【一夏の秘密】
僕は、それに触れる時が近いと確信せざるを得なかった。冷静に考えたら、倉持技研に置かれていたISを誰が用意したかと言ったら候補は一人・・・・僕に何かあったのかも仕組まれた事な可能性は考えてたけど、まさかこんな事を無意識に言ってしまうと思ってしまった。
【篠ノ之博士から一夏の両親の秘密を聞いた】
個人でもだけど、世界規模に凄過ぎる内容なせいで唖然しててどうなるかな篠ノ之さんは気配を感じたらしい織斑先生が自室に放り込んでくれた。翌日に学園に通った時には大人しくしてたけど、顔色が悪かったのは気にする余裕が無くなる事態になった。
「う、うわあああっ!」
その日の放課後にアリーナでの訓練、融合してしまって周りには一夏に同行した場で多少改造されてしまったと説明したISを使ったけど、物凄いパワーだ!軽く上昇しただけで以前の数倍に跳ね上がってるレベル。アリーナのシールドや壁に激突しかねないくらいコントロールが効かない、基礎からやり直さないと武器を扱うどころじゃない!として訓練時間を終わりが来たけど・・・・。
「うぅ・・・・見ないでよぉぉ」
僕は負荷に耐え兼ねて胃の中のものを男性用トイレで全部吐き出してしまった。間違えて女子用に入らないよう着いて来てくれた一夏が背中をさすってくれるのは嬉しいんだけ・・・・ど?
何を思ってるんだよ・・・・同姓でも嫌だけど、異性にこんなとこを見られて・・・・恥ずかしい?
【僕は女の子】
違う、一夏達にはバレてても僕は性別を偽っているんだ。女の子じゃ駄目なんだよ。
「おい、シャル・・・・大丈夫か?」
「ほ、放っといてよ!」
手を弾いてしまった。友達なのに・・・・気遣いしてくれるの、に・・・・?
「ね、ねえ・・・・何のつもり?」
「近所のお姉さんにやられた事がある。頭ナデナデしてあげながら気を落ち着けるのが一番とかな」
子供扱い!?けど、近所のお姉さんが誰かと考えたら一夏の知る中で最大の気遣い行為だってわかる。泣きながら衝動を静めるしかなかった。
その後もISの扱いに苦心する日々だったんだけど、恐れていた日の通達の時が来た。
【臨海学校】
食べられる物も少しずつ増えて来たけど、未だに海産物は避けているし、海に近付けるかも怪しいんだとしていた時。
「デュノア、別にお前に海で何かやれとは言わん・・・・言い出すとキリ無い話だ。近付けるかどうか試すだけで良い」
言い出すとキリが無い話、それは詮索は止めた・・・・けど、織斑先生の言葉には気が楽になったかもとした日の夜に一夏から提案された事を部屋でやるのが決定した。今は廊下で待っていたら?
「赤いものも入ってますが、遠慮しないで下さい」
準備が整ったのか布仏さんが、何か妙な猫みたいな着ぐるみで何か渋い声を出しながら案内して来た。海の前に【赤いもの】・・・・僕は前に一夏の血だらけになった左腕見たりしたから、赤い食べ物から試すらしいんだけど、最初に出て来た料理は?
「ぴ、ピーマンだとっ!?」
マドカの悲鳴が響いた。食事会みたいな集まりな前菜として、ピーマンのミニサラダを出して貰ったけど、やっぱり年相応な弱点はあったんだね・・・・集まったメンバーは初日に歓迎会してくれた皆とプラス一名・・・・味は新鮮で良い感じだけど、一夏以外は微妙に顔が引き釣っている。
「おし、シャル・・・・今度はこれだ」
「ぴ、ピメント?」
「いや、日本の赤ピーマンだ」
そう言えば、細かい違いがあるけど。ピーマンは元々はフランス語のピメントから来てるんだよね、緑のを食べてから次は赤か・・・・正直、飛行機が撃墜された時をまだ思い出すけど、今の僕が一番大事な事は・・・・これを作ってくれた一夏なんだ!意を決して、ピメ・・・・じゃなくて、赤ピーマンのミニサラダを食べた!
「う、ん・・・・大丈夫。僕、大丈・・・・夫だよ。一夏ぁぁっ」
「そうか、そりゃ良かった・・・・良かったが?」
布仏さんとマドカが少し躊躇ってる。やっぱりピーマンは難敵なんだね、布仏さんも実は堪えてたんだ・・・・瑞々しい味のサラダを噛みながら思った。
「皆さん、割りと好き嫌いがあったのですね、わたくしは多少気にはしてもそこまではいきませんわ」
「ふん、お前の場合は自分の料理で耐性が付いただけではないか?」
「な、何ですってええ!?」
こればかりは一夏がマドカを咎めようともしない、それなりに学友いるセシリアが何人か犠牲者出したしね。
「よし、シャル・・・・次は宣言通りに【火を思い切り通したもの】を出すぞ?」
そう言って、出してくれた物は?
「赤ピーマン入りな炒飯だね」
火を使ったとわかりやすい料理だ。火力が命らしい中華料理で踏み込む計画。
「私がやっても良かったんだけどね」
中華鍋を届けに来てくれた【鳳鈴音】さんがいつの間にか席に座っていた。調理器具は重大だから持っていて幸いだったようだね、感謝しながら熱さに気を付けながら・・・・食べた。
口の中には凄い熱が走った。そう、今まで実は冷ましたものばかり食べてた。倉持技研のおこわとかも冷めても美味しい類いをわざわざ出してくれたから・・・・久し振りな感覚、けど?
