品が譲られてる。だから、頻繁に来ても騒がれない、屋台にもその類いが使われていて、普通に席に座って変装を解いた織斑君は、のれんから離れた場からは普通のサラリーマンにしか見えなくなっていた。
『勿論、これは織斑家にも使われている』
「・・・・篠ノ之博士も良く来てたの?」
「おう、二杯、三杯が当たり前に食ってくれたよ?食い過ぎると他の分が無くなるとか、千の姉御に怒られて、不貞腐れてたぜ?ISの騒ぎで行方眩ましたけどなあ?」
やっぱり・・・・『異常』・・・・篠ノ之博士すら近所の良く食べに来る娘で、また食べに来て欲しい娘くらいにしか認識してないわ・・・・からかい半分で着いて来た成果がありすぎね。
「で、一の字よ?お前さんのとこの生徒会長さんだったか?お前が姉御達以外の女連れて来るなんて驚いたぜ?千の姉御がフリーになったんなら俺にもチャンスが・・・・」
「はは・・・・手がカカリマスヨ?」
シスコン・・・・人の事は言えないけど・・・・わかっていたけど?つまり、私と言うより先生と博士以外は眼中に無いって事じゃない、何か尺に触るから?ここは、おじさんと同調して一発をお見舞いよ!
「そういう時は、冗談でもデート中な彼女連れて来たとか言ってみなさい!尤も?そんな甲斐性は無いとしか思えないにしても・・・・『目標』ある身としてそれで良いの?」
「おぉ、そうだぜ?束の姉ちゃんに勝てても振り回されるのだけは変わらないんじゃ不味いと思うぜ?」
「ぬっ・・・・わかりましたよ!・・・・この人は?俺の彼女ですよ!?」
「おう、上出来だ♪♪」
二人して、一夏君の『弱点』突いた悪戯成功ね!初日のリサイタル?から手合わせだけでどうも気まずかったから久し振りの成功だった気がするわね、代金払って学園に帰ると?
「一夏、どこへ行っていた!?」
「そうよ、折角遊びに誘ってやろうとしてたのに!」
「会長とデートしに行ってた」
織斑君は校門で待ち構えていた篠ノ之箒と鳳鈴音相手に即答した。真っ白になってるわ・・・・意識外からのカウンターは本当に効くのよ・・・・『録音』したものでからかってやろうとしたら見事に一発決めたものだわ・・・・まあ、仕事以外は・・・・割と、楽しかった・・・・って、歳が近い子と街出歩いたなんて初めてだったわね・・・・私って、結構淋しい女だった?と考えてしまって少し凹んだ。
楯無ちゃんの『探り』以外は私作にしてはほのぼの回?
解説?
『一夏の地元』
私作では会長視点で敢えて明かしたように、IS普及影響が篠ノ之一家が離散した以外は無いに等しいので、鈴やシャルは『違和感』を感じて、会長からは『異常』とされている。
※↑原作でも、何故か平和極まるが私作で今後も肝としています。
更識楯無。
IS学園生徒会長、初日に悪乗りした結果、一夏のリサイタル?に招待されたり、簪の件で懲らしめようとしたらお約束かましたりと不遇だったが、真面目にやれば学園で私作一夏に勝ち得るレベルな実力の娘。今回は上手くチャンスを活かした