白い闇から来た騎士   作:くまたいよう

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 原作内容駆け足だが第三章完な回。


偽りの根幹

【箒さんが、小さい頃に動かしちゃったIS】

 

「なっ、何の事だっ!私は、そんな事は覚えてない!」

 

「うん、多分つい触っちゃったレベルなせいだよ。不用意に触っちゃったせいで起きたシステムの暴走や過負荷で大変だったから忘れてるのはそのせいだろうね。言った通りに箒ちゃんしか何故か動かせないようになってどうしたもんかと思ってた。先日に専用機おねだりされた際に【いっくんやフランスの坊やみたいなのならやっても良いかな】って言っちゃったのは男性IS乗りは貴重だからだけど、やっぱり数限られてるコアの一つを遊ばせたままは勿体ないから新型並にして持って来たんだ。そんなワケで使ってもらいたいのは事実だよ?」

 

 声色につまらない理由と出しながら語った事の後半が箒さんが数日前に僕に襲い掛かった理由だったようだ。そんな流れでも筋違いしてまで力欲しかった箒さんは【紅椿】ってISを動かしている。

 

 けど、僕達は一夏の顔を見れない事に注意が逸れてた。大半が悟ってるけど見たら心臓が止まりそうだよ。ところが入学の日に居合わせた人達は耐性があるらしい。一番気になるのは、箒さんが小さい頃に動かしたらしいって事。つまり、あのISは篠ノ之博士は勿論だけど。

 

【織斑姉弟は見た事がある?】

 

 可能性の一つだけど、それは日本だと禁句になっているだろう事に綱がってしまう。ブリュンヒルデの称号を持つ織斑先生は実際に強くて格好良いんだけど?

 

【篠ノ之博士がISを開発した辺りから親友だったとしたら、その頃からISに関わっていた人って事になる】

 

 不公平だ。世界大会で優勝とか言っても、他の国の代表とはスタートからして全然違うじゃないか!って非難は密かにあった。

 

 けど、以前に夢で見た光景が頭に過る。

 

【白騎士事件が実は、篠ノ之博士と織斑先生とは・・・・】

 

 そこからは考えるのを中断してしまった。本当だとしたら、それは恐ろしい事実だけど確証になる最後のピースが無い!例えば一夏が・・・・とした時に山田先生が来て、実習が中止で専用機持ちは織斑先生の指揮下に入り、他は自室で待機。許可無く外に出たら身柄を拘束?

 

 物々しい空気の中で仮司令部のようになった広間に集められたのは言われたように専用機持ちだけ、織斑先生に山田先生と篠ノ之博士もいる状況で説明が始まった。

 

「かんちゃ~ん・・・・」

 

「ほ、本音。心配無いよ・・・・」

 

 簪さんも臨海学校前ギリギリで自分が組み上げた専用機な【打鉄弐式】があるからメンバーに入っていた。

 

 説明によると、アメリカとイスラエルの共同開発した軍用ISである【銀の福音】がハワイ沖での試験中に暴走、間も無くマッハ2を越える速度で付近を通過するから撃墜やむ無しな方向で取り押さえろと日本政府から告げられたとある。

 

「は~、政府は【白騎士事件】が記憶に新しいからIS使えるとこに投げたかねえ」

 

 白騎は原初のISが存在を見せつけた事件。世界中から日本に向けて放たれたミサイルを全て斬るか撃墜かで阻止して、その後に来た既存兵器も全て返り討ちにした事件。

 

 けど微妙な雰囲気だ。一夏は無表情だけど、クロエさんも誰も・・・・いや、白騎士事件を仕組んだのは貴女でしょうとか誰も言わない。腹黒な言い方だけど、事件がキッカケで家族や一夏と離れ離れになった箒さんが一番口を挟むような位置だよね。実際に言ったらどう反応するか興味深いある。けど、迂闊に何か言っても篠ノ之博士を敵に回す勇気なんか織斑先生くらいしかあるわけが無い、例えば博士なら既存のISを一斉にどうにかするくらい造作も無いハズだしね。それはともかく、暴走したISをどうするかと言うと?

 

「何っ、紅椿に運ばせた白い闇のブレードでだと?」

 

「そうだよ、スペック的には一番だよ。本来ならフランス坊やのISが何やらスーパーパワーアップしてるから、いっくんと組ませて行かせるのがベストなんだけど。そいつ、海が駄目なんだろ?」

 

 何故知ってるかはさておいて、海に関しては篠ノ之博士に言われた内容は尤もだ。だけど僕は・・・・!

