前回までのあらすじ、姉の部屋で風呂を使ったり専用機の話題を終えたりした一夏は部屋を出たら二つの視線を感じていたのである。
俺は自分の選択に従った。
どう考えてもこの場で優先させるべきなのは束さんの妹だから名前は篠ノ之何とか?な奴だ!何故ならば?
「一夏!もう一・・・・っ」
俺は放課後に防具越しの指突を見舞った箇所にまた見舞ってやった。本命に行くとこ見られたらまた騒ぎ出すだろうから大人しくなってもらうぜだ。そして?
「成る程、俺のせいで倉持技研が君の専用機を後回しにしてしまったか」
「うん」
もう一つの視線の主は日本代表候補生にして、対暗部用暗部たる更識家の次女たる更識簪さんか・・・・姉は既に国家代表だから・・・・いや待てよ?それはさておき。
「俺を見ていた理由は?見たとこ、恨み事を言いたくてとかにしては違う気がするんだが?」
「政府から貴方に接近して『学ぶ』よう言われた」
「何を?」
「具体的な事は言われてない」
怪しい・・・・事態次第で態度変える気か?しかしだな、青い事を言われたら面倒だはさておき?
「『実家』からは何か聞いてるか?」
「聞いてない」
・・・・私心か?って、言いたいんだが。実は、それも結果的に正解なんだろ。伊達に『 』を頼って・・・・ええ、と。何故か姉や家絡みに敏感になった俺に言わせたら、的外れに身内を思って上手い結果になるワケが無いのが目の前の眼鏡女子だ。それなら?
「じゃあ、折角だから明後日の訓練を付き合ってくれないか?知ってると思うが、六日後にイギリス代表候補生と決闘だから少しでも協力者が欲しくてさ?」
「え?」
戸惑っている?何か含むとこか予想外って事になったようだな、とにかく熟考しているようだが・・・・返答は?
「わかった・・・・明日、打ち合わせをしよう?」
「ああ、じゃあ明日」
そんなこんなで、まとめられたぜ?気になる事が多々なんだけど、お互い整理しきれてないから先ずは間を置くのが良いや。てなワケで自室に戻った俺なんだが?
「おりむ-、お菓子持って来たから?食べながら遊ぼ-お話ししよ-」
のほほんさんが遊びに来たのは良いが、何だよそのキツネの着ぐるみは?袖が余る制服姿以上に空間が緩むよなあ、てなワケでのほほんさんのお菓子・・・・定番のポッキーやら何やらつまみながら日常話をし始めたんだが、唐突に?
「ねえ、おりむ-が使った訓練機の事は聞いた~?」
そんな話題に移った。何でも訓練終了後に確認した整備班から言わせたら?限界ギリギリな状態でオーバーホールが必要だそうだ。実はのほほんさんは整備関連で予めスペシャル級なので目を丸くするくらいに次々と専門用語が飛んで来たんだ。
「大丈夫だよ♪♪決闘の日に来る専用機がおりむ-に合ってるかもしれないから、それまで頑張ろ?」
口が軽いのか何なのかな内容だぞ、よし探るかな?
「どこで聞いたんだよ?俺が専用機を用意してもらえるって」
「学園で噂になってる」
マジか?何か緩くないのか?駄々漏れにして何か意図があるのか?まあ、全部避けりゃ良いつもりで行けば安全なんだけど。とにかく、不思議な夜のティータイム・・・・にしては、のほほんさんはお菓子ばかりだから、日本茶を淹れた甲斐があったのかどうか・・・・。
「じゃあ、また明日-」
「ああ、それは良いけど歯を歯いてから寝なよな?お菓子食い過ぎだし」
「は-い♪♪」
素直で宜しいなんだけど、俺は見逃せなかった。あの着ぐるみに仕込まれてたものを・・・・そして消灯前だから、何に使うかを警戒していたのかもだ。
・・・・・・・・。
「消灯前は-?おりむ-のお姉ちゃんが怖いから皆が早めに部屋に入ってるの・・・・」
そして、部屋に帰る前に私は着ぐるみの尻尾に仕込んだカプセルのスイッチ押して後方に投げたの♪♪小規模で数分で無害になる睡眠ガス?だから、おりむ-の部屋に向かってて、木刀-?落としてダウンしたの以外は心配無いよねー?でも武士娘?気取るなら、倒れる時にも刀を手から離さないようにしないとね♪♪
クールな『姉持ち達』は利害が一致してれば流れには乗るな回。一致してればな場合だが・・・・。