「~~っ、熱い・・・・ね」
「そ、そりゃそうよね」
「熱いけど、美味しい・・・・」
熱のある料理食べたのはいつ以来だったろうとしながら夢中で食べた。そのせいで口の中の皮が少し剥けそうになるくらい。
「で、ニンジンのジュースで口を冷やしたから最後はこいつだ」
「これは確か・・・・昔、日本にいた時に食べた事ある!」
「赤飯饅頭だ。千冬姉も驚いてたぞ」
「きょ、いや・・・・先、生もか・・・・日本の食べ物は底が知れんな」
不思議だけど美味しい味だよ、ラウラが言うように自国のも外国のも魔改造するのに定番ある日本の食事はどうなって行くのかだよ・・・・けど何より、この空間が嬉しいと思っていた。
その週の土曜日に同じメンバーで街へ繰り出していた。
「全身スーツの水着って奴だね」
試着室で、海が大丈夫だった時用の水着を買いに来ていた。光学措置を使っても、やっぱり上半身裸で男性用海パンなんて無理だよとした判断、まだ少し先でも。これで備えは出来て来たよ・・・・一夏は鉢合わせた織斑先生と水着を身繕いしてるから・・・・暫く二人にしてあげようとした。そしたら、事情をまだ知らない鈴が何か燻し気にしていた。もしかして僕が女って勘づいたのかなとしたら?
「ねえ、私は千冬さんを昔にかなり見てたつもりだけど・・・・何かおかしいわね。妙に気を張らなくなってる」
「む、それはドイツにいた頃とは違うが・・・・そう言えば鈴はモンドグロッソの前の時期から交流はあったのだったか、昔は・・・・せん、生は、先生・・・・はどうだっだったのだ?」
未だに織斑先生を教官と呼びそうになって先生と普通に呼ぶのが苦戦中なラウラだけど、それは篠ノ之さん以外のクラス全員で微笑ましく思っていた・・・・けど、この質問は。
「いや、それよりあんたはドイツで一夏とどう過ごしてたのよ?」
「・・・・」
「お、お~いラウラ?」
「イチカ、キョーカン。避けて下さい、避けて下さ・・・・い」
「ら、ラウラ・・・・どうしたのさ?」
「駄目・・・・死んじゃう・・・・クラリッサ!皆、クラリッサ達があああっ!逃げてええっ!」
「見ての通り、ラウラと隊の連中が精神に深い傷を負ったのだ・・・・」
マドカが解説してくれたけど、マドカも何か青ざめてるよね、これは深入り止めとこう。
「ちょっとあなた!」
うわっ!見たところ、また女尊男卑思考の女の人だ!たかりとかやる気なの?と思っていたら背後から頭を掴んだ山田先生の手がヒートエンド迄は行かなかったけど、耳から嫌な汁が飛んだようなそうでないような形に沈めてくれたよ。
「は~い、先生がご飯奢ってあげますから撤収しましょう」
全員がコクコクッと首を縦に振って返事をした。流石は織斑先生がいなければ国家代表だった人だよ、生身でも決しておっとりしただけな先生じゃない・・・・けど、おかしい。
【何人かがIS学園の学生服なままなのに突っ掛かって来た】
IS普及のお陰で増長してる人が、そのIS学ぶ場の学生が混じる集団に突っ掛かるなんて・・・・やっぱりおかしい。日本で、いや・・・・この世界で何が起きているんだよ?
と思って、連れて来て貰った此処は!?
「や、山田先生!シャルロ・・・・ルルさんは、まだこんな場には早いですわ!」
「あらあら・・・・うふふ、そんなに慎重にやる必要あるのですか?早目に解決すれば、楽しくやれるのですし」
【焼き肉のお店】
爆発寸前の飛行機の中で見た光景が思い起こされる。僕はガタガタ震えているのを自覚していた。
「ほう、流石は山田君だ。厳しい時は厳しいものだ」
いつの間にか来た一夏と織斑先生、僕はどうすれば・・・・としたら、一夏が手を握って強引に連れ込まれて大人数用の部屋に連れ込まれた。
「デュノア、いざと言う時は寝させとくから試せ!」
そう言って、ロース系の肉を焼いたものを一夏が渡してくれた。怖い・・・・怖いけど。
「~~っ」
口の中に、いつ以来かわからない香ばしい肉とフランスでは味わった事が無い甘辛いタレの染みた味がした。この味は・・・・美味しい。
「フム、相当に色ボケでもしたせいで吹っ切れたようだな」
【色ボケ】
つ、つまり。この構図では・・・・とすると?
「え、デュノアっていつの間にか【彼女でも出来たの】・・・・?」
鈴さん以外が吹き出しそうになったり微妙な顔したりした。山田先生はともかく、まだ学園の一部以外にはバレてないようだね。そもそも吹っ切れたとしたら、あの時の?
【お母さんの偽物を倒した時】
とにかく、日本の焼き肉を・・・・肉もだけど、途中で試した海鮮焼きから、それを使ったお摘みであるエビやイカ使った海鮮サラダやお摘み系も食べられる。大人数で食べる美味しいご飯を楽しめた・・・・けど?
「くそぉぉっ、油断したぁっ!」
「おりむ~、頑張れ~♪♪」
一夏の怒気すら滲む声にも物怖じしない布仏さんはやっぱり凄いけど、原因に周りは居たたまれない気分のようで違うようだった。
「ふにゅ~~っ」
いつの間にかビールを飲みまくっていた織斑先生は酔いつぶれて一夏が背負って帰路に着いていた。マドカも何か幻滅した目を向けてるよねえ、けど?
「イチ・・・・カ・・・・~」
決して、離すまいとしている織斑先生の顔は酔いとは違う形に赤くなってるよね、何か怪しい・・・・怪しいけど、これならイケるかも!再来週に迫った臨海学校に僕は皆と一緒に行く!
次回、ついに臨海学校かその手前。