白い闇から来た騎士   作:くまたいよう

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救済回。


一夏のやりたい事

快晴。

 

四月二日で新学期二日目だ。

 

ついノリにノッて日付が変わるまで歌い続けたが、気を付けなきゃな。睡眠不足は後で大きなツケになるんだ。

 

とにかく、朝食に赴いた学園の食堂はメニューからして充実してるから、まあ定番の焼き鮭主体にしたメニューが良いだろうな。

 

「う~ん?でもおりむ~?量が多くない?」

 

「千冬姉の影響だよ、体質的にも丁度良い」

 

「ど~んと丼飯~なアニメで良くみる盛りだよ~♪♪」

 

そう、朝しっかり食べる方が良い路線を取ってそれが合ってたのか、昔からそんなだった。焼き鮭以外に目玉焼きや塩辛に煮込みから飯のおかずに良いのを沢山注文、おひたしや味噌汁も頂いた。

 

そう言えば千冬姉もドイツは朝からハンバーグとか食ったりするらしいスタイルだから、向こうでも自然にそうなってたらしいな・・・・待て、ドイツだと?

 

あっちは労働者が軽いビールくらいなら朝や昼から飲めるらしいから・・・・案外、千冬姉って食生活だけなら日本以上にドイツの方に馴染んでたのか?ビールと言ったらドイツでもあるし、夜は?いや、それも後にしよう。

 

ああ、俺と同席しているのは『布仏本音』通称『のほほんさん』・・・・昨日にクラスで束さんの妹らいのに対して何か妙な気?を撒き散らしちまったから、俺に近付くのを躊躇う中で唯一平然と近付いて来た娘だ。細かい事はさておいて・・・・この類いの娘はある意味逸材だ。とんでもねえ事を笑顔でサクッとやりかね・・・・いや、これも今は言うまいだわ。

 

そして、放課後!何か細かい事はさておき、試験の時にも用意してもらってたISスーツも用意してある。未使用らしくて男が使っても違和感無いもんだったから助かったよ、流石に女が着るようなのは嫌だったしなあ、訓練機を二機も貸し出し出来たと食堂で会った先輩から直接伝言が来たから訓練だ!・・・・と思ってた矢先なのだが?

 

 

 

・・・・・・・・。

 

 

 

「さあ、お前の真意を問いただしてやる!」

 

改めまして、何で俺は剣道場でこいつと対峙しとるんですかね?

 

何でも、篠ノ之束の妹だから決闘までの訓練は自分が・・・・とか言い出して・・・・はともかく、何で剣道なんだ?ISは例のトレースシステム積んでる起動戦士の中でも異端が褒め言葉なのじゃねえんだぞ!?

 

申し訳なくしてる先輩の為にも俺は一計を案じた!三本勝負じゃなくて、俺が連続で三本取ったら直ぐ様に貸し出ししてもらってた訓練機使った訓練に移るだ!何か騒いでたけど、自信無いのか?って言ったら了承した。

 

で、別に着けんで良いんだが?剣道の防具着けて、審判役の剣道部先輩から『始め』の合図が掛かった瞬間?大上段に構えて一直線に向かって来たから、隙だらけの喉元、いや咄嗟に銅に突き!喉元とかならダメージで次が始まらなくなりかねんからだ!

 

二度目・・・・って何だこいつは!?正面から向かって来るだけじゃねえか?小細工無しと言うより、まるで千冬姉みたいなのが格下とやるような戦い方だよな、左右に捌きながら思った・・・・まあ、良いや・・・・また振り上げた瞬間狙って面!

 

三度目は・・・・また竹刀を大上段に構えたから、これだ!

 

俺は横に構えた竹刀を思い切り振るって、あいつの構えた竹刀を半ばから断ち切ってやった。離れてるのにそれなせいで唖然としてた束さんの妹らしい女の面を軽く打って終了だ!三分掛からなかったぞ。

 

呆然とした後にインチキどうこう騒ぎ出したから鳩尾近くに指突喰らわせて大人しくさせて退散したぜ。あんな?

