【放心状態】
それが、篠ノ之箒の最近の状態です。
入学以来、初めてな状態ですね。シャルル・デュノアに突っ掛かって行った時に何かショックな事を言われたようです。その日から織斑一夏とシャルル・デュノアは同室とは言っても以前より仲良くしていますから・・・・男同士の友情でしか築き得ない絆を何やら誤解したかだと思います。それから、最近は特に勉強に身が入ってないから夏休みは募集確定かと・・・・今回は以上です。
「送信・・・・これで、王手かな?」
危険域を避ける為に、敢えて一般生徒視点からしては仕方ない間違いを含めた報告を度々に行うバイトに慣れては来たけど、彼方がどう思うか?
【両親・・・・冬・・・・ん、と・・・・夏の・・・・】
篠ノ之さんの呟きを聞いたけど、デュノア君は何かの経緯で知ったようね、篠ノ之さんが聞き出せなかった事を。激昂して更に襲い掛かったりしない理由は、織斑君と道場で度々顔を合わせてたらしい時期に全然駄目だった事以外には、多分だけど?
【篠ノ之さんの両親にある】
それは良いけど、考えないのかな。特にISが普及してからの時期に織斑姉弟の両親見つからない理由・・・・例えばだけど、姉弟が篠ノ之博士に頼めば簡単じゃない?
まあ良いか、次は臨海学校だけど早期決着か否かどうかね・・・・by何とやら。
そして、IS学園臨海学校当日の前の土日。
「つ、ついに来た・・・・」
臨海学校ではない、だけど僕は来た!けど、確かにやるだけなら簡単なんだ!倉持技研のある山に行って帰った時は目隠しもしたくらいだけど・・・・。
「海だ・・・・ね」
今はセシリアと更識簪さんが同行している。この二人と一夏と僕の四名で普段着で髪が他には色違いに見える変装だ。
【海】
海海海海海海海海海~~海っ。
日本に来た時にテロに遭った後遺症が消えているかの最終チェック!今から学園島から少し離れた無人島で確認を・・・・としてバスに乗って海の近くに降りたら?
ザザアッてした波の音がした。目の前には海が広がってる。
「やっほお~!」
「「それは山!」」
「お、そうか・・・・けど、大丈夫なようだな?」
「あ、そう・・・・だね、けど・・・・」
「シャルルさん、まだ海の上空は駄目みたいですわね」
「だっ、駄目って程じゃないよ・・・・」
そう、駄目じゃないハズ・・・・けど、何か堅くなってるから完全には吹っ切れていない。
「考え方を変えれば、海の上とかでISを使えるようにでもなれば完治な段階だろ、まあ当日の訓練時間はパワーアップし過ぎて解析不可能になっちまったシャルの専用機の基礎訓練を浜辺で行ってれば良いだけだ。解析不可能なんだから」
一夏のまとめに全員が納得した。確かに学園ではコアが二つになったのを一夏と織斑先生しか知らない。篝火さんに魔改造された事になっている僕の専用機。これを解析するのも使いこなすのも、どの道まだ時間が掛かる。当座はそれを理由に凌ぐか克服をするかの話になった。もし克服をすれば僕は・・・・けど、今回海に来た理由は、僕に海を見せる以外にはもう一つ。
「これが、私の実家が試作した船だよ」
【遠隔操作機能があるクルーザー】
これで近くにある無人島に行って来るって話だ。つまり、僕達は乗り心地の試乗アルバイトなんだ。僕のリハビリと簪さんに試運転させる訓練兼ねてるから一石二鳥どころか三丁とかだね。
「おね・・・・いや、変・・・・でもない生徒会長が、色々用意してくれたから・・・・無人島でゆっくりやりなさいって」
何だか知らないけど、お姉さんが必死に泣き付いて来て・・・・まあ、ついお姉ちゃんとか言い出しそうになる程度にはなれたらしい、但し間違い無く変質者認定もしてる。
『じゃ、乗ったね。観光者気分で行って来て』
普通の操縦席にもなる場からの通信機から声が聞こえた。かなりのスピードで進んでるよねこのクルーザーは。
「おぉ、船旅なんてのは初めてだが何かよいかもな」
「そうですわね、風邪が気持ち良いですわ」
僕は、何となくわかっている。この船旅の目的は?
【僕に、あの時の犯人について連想させる事】
多分、海上ボードの上から何かの武器で乗ってきた飛行機を撃墜したから、一夏とセシリアもわざと僕から目を背けてる。けど、大丈夫のようだ・・・・後は、海の上でISを飛ばせるかどうかなんだ。
そして、如何にもな場に到着をした。
「え、と・・・・何て言うんだっけ?」
「大自然と言うべき場ですが、お二人は見たままを有りのまま楽しむのが宜しいかと」
「「その通り!」」
え、誰・・・・何か金髪のゴージャスっぽい美女と何かチョイ悪気な長い茶髪の美女なんだけど一夏の前に膝まづいた?
