シャルルは、一夏と友達になって『シャル』と呼ばれるように決まって、倉持技研に一緒に向かう。
一方、楯無はある事に気付き、一夏が卒業するまでが勝負としていた。
変装しながら倉持技研に向けて?電車、バスと乗り継ぐ道を行く僕と一夏なんだけど?
「・・・・」
「シャル・・・・俺」
「い、良い・・・・ん、だよ・・・・」
そう、僕は・・・・テロに遭った後遺症がやっぱり残っていたんだ。周りが怖い・・・・震えも少しある。学園は、織斑先生が連れて来てくれた場だから、少し大丈夫だったんだ。
お土産を買ったのは、書店が開く午前9時の半ばだったけど、昼に近付いて、少しずつ人が増えて来たから・・・・どんどんと・・・・もう少し、大丈夫だと思ってたのは一夏もだった。一夏のせいじゃないから、何か気の効いた事を言わないと・・・・と思ったら?
頭をなでなでしてもらっていた。正直、心地好いよ・・・・けど、何でだろうね?嬉しいけど、悔しい・・・・一夏が何気なくこうする理由・・・・こうしてくれる人を良く知っているから、それ以上に他はあたり知らないからだろうね、何でだろ?最初の頃から何となく想像付いていた事なのに。
『~~停、到着です』
バスのアナウンスの声でハッとなった。けど、着いたばかりだから・・・・『ばかり』・・・・ああ、そうだよね、まだ僕は友達になったばかりなんだから・・・・そして?
「~~っ」
手を繋いで貰っていた。やっぱり、昔の経験が元なんだけど、嬉しい・・・・人が全然いない山奥なのにと、思っても・・・・として歩いてたら?
「ここが?・・・・っ痛!」
「わ、悪い・・・・つい、緊張して力入った!」
「そ、そうなの?それより、何か白い壁で覆われて、ゲートはどう開くの?・・・・ひゃっ!」
「むっ!?」
ぼ、僕・・・・お尻、撫でられた?そ、そんな。僕・・・・会社にいた頃にはそういう目には遭わされてないと思って振り向いたら?
「出たなっ、ヘンタイ!」
そう、ヘンタイだよ!紺色で胸の辺りに、何か歪んでるけど『かがりび』って読めた。そう記された名札付きなISスーツ来て、ゴーグル付けたり、他にもツッコミ何処過多な大人の女?つまり、この人が?
「ふふふ、たまには『女性の尻』も一興かとしてねえ?君かい?一夏君を差し置いて、私の自信作を最初に、しかも借りて使ったのは?」
急に真面目な部分の話を始めてる。僕の素性はまあ良いやだけど、その前に?手に持ってるモリやお魚は何とかして欲しいと思ったら、ゲートが開いて男の人が・・・・男、の人・・・・が・・・・大、勢・・・・そうだ。あの時・・・・あの時、以来・・・・っ!
「あ~、騒がしくしないで?二人共、中に入ってジュースでも飲んで」
ナンだろ?篝火さんが、何か空キが・・・・か、ガワ゛ッ゛ダねえ゛ぇ・・・・っ?
「まあ、お構い無く?シャル、行くぞ」
「ヴ、ん・・・・っい、こ」
何だろう?出て来た人達、綺麗に別れて道を開けてる・・・・で、応接室でジュース?山で取れた。
『なつみ』
『夏ミカンとかじゃなくて、なつみ』
それを使った手作りジュース、甘酸っぱくて鮮烈な味のジュースを頂いていた。何か長くなるらしいのはいつもの事だから、ジュースだけじゃなくて、ヘンタ・・・・所長が捕ってきた魚を使った川魚を使った『慣れ寿司』とお茶を出してもらえた。お昼がまだだったから丁度良いよね。
『海の魚じゃないから、大丈夫みたいだし』
「大丈夫なのか?日本人でも魚の慣れ寿司は、ものによっては上級者くらいじゃないと?キツいもんだが?」
「フランスには、もっと凄い風味のチーズとかあるんだよ、住んでた場は田舎だったけど、時々ね?そういうの面白半分で持ってくる人がいたんだ」
そう言って食べたのは、一夏の言う『フナ寿司』とは違うらしいけど、確かに外国人には戸惑うかもしれない味だよね・・・・けど、多少強烈なのくらいは大丈夫なんだよ、今思っても会社じゃね?
『良く味覚が駄目にならなかったって思う食生活してたんだし』
一夏とシャルが昼食をご馳走になっていた一方で?
「皆、良く頑張ったね?」
白衣に着替えた篝火ヒカルノは30人の部下達に申し訳なさそうに謝罪していた。ああなると思っていたが、シャルロットが昔の事を思い出しなせいで発したオーラは、想像通りであった。
「じ、事前に聞いてなければ声出して逃げ出したかもしれないですよ・・・・」
「所長は良く平気でしたね?」
「伊達に『一番怖かった時の織斑千冬』を学生時代に目の当たりにしてたワケじゃないわよ」
そう、ヒカルノは単に耐性があっただけ、でなければ部下達と、そう変わらなかった。
一夏ですら時々怖いと思っていた時期の千冬の事を語るなら、相手が一夏や束でも勝てるとしているのだ。だからこそ、今回の件を決めて実行した。
ヒカルノの本命は?
『部下達にシャルロット・デュノアから感じる恐怖を味わってもらう』
今後、予想される展開はアレに匹敵する恐怖を味わうだろう事態が起きる事。
予備知識無しで、それに対処するのは不可能だと踏んで、何か見本をと考えたが?わかりやすい例が無いと悩んだヒカルノが得た情報により、都合良いと見込んでシャルロットに来てもらえた。
恐らく、デュノア社の記憶を蒸し返した時に出る『殺意』は、状況が男性多数の時の方がある程度、真に迫っているとも説明したのだが?
(・・・・けど、想像以上だったわ・・・・確かに、あの娘なら・・・・)
自分なりに算段は上手く行ったし、有益なものを見せてもらったとしてヒカルノは、そろそろ昼食が済んだ頃だからと真面目にお仕事の話をしに向かった。
シャル、海がまだ怖い状態な回でした。