白い闇から来た騎士   作:くまたいよう

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前回のあらすじ

 一夏と楯無、デートしました(嘘)

 今回、あるキャラが魅せ?ます。




激闘開始! 彼女の名は?

(無念・・・・ですわ・・・・っ!)

 

 セシリア・オルコットは、織斑一夏とクラス代表の座を賭けた決闘に敗北後、背後から刺された一件の後?

 

『何故か早期に回復した』

 

 だが?実質リハビリ直後だから、タッグマッチにはドクターストップ・・・・但し、敗北したとはいえ相手が悪かった事と代表候補生としての姿勢は評価すべきとして、学園からイギリス本国に有望な生徒として面倒を見ると打診があったので、現状はマイナスにはなっていない。

 

(なのに、マドカさんにはBT搭載ISの2号機たるサイレント・ゼフィルスを回した?やはり、イギリスにも思惑が・・・・いえ、いけませんわね、わたくしは体を完治させるのが先決ですわ)

 

 そう考えたのだが、やはり取り残された感じがあるし、自分より実力が上なマドカにイギリス製の専用機を与える意図も判明していない、そうしながらも時間は動く・・・・何か、自分がこの状況でやれる事は?と、セシリアは考える。

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、組み合わせは当日発表なのだな」

 

 少しずつ発表される内容。クラス内で打ち合わせをするラウラは・・・・僕よりしっかりして来て、軍人らしさが戻って来てる。それに引き替え?僕はダリル先輩との一件以来、周りに哀れまれてるようで見下されてるようでもある。

 

 そうだよね・・・・一応は男なんだから、テロに遭って塞ぎ込んだままは体裁が悪い、先輩の意図はわからないけど、傍目には渇を入れてくれたのだ。

 

 ラウラが良くしてくれてるから複雑だけど、フランスを出る時に、多少は成果を挙げた方が『ドイツ』絡みの計画には都合良いと考えたけど、企画倒れになってばかりでと思った時?とんでもない『噂』が流れて来た。要約すると?

 

『優勝賞品は織斑一夏との交際権』

 

 何それ・・・・僕から見ても、一夏はそんな事を了承する性格じゃない、また例の生徒会長の悪戯?とか考えたら、昼休みに初日の歓迎会?をしたメンバーが集まった場で。

 

「篠ノ之妹を黙らせときゃ良かった」

 

 セシリアが調べた状況を聞いたら?

 

『私が優勝したら、付き合ってもらう!』

 

 そう言ったらしい、一夏は呆れてスルーしたけど?廊下でそれを聞いた何名かが広めちゃったらしいんだ。

 

 僕達は深入りは避けた。この中ではセシリアと布仏さんしか目の当たりにはしてないけど、マドカの推測で初日に篠ノ之箒に向けたオーラは僕と良い勝負だったらしい、改めて1組の暗黙のルールの一つ目、一夏の過去に不干渉なんだけど・・・・この場には恐ろしい存在がいた。

 

「何をされたか知らんが、調べた結果次第で私が死なない程度に殺しておこうか?」

 

「馬鹿言うなマドカ、千冬姉みたいに意図的にやるのは容易い事じゃないんだぞ」

 

「じゃあ~、しののんの頭におさるさんの方のまごごそらみたいな、締まる輪っか着ける~?おりむーに迷惑掛けたら、輪っかが凄く痛くて泣いちゃうくらいに締まるやつ~?」

 

「いや、俺も人の事を言えないから?その類いはやめとこう」

 

 僕、この中で一番恐ろしいのは布仏さんな気がする。平然と物騒な会話に入り込んでは一発で空気変えたりするんだ。

 

 正直、前よりはマシな気がするんだ。ラウラが先導してくれてフォーメーションとかが少しでも出来てる気がするから・・・・フランスにいた頃とは凄く差がある。

 

 

 そして?『ついに、トーナメント当日』

 

 

「シャルル?組み合わせが発表されるぞ」

 

『第1試合』

 

「1試合目からか、まあ宜しくな」

 

「・・・・」

 

 相手は、一夏とクロエさんのコンビ・・・・どうしよう、多分勝ち目は無い・・・・何で、こんな事ばかりと思ったけど。

 

「シャルル?勝機が無いワケではない・・・・一夏とは分が悪いが、これはタッグマッチだ。一対一でマトモに戦う必要は無い・・・・狙いは?」

 

 そう、クロエさんの『黒鍵』は聞いたところによると武装が無くて戦闘力が皆無・・・・用意しても一般学生とそう変わらないのは?