「ようこそ、諸事情でこの度は無人島での世話を申し込まれてしまって」
「もう少し口の聞き方に気を付けなさい!私達は社会復帰の為の福祉労働中よ!」
「ま、まあまあ・・・・二人共、気を使うなよ」
「ほれ、こいつは気にしてねえじゃねえか」
「こっちは良くても【あの二人】はどうなのかわからないの?」
雷が落ちたように固まって、二人してガタガタ震え始めて抱き合っているよ・・・・何か僕達で無かったら、笑うとこなのかな?
「色々聞きたい事はあるだろうが・・・・金髪のが【スコール】さんで茶髪が【オータム】さんだよ、以前に【ドイツ】で一悶着あった際に、俺絡みで【あの二人】と言うとご察しなのに数日間の拷・・・・じゃなくて、キッチリと話し合い地ご・・・・いや、話し合いして見逃されたハズなんだが悪さが過ぎたから・・・・」
「ま、まあともかくお世話とはどう言った内容ですの?」
「あ、ああ・・・・飯とか何とかで、とにかくこの辺りで取れる海産物とかで浜焼きの用意しといたから食ってくれよ」
「私達もしっかりこき使われたからね、少しはマシになったわよ?」
遠慮無くご馳走になる事にした。けど、この焼き魚・・・・塩を振って焼いただけなのに。
「素晴らしいですわ、香ばしくてワイ・・・・?」
「未成年が感心しねえけど、イメージしたようにワインと塩焼きは相性悪い場合があるらしいからな、合わせるならバター使ったのとかにしとけ」
「そうよ、シャルルさんの故郷に良くあるようなね」
フランスか・・・・僕はお母さんといた場では割りと・・・・けど、と考えた時に何か妙な事を感じた・・・・なに゛が・・・・ぎに゛ざわ゛・・・・る。
食事が終わって、一夏はセシリアを連れて夕食の食材調達しに行ったけど、僕はスコールさんとオータムさんに連れられて、反対の方向に行った。何か、示し合わせたようだけど?
「貴女、フランスから来たのね・・・・聞いているわよ、日本に来る前に何があったのか」
「ああ、今回来たクルーザーみたいのより小さなボードから撃墜されたんだよな、俺達みたいのが良くやる事だ」
この流れ、まさかと思っていた事を裏付けるように特注のランチャーを僕に差し出した。
「これが・・・・【貴女の乗った飛行機を撃墜した武器】・・・・貴女をテロ行為を仕掛けたのは、私達です」
~~~~~~~~っ
全ての感覚が無くなった。これをどうするかは?
「弾は二発ある。言い訳はしないから、一思いにやってくれ」
僕は、ランチャーを手に取って・・・・引き金を引いた。
ーーーーーーーー。
ランチャー二発は、二人の横を通過して海に着弾をした。
「何の・・・・真似?」
「・・・・依頼人を言え・・・・【依頼人】を・・・・い゛え゛ええぇぇっ!」
そうだ。この類いには実はそれが付き物で、下手人を殺しても依頼人が生き延びているのが有りがちだ!だから、それを言わせる!
「貴女の父親と義理の母よ、各国の政府を通したようで私達にテロリストの乗る飛行機だと偽情報を流して撃墜させる・・・・私達は、篠ノ之博士にそれを教えられて、貴女にこうしろと言われた」
どんな顔をしているか、どう見られてるかなんてどうでも良い!篠ノ之博士が何をしようとしてるか、今の段階で必要な事は理解しているから聞き出す必要は無い。
「わかった・・・・【僕は、何も聞かなかった】」
「お、おい・・・・良いのかよ?」
「良い!今の僕には一夏の事の方がずっと大事なんだよ!」
そうだ。僕は一夏の秘密を知りたいんだとしても、コアが二つになった直前に見せられたお母さんの偽物について知りたいのもあるけど、学園で一夏の傍にいる事の方が大事だ・・・・僕に好意的だったかもしれない人達の仇がどうこうより大事なんだ!だから必要な選択肢を取る!
「戻りましょう・・・・一夏の料理食べに」
二人が何か言おうとしたけど、僕は聞かない事にした。知らない・・・・僕に好意的だった人達より一夏を選んだ!だから、何か言ってもらう資格は無い・・・・僕は、学園に帰る事を決めた。
けど?
「何、今日はこの島に泊まれだと?」
『うん、クルーザーのシステム再点検が必要になったから、緊急用のサバイバルキットで何とか凌いで』
全員、専用機があるから法律は無視するで帰れる事は帰れるんだよね・・・・それ路線無いって事は。
「「・・・・」」
この二人絡みで何かあると思われてたのか、だとしたら・・・・許容範囲としても、篠ノ之博士みたいに色々やってる人達の行動が早まる?
多分、何かの決着が近付いている。
タグ通り、デュノア夫婦は真っ黒世界。