「藤丸君、これはなにかな?」
「………さ、さあ?」
「私の目が可笑しくなければ『マヨネーズ栽培キット』って書かれてるんだけど。藤丸君のじゃないなら捨てても問題ないよね?」
「すみません!それ俺のです、だから捨てないで!!ようやく育ってきたんです、おばさんに貰って収穫まであとちょっとなんです!?」
そう言うと藤丸君こと藤丸立香は土下座してきた。
そのマヨネーズに対する熱意を別のものに向ければマシュも安心できるんだろうけど。
あっちの所長も所長で冷や汗を流しながら逃げようとしてるし、カルデアにいるマスターはどっちもバカなのだろうか。
「やめて、私のケチャップの苗よ!藤丸のマヨネーズならいくらでも捨てていいわ!だから私のケチャップには手を出さないでえぇぇ!!」
私はレオナルド・ダ・ヴィンチに押さえつけられた所長の悲痛な叫びを背中で受けつつ、シミュレーションルームの片隅に作られた農園に苗を差し込み。次の特異点を攻略するまで嗜好品(マヨネーズとケチャップ)の吸飲を禁止する。
というよりもだ。
こんなものを吸飲して体調を崩されると私達も困るし二人とも困るのは分かっているはずだ。あとでおばさんにも注意するとして、エミヤに頼まれて食材を出しまくっているおばさんを止めるか。
ホントにひみつ道具の取り寄せバッグは便利よね。
あんまり使い続けて依存するのは怖いけど。
〈頭の中の掲示板〉
210:名無しのオタク女
ひみつ道具の使い方がおかしい
211:名無しのオタク女
マスター君、やっぱりバカだったね
212:名無しのオタク女
そういうこともあるよ
213:名無しのオタク女
私も呼ばれるみたいだけど
ウルトラマンって大丈夫なの?
214:名無しのオタク女
ウルトラマンに影響を与えるのはむりよ
215:名無しのオタク女
それはそう
216:名無しのオタク女
お母さん、おばさんと仲良くね
217:名無しのオタク女
そのつもりだよ?
ただ、ベリアルとお兄ちゃんもついてくるって
218:名無しのオタク女
んんんっ、一家勢揃いってこと?
219:名無しのオタク女
そういえばお母さんの娘ちゃんさ
三人になったって言ってたよね
220:名無しのオタク女
うん、なんか末の子が増えたの
221:名無しのオタク女
増えた
222:名無しのオタク女
増えた?
223:名無しのオタク女
子供って増えるっけ?
224:名無しのオタク女
そりゃあ、あれだよ
225:名無しのオタク女
あれね、あれ
226:名無しのオタク女
むっ、なんだ?
227:名無しのオタク女
私もよく分からないです、あれって?
228:名無しのオタク女
子供はだめよ!!
229:名無しのオタク女
まだ、早いわ!!
230:名無しのオタク女
教えてあげようか
231:名無しのオタク女
去れ!
232:マジカル☆マザー
娘もマヨネーズ好きになったらどうしよう
233:名無しのオタク女
うっ、きついわね
234:名無しのオタク女
マスター君にも言い聞かせないとね
235:名無しのオタク女
ところで、異世界おばさんは?
236:異世界おばさん
私は料理してます
カルデアコック長のエミヤさんの部下です
237:名無しのオタク女
そこに落ち着いたのね
238:名無しのオタク女
まあ、ひみつ道具あるし、ねぇ?
239:名無しのオタク女
それよりも特異点ってどうなってるの?
240:マジカル☆マザー
所長からはローマとだけ聞いてるわ
241:名無しのオタク女
テルマエ・ロマエだ!!
242:名無しのオタク女
お風呂だね!
243:名無しのオタク女
ザファル先生もいるね!
244:名無しのオタク女
それは違うやつ
245:名無しのオタク女
………ローマの特異点
246:名無しのオタク女
ネロかしらね?
247:名無しのオタク女
ありえそうね
248:マジカル☆マザー
十中八九、関わってる
249:異世界おばさん
私は詳しくないので教えてもらえると
250:名無しのオタク女
暴君よ
251:名無しのオタク女
マザコンかしら?
252:名無しのオタク女
変態ね
253:名無しのオタク女
ただのクソ野郎だわ
254:名無しのオタク女
みんな、辛辣すぎるよ
255:名無しのオタク女
でも、ほとんど事実でしょ?
256:名無しのオタク女
否定はしない
257:名無しのオタク女
なにも言えねえよ
258:異世界おばさん
つまり、異世界?
259:名無しのオタク女
なんでだよ