 

「いえ、僕は行きます。パワー任せで良いなら僕のISだけで充分です!」

 

「おう、言うな男の子!けど、決めるのは指揮官様なんだぞぉ?」

 

 そ、それはそうだとして。何故か織斑先生がげんなりしながら篠ノ之博士が言った内容で行くように日本政府から通達が来たと述べた。

 

「ごめん、箒ちゃんに専用機あげるのを一応は政府に伝えちゃったの裏目に出ちったねえ」

 

 一応は音速越えな高速ユニット使った経験あるマドカは後詰め。セシリアは怪我が完治した後の訓練時間が不足だから僕達と一緒に待機な図だ。けど、セシリアって背後から刺された後の復帰が異常に早かったようだけど、理由は博士だろうね。しかし、これが日本人かそれ寄りりなメンバーだけで片付けたいとかな政府の意図としても気になるのは・・・・としたら悪寒がした。もう一夏達は出撃しちゃったから無事に済むよう祈ってたら、通信が来た。何かマドカや一夏が途中から慌て始めた時。

 

【一夏が箒さんに刺されて、後ろから銀の福音の一斉攻撃を受けて海に落ちた】

 

 とんでもない内容で喉がカラカラになる。目の前が明るいのに闇に染まったようになる?

 

 そして、箒さんを連れ帰ったマドカの記録した映像と音声を見た。出撃して間も無くの事で作戦通りに例の零落百夜を模したエネルギーを纏った一撃見舞って銀の福音をエネルギー切れ寸前にして沈静化させた一夏。

 

 トドメを刺す必要無いから取り押さえようとする一夏に銀の福音を使う【ナターシャ・ファイルス】さんから必死に助けを求める声が掛けられていた。どうやら暴走は誰かに仕組まれたらしくて、一時的に制御を取り戻せたとこを二次移行(セカンド・シフト)か何かで変容し始めたからか、箒さんが突っ込んだ。何か丁度良さげとしている台詞叫んでるから、功績欲しさみたいだ。運搬役なだけに思うところがあったね。

 

 けど、一夏からしたら自分が第ニ撃でエネルギー奪えば良いし、箒さんにやらせたらナターシャさんを無傷で助けるのは難しいとしている内に二次移行のエネルギーの暴発で体制を崩しつつナターシャさんを庇う一夏が右肩辺りを紅椿のブレードに刺された後に銀の福音の一斉攻撃。

 

 一夏が落ちる前に箒さんもエネルギーが無くなりかけるくらいに被弾してるから逃げるよう一夏が叫んでマドカは従ったけど、帰って来たら戦士として甘いとか言い出す箒さんは織斑先生の視認できない一撃で派手に一回転して昏倒した。篠ノ之博士はビンタじゃなくてパンチで良かったのにとか言ってるけど、何で冷静なんだよ。一夏が死んだかもしれないのに・・・・一夏、一夏が・・・・とした時に僕は一人でリヴァイブがパワーアップしたISで飛び出してしまっていた。

 

 

【これが、僕の分岐点となった】

 

 

 ただひたすらに、何故かISシールドですら殺しきれない負荷すら関係無く一夏が墜落した辺りに行く。又は銀の福音を血祭りに上げてやりたくて飛んだ。スピードも他の専用機よりも上だから止められる事は無い、何故か来た銀の福音を見つけてひたすら火器を斉射したけど当たらなかった。捕らえきれてないんじゃない!けど、何でさ!?

 

【バカモノ!お前は思い切り良くと言ったが、それは違うだろ!】

 

「え、そんな・・・・っ」

 

 別方向から来たのは、織斑先生・・・・っ、じゃない!

 

 白い全身鎧姿なISだけどわかる!織斑先生を今の一夏くらいの年齢にしたような女性だった・・・・僕はこの人に会った事がある!夢の中で会った人だってわかる人が。

 

【白騎士を纏って来た】

 

「動きを合わせろ、あの女は助ける。助けなくてはならんのだ!」

 

 そ、そうだ。あの銀の福音使ってる人は助けてあげたい。そうだよね・・・・【一夏】・・・・っ!

