IS学園の夏休みは八月からだったけど、何故か通常の学校同様の七月の後半からになっていた。何が起きてるのかなんてアバウトに行く事にした。彼処もどこか危険とすべきだし、下手に勘繰ると大人達の邪魔になる。この際、良いとこ取りだ!
(・・・・けど、このゲームみたいな事じゃないよね)
「シャルはやっぱり器用だよ・・・・」
パン主体な朝食を終えてから久し振りだからって一夏がレトロゲームを試しにやっている。マリ男シリーズにブラザーズが付いたタイトルってやつだけど、転倒させた敵にプレイヤーが動かしてるのを接触させれば倒せる。何でも、この家を買ったばかりな織斑先生がついコントローラー強く握って壊してたのを同級生に笑われて以来、力加減を学ぶの為に度々やっていたらしい。一方が転倒させて一方が倒すとかやっていたけど、何ステージあるんだろ?って思った瞬間にブザーが鳴った。一日に適度な休息を鉄則にしているらしい。
「フランス本国もお前の会社も連絡してこない理由は知らないが、遠慮しないでずっと此処にいろ」
「遠慮しないでか、それハ良い事ヲ・・・・」
苦笑いしてる理由は知らない、正直来たら来たでとしたらチャイムが鳴ったから一夏が出たんだけど、訪ねて来たのは?
「・・・・ナニヨ、千冬さんト喧嘩でもしてると、トト・・・・思っタ」
何か青くなって震えている【鳳鈴音】さんだった。以前に日本にいた頃はそれなりに遊んだから久し振りにプールか何かの施設にでも誘おうとしたようだけど、いきなりチケットとか持って来たから行こうなんて通用する相手じゃないとわかってるようで僕から見て考えたとした手段で来た!
「さあ、約束は守ってもらうわ!」
「良いぜ、正々堂々【勝負】だ!」
【酢豚、但し作り方も何も自由な条件で作って良しを題材にした料理対決】
勝ったら遊びに行くのに付き合ってもらえるし、鈴の顔からして読めた意図は。負けても審査兼ねた昼食で自分の手料理を一緒に食べる流れになる恐ろしい計画だ!
それより酢豚って、普通は豚肉の唐揚げと野菜炒めを甘酢餡に絡めてまとめてな料理だったけど、鈴は普通にそんな感じに作ってるけど。一夏のって・・・・あれ、何か違うようなとした感じに調理が完了した。僕はご飯炊いて簡単なスープ作ってで審査開始・・・・なんだけど?
「一夏・・・・コレ、酢豚じゃなくて【青椒肉絲】って料理だよね」
「おう、食ってみりゃわかる」
香りからしてもしかしてと試しに食べたら、肉が豚肉で甘酢味。多分だけど酢豚だ。豚肉を麺にして甘酢味の野菜餡かけを掛けたのまであるらしいから酢豚なのかも、ピーマンとか好き嫌い多いマドカの為に考案した料理らしい。
鈴の正統派も何か中国製の保存菓子を使った甘酢餡で揚げ具合が絶妙な唐揚げと野菜炒めが見事に纏まっているけど。
「負けたわ・・・・」
鈴が負けを認めた。一夏の炒め物は何故か歯応え以上に火の通り加減が絶妙だ。何でかとしたら、鈴が取り皿の中でピーマンとタケノコを並べてて、意味がわかった!
「や、野菜がほぼ同じサイズに斬られて。そうか、これなら火の通り加減が均等だからムラが無くなってるんだ!」
「火工・・・・火の使い方にばかり気を取られたようね。一夏、これで勝ったと思わないでね!」
おうよ再戦したいなら受けて立つぜな一夏の反応からして、ハッキリ言って、一番有効な攻め方だと思うから感心させられたけど・・・・とした瞬間。
『みんぎゃああぁぁ!』
『おん、げええ!』
『ぬおっ、ほおおっ!』
「な、何なの。外からの凄い悲鳴で奇声は?」
「ああ、マスコミとかIS関連な研究所とかの関係者が来て【防犯装置】にやられたんだろ」
「貰い物で迎撃にしては相変わらず派手よね。シャルルも迂闊に外に出ないようにね」
聞いてはいたけど、想像以上だった。来た人達に付きまとわれるんじゃなくてああなりたくなかったらな意味だとして僕達は外出準備をした。良い機会だからでこれから行く場があるらしい。
【五反田食堂】
何でも一夏達が世話になってた場の一つらしいけど。
「ねえ一夏、友達の家なんだよね。何でそんな警戒するの?」
「いやな、そこの末っ子な女が問題なんだ」
昼の営業終わりから少し経った時間だから訪ねたら普通に歓迎してくれた。赤毛の兄妹である弾と蘭、バンダナとかでソレっぽくまとめてる二人に、その母親な蓮さんは外見の若さに驚いた。鈴は顔見知りだから良いけど、僕は初対面だったから男友達として世話になってると説明した。一夏を呼んだ理由は確かになもの。
「一夏さん、私【適正A】なのに家族がIS学園に入るのを反対するんです!」
それは他なら即学園行きを促すような流れなんだけど、僕からしたらISなんか関わるべきじゃないよ。何故ならとした時に僕が説得役に一時交代。ダリル先輩に言われたような事を甘めに言うとISは僕達くらいな条件じゃないと将来そこそこな生活出来る立場な競争率が激しくて日本の国際大学にでも入った方がまだマシなんだ。それから気になる事もある。
「仮にさ、篠ノ之博士が来年には僕達以外な男性でもIS動かせるようにしてたらどうする?」
充分に有り得る事だけど、僕は失敗したみたいだ。益々やる気になっている・・・・この人達も一夏が身内以外は篠ノ之博士しか眼中に無いってわかってたんだ。けど・・・・何で僕までテンション上がるんだって事で。先ずは今の情勢とIS学園でもやる勉強から始めるよう進めた。駄目なら諦めなよな条件、そりゃ文武両道じゃないと駄目な場だしね。そんなこんなで僕の織斑家にお世話になる形の夏休み二日目は僕は初めてな屋台のラーメン食べて帰って寝るだけになった。
そして、五反田家では緊張の糸が切れた。
「お、お兄・・・・私、先ずは勉強。勉強カラしっかりやるカラ」
「そ、ソソそっか・・・・」
「はあ、年甲斐無く・・・・ちびりそうだったわ。昔の千冬ちゃん知ってる私達じゃなければ失神したり逃げ出したりしてたわね、流石世界二番目のIS使える男の子ねえ」
この日以来、時折に近年一番不機嫌な千冬が地元に戻って来ている噂が広がった。
鈴の扱い改善?と蘭の進路相談。
シャルは女とバレてはなく、時折に昔の千冬知ってたりすれば何とか耐えられるオーラ出しちゃうのが現状。