白い闇から来た騎士   作:くまたいよう

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 シャルは強化されてるようで災難続き。


一区切り、そして明日は

【シャルロット】

 

 聞き間違えるハズが無い声だった。私・・・・僕は、お母さんの声に導かれるままにダリル先輩を追ったけど、ISで飛びながら海を見下ろすのは無理だった・・・・けど?

 

(お前のせいで・・・・っ!)

 

 気付いた時には先輩に攻撃されて海に落ちたと理解する迄な流れで飛行機の中にいた人々を改めて回想出来たから、やっとわかった・・・・あの飛行機の中には僕の味方なんかいなかった。打算や機嫌取りみたいに近付いてた人達ばかりだ。味方になってくれる人達がいたかもしれないと思っていたのは?

 

【僕の甘い願望】

 

 皮肉だよね、明らかに空気も何も違う一夏達と過ごしたお陰でわかるようになったんだ・・・・でも、ISのシールドがあるにしても零距離で攻撃されたから脊椎とかやられて支障が残るかもと、何となく思ってたら?

 

「あ、気が付いた!」

 

 更識会長、簪さんもいるね。何処かの医務室みたいだけど、学園のじゃない・・・・と言う事は此処は最初にクルーザーで出た施設かと思いながら、寝てたベッドから立ち上がっ・・・・立ち上がれるの?

 

「背中に近距離で攻撃受けた形跡あるのに無傷だったのよ、シャ・・・・ルル君の新型はよっぽど特殊なようね」

 

 簪さんが何か目を逸らしてる。けど、もうすぐ一夏が帰って来るらしい。此処はやっぱりクルーザーを用意してた船着き場の施設、更識姉妹はそれだけ告げて退室した。ダリル先輩が何をしたのかは知らないけど・・・・何かどうでも良くなって来た・・・・僕には、一夏と皆だけが全てだ。楽をしたがっているにしてもそっちが正解だ。

 

 

 

 

 ーーーーーー。

 

 

 

 

「お、お姉ちゃん!」

 

「黙ってなさい、私だって理解出来ないの!」

 

 ダリルさんが何かをしようとしてる情報を聞い私は専用機で止めに入ろうとした。

 

【霧纒の淑女(ミステリアス・レイディ)の清き熱情(クリア・パッション)】

 

 ツテで手に入れたもので普段より遥かに広範囲に散布したノマシンの霧、これを一斉に爆発させると理解させようとしたけど、ダリルさんにはシャルルちゃんが例のISで待ったを掛けに来たので遠くから霧を消しつつ様子を見てたら、ダリルさんに何かで背中を撃ち抜かれて海に落ちた。

 

 私は激しく後悔したわ、せめてダリル・・・・いえ違う。

 

【レイン・ミューゼル】

 

 あの女を取り押さえようとして向き合ったら言葉を交わす前に私達の間に専用機を纏ったまままのシャルロットちゃんが両目が虚ろになりながら、白いオーラのような何かを纏いながら浮上して来た。

 

「力を・・・・示せ」

 

 私とダリルさんは、目を見開いていた。身体に空いた穴がふさがり始めて、何を言っているかわからないで戸惑ってるダリルさんをシャルロットちゃんは専用機の拳で殴り飛ばした。何とか体勢を整えたと同時に再度殴り、又は蹴り飛ばす。

 

 完全に性能からして違うので成す術が無いダリルさんは、アンカーらしきものに絡め取られてパイル・バンカーを突き付けられたけど、あの状況でまだ諦めてないのは驚いたわ。

 

「諦めないか?」

 

「うぐ、当たり・・・・だ!俺は、なあ・・・・帰るんだよ。フォ、あいつのとこに」

 

「・・・・わかった。帰れ・・・・大人しくしてれば、お前はそのままだ」

 

 何かを察したのか、ボロボロのレイン・・・・いや、ダリルさんを解放した。ダリルさんはそのまま退却して、意識を失ったのか・・・・墜落すして行くシャルロットちゃんを受け止めた私は簪ちゃんのいる施設の医療室に寝かせた

 

 怪訝なのは、シャルロットちゃんの予備の制服までが用意されていた。

 

【今回も仕組まれてたようね】

 

 

 

 

 ーーーーーー。

 

 

 

 

 回想を終えて、私は簪ちゃんと本格的に向き合っていた。

 

「さあ、どうするの?」

 

 簪ちゃんにシャルロットちゃんの着ていた服を突き付けた。傷は塞がって、海水でも流れなかった出血の跡と掌サイズに空いた穴は誤魔化せないわ、更識家としてやるべき事は?

 

「簪ちゃんは私みたいになりたいんでしょ?例えば、この服に残った血痕調べたら、シャルルちゃんに何が起きてるかわかるかもね、この状況では後回しにするのが正解だけど、敢えて逆を行くのも有りよ?」

 

「わ、わかる。例えば誰か大物の黒幕がいるのも確実だから、その黒幕の裏をかくのも手かもで・・・・だけどデュノアさんは、その・・・・織斑君の・・・・友達だから、下手な事はしたくない。私は織斑君の友達・・・・だから、その?」

 

「友達・・・・関係無いわ!私達みたいな対暗部用暗部のやる事は、今すぐにシャルルちゃんの事を調べあげるべき!」

 

「私には、無理・・・・私は・・・・」

 

 簪ちゃんが状況を理解した上で私情を優先させたがっている事に気付いた。これが最後の機会かもしれない!

 

「うん、それで良い。簪ちゃんは友達に非情にはなれない・・・・だから、私みたいになっては駄目!簪ちゃんには、私や家の事よりも・・・・友達を・・・・【友達を大事にする貴女】でいて欲しいの、これがお姉ちゃんの望みよ・・・・貴女はそのままの・・・・この後にどうするかは自由にして良いけど・・・・家の役目とか個人的な目的より友達が大事な貴女のままでいて欲しい!」

 

 頷いて、納得してくれたと確信した。やったわ・・・・簪ちゃんに本心伝えられた!私は、役目の為に友達二の次にする簪ちゃんなんて見たくないから・・・・けど、駄目ね・・・・私も更識家には相応しくないわ。

 

 

 

 

 

 更識姉妹が、一先ずの区切りを着けた。翌日の昼に次に覚悟を求められる側には?

 

 

 

 

 帰って来た。簪さんが僕が先に戻った事を伝えたけど、一夏とセシリアには僕がどうやって帰って来たか説明しないと。

 

「あ、あの・・・・一夏?」

 

「詮索はしない、まだ海は駄目だったってとこだろ」

 

 都合良い事を言ってくれるね、セシリアは何かハラハラしてるだけだから、あの後にスコールさん達とは特に何もなかったようだ。チェルシーさんがどうしたのかも後回し・・・・まだ僕は多くを同時には無理なようだけど、回想したお陰でデュノア社への僅かな未練が無くなったと理解した。これで、僕にはもう先の事しか見る必要は無くなった。

 

 さあ、明日から臨海学校だ・・・・。




 ダリルの使った武器は私作シャルじゃなければやられてたものとだけで。
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