白い闇から来た騎士   作:くまたいよう

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温度差ありきに少しだけ?な回。


一夏の危機感

『意味がわからない』

 

そう顔に出てるな束さんの妹らしい奴は。

 

専用機とやらが政府からの指示とかな時点でご察しなんだが・・・・。

 

「何をわけのわからん事を言っている!政府から直々になんだぞっ!」

 

「だから?」

 

「だっ、だからとは・・・・」

 

さてはこいつ、ドイツの件をキッカケに広まった事すら知っておらんな!?お前が本当に束さんの妹な場合?

 

 

『俺に近付くだけで問題』だってのに。

 

 

どうしよ?こういう場合、長引かせたらいつの間にか背後にいた千冬姉が後ろから出席簿落としを脳天に見舞って黙らせるのが有りがちなんだが?

 

『千冬姉がそれやる事も問題なんだ』

 

と言っても時間掛けるのも面倒臭いしなあ、ここは一発。

 

「政府に恩でもあるようだな?」

 

「お、恩だと!私がどう過ごしてたか知っているのだろう!」

 

「何で誰だか覚えてなかった奴の事を知ってると思い込んでるんだよ?」

 

呆れた。政府の手下呼ばわりであんぐりさせるハズがこっちがあんぐりさせられた。何処からか取り出した木刀を振り下ろして来たから右手で掴んで止めてそのまま持ち上げて回転させつつ上に放り投げ落下したとこを頭上に掲げた手に背中から落ちた図になった・・・・。

 

「おう、だれか窓を開けてくれ」

 

「は、はい」

 

「な、何をする気だ?」

 

「お前をこのまま外に投げるのさ」

 

宣言通り、このまま窓からこいつを放り投げるのだ!いざ!    の時!・・・・途切れてる部分はどうでも良くなって来たから、アイキャンフライとでも叫んで逝きやがれ!

 

「ま、待って織斑君!相手は篠ノ之博士の妹なんだよっ!?」

 

「じゃあ、投げられたら華麗に着地して戻ってくるだろ」

 

「あ、そっか」

 

「そら」

 

ブンっと腕を振るって飛ばしたら?

 

バチィィっ!と何故かバリアみたいのに弾かれて中に落ちたぞ、何だよあれ?

 

「脱走と侵入防止のバリアですわね」

 

「知っているのかセシリア」

 

「IS学園は説明不用な世界規模での運営場、それらしき設備等は試験的に取り入れ続けておられると聞いております」

 

「まあ、無難な事だな」

 

クラスは何事も無かったように束さんの妹を席に座らせて次の授業の準備に移った。まあ、政府絡みの事を全然知らないってだけでスルーを決め込んだんだろ、次の授業は座学だが?何が起きたか察したようで一時間気絶してた束さんの妹を教師は黙認してた。俺も人様の事は言えんが生身の相手に全力で木刀振り下ろしをいきなりやるようなのには関わり合うべきではないわ。大体あいつは  しない限りはだから、窓の外に放り投げたら   ?・・・・ああ、またしてもか。

 

 

 

・・・・・・・・。

 

 

 

その後、更識簪が訓練に合流してくれて先輩と一緒に基礎から徹底的に訓練して何とか違和感と付き合いながら動かせるようになって、金曜日の夕方の時だった。

 

「申し訳無かった!」

 

そう、またしてもやってしまった。

 

軽く模擬戦をやってみたら、つい思い切りブレードを振り回して簪の打鉄を?先輩が止めなければ真っ二つにしかけた。山田先生の時どこじゃなかった。

 

「あ、頭上げて・・・・」

 

「いえ、ここは釘刺しよ!この後、私達にデザート付きな形で夕ご飯奢ってそれでチャラ!良いわね?」

 

「はい!その程度で済ませて頂いて申し訳ないです!」

 

「宜しい」

 

 

・・・・・・・・。

 

 

「どう思う?」

 

先輩は私に着替え中に問い掛けた。

 

織斑君の動きはリミッターに苛ついてる動きなようで、それ以前な問題だと感じる。

 

「織斑先生にでも相談した方が良いかもしれないわね、このままだと決闘の際にセシリアさんを殺しちゃうかも」

 

ゾッとしたけど、私には意味がわかった気がする。薙刀だけなら『身内』以上な私が苛立ってた際に『知り合い』相手にやり過ぎた事があるけど、そんなレベルじゃない・・・・。

 

そして、宣言通りに三人で食事して解散したけど織斑君には何かがあるのは明らかだと再確認した・・・・調べたくても私だけでは・・・・と考えて『ある結論』が出たけど、それをやる発想に踏み入れなかった。

 

 

・・・・・・・・。

 

 

寮の前を散歩しながら俺は頭を冷やそうとしていた。何処かおかしいと度々思っていたけど、このままじゃ束さんには勝てない以前な問題な気がした。俺だけならともかく周りにどうしちまうかと危機感を抱いてる。

 

山田先生の時は無我夢中だったからついやり過ぎたのか?と思っていたけど、今日のは危なかった・・・・簪は軽い手合わせ程度の中でも流石強かったと思った瞬間に・・・・と考えていたら、何だ?確か剣じゃなくて素手の武道やる方の道場の明かりが付いてるけど・・・・部活とかじゃなさそうだ・・・・?何か妙な気が中にあると思って、中に入ってしまった。

 

「ようこそ織斑一夏君」

 

「あ、貴女は?」

 

袴姿な女性?簪に少し似てるけど、髪型が違うし・・・・性格が如何にも正反対な笑顔をしてるけど、ドス黒いオーラが出てる!?

 

「夕方の訓練は見せて貰いました。貴方は危険だと自分で気付いてるわね?」

 

それは返す言葉も無い、自分の違和感に向き合わざるを得ないと考えているのだが・・・・。

 

「まあ、それは後で良いわ・・・・『人様の妹』を危険な目に遇わせた不明はお天道様が許しても私が許さないわ!!この生徒会長にして簪ちゃんの『姉』更識楯無と勝負しなさい!」




時間が今までより少し早く進んだ。

箒はどの道、物語の根幹上な問題で少し出遅れな展開です。
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