 

『当日までの訓練で見ていた』

 

 非戦力と言うか電子戦に特化したIS、一夏の白い闇は大型ブレードに気を付ければバランス良く決定打になる武装が無い・・・・つい、弱気になったけど?いきなり当たった場合の作戦は立てていた!

 

『それでは、第1試合!全員が1年1組で語呂合わせ良いですね?』

 

 何か山田先生をお祭り騒ぎさせてるみたいな調子だね、この学園って、ダリル先輩が言ったように、『らしさ』が欠けるのか・・・・けど、今は試合に集中しなきゃ!

 

『織斑一夏・篠ノ之クロエのペア』

 

VS

 

『シャルル・デュノアとラウラ・ボーデヴィッヒのペア』

 

 会場は緊張感が張り詰めている。入学以来一目置かれている一夏以外は、問題児二人と?

 

『堂々と篠ノ之束の養女として学園に送られたクロエさん』

 

 未知どころじゃない、下手をしたら正体がバレた場合の僕なんか問題にならない爆弾要素があるクロエさんの初陣だからだ。果たして?と考えた辺りで、試合開始の合図が響いた・・・・と思ったら?

 

「先手必勝!」

 

 一夏が大型ブレードを出して、一気に突っ込んで来た?『AIC』を使うには早期だからやるべき事は!

 

ガキイッ

 

 展開したシールド兵装を二枚重ね、何とか動きを止めて防いだ瞬間にラウラが側面から仕掛ける・・・・と見せ掛けて?

 

「クロエっ!?」

 

 一直線にクロエさんに突っ込んだ!途中、迎撃のミサイルらしきものが放たれたけど?

 

『予定通りだ』

 

 あれは、大気中の何かを使った『幻影』・・・・爆発も含めてだ!考えた結果、初日に僕が!ダリル先輩の時にはラウラが見たのはそれだと判断していて、感覚はある程度わかる!無防備な本体を一気に!と、迫ったラウラ・・・・だったけど?

 

 バキッ

 

 戦慄した。多分、見ている者全てだ。綺麗な形のハイキックがカウンターで決まり、態勢を崩したラウラのレーゲンにダウンすら許さないとばかりに左のアッパーカットで打ち上げて、落下した瞬間に見事な右ストレートを見舞い、試合場の壁に弾き飛ばした。僕は殺気を感じて必死に機体を離脱させてラウラと合流した。僕達のいた位置を見ると、一夏が大型ブレードを振り切ってたから、逃げないとやられてた。

 

「だっ、大丈夫?」

 

「あ、ああ・・・・シールドエネルギーは殆ど減っていない、と言う事は・・・・」

 

「はい、只の殴る蹴るの格闘技ですよ・・・・紹介はしたでしょう?私は篠ノ之クロエ・・・・『束様の義理の娘』だと・・・・この程度の護身術くらい出来ないでどうします?」

 

 淡々と語るクロエさんだけど、ラウラは生身とISで、どちらの単純な体術でも屈指の軍人・・・・相手の戦闘力を甘く見ていたとは言え、こうもあしらうなんてっ!いや、僕達が甘過ぎた。会場にいる人達全員が考えを改めていた。

 

『彼女の名は篠ノ之クロエ、あの篠ノ之博士が堂々と自分の義理の娘として学園に送り込む程の娘なのだと・・・・っ』

 

 

 

 

 

 

 

(驚いてるな、まあ俺もクロエが千冬姉みたいな性格だったらどれだけボコられた事やらだったが)

 

 一夏も実は訓練中に驚かされたクチだった。先程クロエの名を叫んだのは飽くまで慌てたフリをしただけであったのだ。

 

 前提が崩れた二人の苦闘が始まった。




 こんなクーちゃんどうよ?な回。


紹介?

篠ノ之クロエ、旧姓クロエ・クロニクル。

 IS学園に束の義理の娘として堂々と送り込まれたが?『最低限の護身術』を仕込まれてた為に不用意に仕掛けたらラウラでも思わぬ痛手を被るくらいに腕の上がった娘、飽くまで『師匠』が良かったからであるが。
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