 

 そう切り替えたら、さっきまでが嘘みたいなスムーズさで射撃が出来た。まるで一夏と訓練していた時のように。そして、着弾の僅かな隙を突くように白騎士が相手を真っ二つにするような斬撃を見舞った時、光になった銀の福音からスレンダー気味な金髪女性が全裸で浮かび出て来たので白騎士が優しく抱くように受け止めた時に後方から反応があった。

 

『シャル、ル・・・・無事か。一夏も!』

 

「え・・・・?」

 

 僕が後方を見て、追って来たラウラ達から声を掛けられたけど。恐る恐る白騎士を見たら、そこにいたのは形態が多少変わった白い闇を纏っていた一夏だった。皆は二次移行したとでも思っているようだ・・・・そのせいで一夏のケガが治っているのかと戸惑っているようだけど。

 

「心配させおって、そしてデュノア!独断専行とは良い度胸だ!」

 

 帰還してごもっともな事を言われる僕はどんな顔をしているかわからない、一夏の捜索事態は直ぐにとしていたからとか・・・・それより、目の前の織斑先生は。やっぱり、あの白騎士とは違う。

 

 ケジメとして、空いてた部屋を使って一晩謹慎を申し渡されていたから今までの事をまとめていた時に、何故か天井から篠ノ之博士が出て来た。

 

「いやあ、悪い子だね。独断専行で結果オーライ招くなんて事してくれちゃってさあ。こういうのは広まったら大変なんだよ。戦功さえ挙げれば此方のものって思考は危険なのさね。さて断っとくけど、監視カメラや盗聴器は無かったから好きな事聞いて良いよシャルロット・デュノアちゃん」

 

 躊躇ってられる状況じゃないし、最大のチャンスだとして僕はありのままに聞く事にした。

 

「僕は白騎士に助けられました。けど、その白騎士はほんの数秒目を離したら一夏になっていた」

 

「白騎士がいっくんになったのかい。じゃあ、ちーちゃんは何なの?」

 

「白騎士・・・・は、各国で正体は織斑先生だと思ってはいた。けど、そうじゃなかった。僕は織斑先生と、昔の織斑先生にそっくりな人と夢の中で会った。けど・・・・その時、貴女はともかく【織斑先生も】近くで、白騎士事件のニュースを見ていた!」

 

 そうだ。それが、あの白騎士事件の時の二人の状況だ。幾らやれるような博士でも、普段住んでる和風な家の居間とかで当時の織斑先生と一緒に見てるだけはあるのか?

 

「うんうん、やっぱり【見れてた】・・・・アレは詳細は後にして白騎士事件の時の束さん達の状況だ。マ~ちゃんがいるんだからイザって時はちーちゃんと同じくらいの年齢な血縁者とかが実はいるとかにしちゃうとこだったけど、君は見ちゃったと言うか見れるようになれたか不安定だけど見込みはあるから教えといてやる。ISは君には把握できない機能とか多いけど、それ以前に何で女しか動かせないんでしょ。単なる悪戯や贔屓とかで済まない何かがある・・・・例えば。一番因子やらが近い人そのものに変えちゃったりね?」

 

「それはさっきのが初めてじゃない・・・・」

 

「ご名答。君にはこれから話す事をどうやって世間に認知させるかの挑戦権をプレゼントしてあげる。多少は気付いてるかもな生徒会長だけじゃ不安だし・・・・先ずは【白騎士事件は束さんとちーちゃんの仕業じゃなかった事】そして、日本付近で本土に迫る各国のミサイルや自衛隊を激滅した白騎士を使ってたのは何と?」

 

 博士が出した立体映像、そこに映ってたのは子供の頃の一夏だってわかる。一夏がISに触れた瞬間に身体にISが纏われているだけじゃない、光の粒子が溶け込んで一夏の身体が光りながら変わっている。そして?

 

「見ての通り、白騎士事件で大活躍しちゃったのは【ISのスペッシャルな機能で姿形が当時のちーちゃんに変わっていたいっくん】だったのであります♪♪」

 

 陽気なお姉さんみたいに語る博士だけど、これが事実だとしたら一夏の記憶が欠如部分だらけな原因は、その関連!世界各国の腑に落ちない点もかなり解決した。一夏と僕の生きる世界は偽り以外の何でもなかった・・・・ショックと言えばショックだけど、僕は何故か笑っていた。




 取り敢えず私作における白騎士事件の真相は束が語ったのが大まかな流れ。シャルは悪い子になったが一夏の決定的瞬間を目撃してしまった。
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