 

『格下にしか勝てない剣』なんかに用は無い。

 

「ね、ねえ?さっきのは何をやったの」

 

「横一文字です」

 

俺は訓練場に向かう道中にて先輩の質問に答えた。

 

要するに居合いでかまいたちを起こす。日本人が真剣を扱いながら戦をやっていた古の時代・・・・究極の殺人剣に数えられる奥義、俺は『 』を・・・・あ、まただ!

 

「ねえ、もしかして織斑先生に習ったの?」

 

「いえ、見よう見まねですよ・・・・俺は真剣を持たせてもらった事しかないんです」

 

「真剣?」

 

「はい、心構えの問いってやつですよ?後は我流か知り合いに頼んで稽古を付けて貰ってたんです」

 

そう、あの重さ・・・・日本刀は切れ味だけなら世界でも神話に出るような代物くらいしか張り合えないらしい・・・・そいつを扱うものは腕力だけでは駄目だ。それ・・・とか言い聞かされた時にも違和感があった・・・・とにかく、地道に鍛え続けて?それからは束さんみたいに素手で・・・・『 』・・・・またかよもう!とにかく、俺は目的を果たす。そうさ・・・・俺は・・・・。

 

「織斑君、古風な事を教えられてたりして鍛練したようだけど?何の為にやってたの?」

 

「束さんに勝つためです」

 

先輩は目を丸くしていた・・・・俺は至って真剣に自分のやりたい事を言ったのだが、そりゃそうだよな?ISの開発者なだけじゃなくて『  』でも千冬姉くらいしか・・・・あ、またか。これとも付き合いが長過ぎる。

 

とにかく?俺がやると決めた事の為にも訓練を・・・・と、思って先輩の方を見たら頬をピンク色?っぽくしてて目を剃らされた?・・・・何でだろ?

 

いや、待て?

 

不味い事を言ったか!?

 

幾らなんでも、束さんに勝ちたいってだけじゃ武術についての流れじゃ『倒したい』って事になるか?

 

この先輩はマシな方だとしても例の女性権利団体?とかだったら、ISの開発者倒したいなんてどう取られるか・・・・不味いな。周りが何故か平和だったから、その弊害が出たか?やっぱり怒ってるか?いや、ここは敢えて触れない!先輩には悪いが、俺にだって譲れないもんがある!そうして、訓練前にISスーツに着替えるべく別れた。別室が無いから未使用の物置きだけど、贅沢は言えんな。

 

 

 

・・・・・・・・。

 

 

 

「どうしょう・・・・」

 

『射抜かれた』

 

そりゃ、姉の面影ある顔は良いし・・・・強いし、多分聞いた通りなら?IS操縦もあの山田先生に勝つくらいな腕はあるで良いとは思うけど・・・・あの篠ノ之博士に勝つためにと言い切った時の顔見て、本当にそう感じた。ISスーツに着替えるだけなのに身体が震えちゃってる。

 

織斑先生の弟だから、篠ノ之博士と何か交流あるかもとかは思ったけど・・・・。

 

反面、そこそこの実力あるけど・・・・自分はそこまで向上心があるのか?と思ってしまったな。

 

別に例の生徒会長みたいに学生の中では最強で国家代表とまではいかないけど、それなりの目標ってものが無いわよ・・・・今から、何がやれるんだろ?・・・・やれる?

 

『やれるとは言えない。けど・・・・』

 

そうよ!やるしかないわ!

 

こんな社会になっても忘れられない元祖?ヘタレ主人公だけどなキャラのセリフが思い浮かんだわ!最後手前の意地かもしれないけど、大切な事を気付かせてくれたお礼くらいはする!私は震えを飛ばした身体にISスーツ着こんで訓練場に向かったわ!見てなさい、先輩の意地を見せてあげるわよ!




前書きの対象は、原作で箒に横槍入れられた先輩でした。サンデーGX漫画でも善意での申し入れ系?みたいだったのにね。

ある意味のファーストすらな展開。
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