俺達の目の前に現れた魔神柱フラウロスという巨大すぎるダイコンはウルトラお母さんことウルトラウーマンフォスキアによって引き抜かれた。
マシュのお母さんや所長は何とも言えない表情をしているけど。俺としては子供の頃から憧れていたウルトラマンの戦いを間近で見れる喜びに打ち震え、マシュもクーフーリンもキラキラとした瞳でフォスキアとフラウロスの戦いを見ている。
「シェアッ!!」
「ぐぬうぉおぉっ!?おのれぇ、サーヴァント風情が私を投げ飛ばすなどあっては、あってはならぶうあぁぁぁっ!!」
「シュワッ!!」
「きさ、きさまぁ!?しゃべぶぅえ!?」
ドドドドドドドドドドッ!!!と残像を残して叩き込まれるフォスキアの張り手にネロ陛下が「うおおぉぉ!!よいぞよいぞ!そのままやってしまうのだ!!余のローマを守るのだぁー!」など大騒ぎしている。
フォスキアの蹴りはダイコンをくの字にへし折り、フォスキアの張り手はダイコンを弾きあげ、フォスキアのパンチはダイコンを地面に叩きつける。かっけぇ、かっけえぇよ、フォスキアさん!
「いっけえぇー!!私のレフにくっついてた寄生虫をぶっとばしなさい!」
「……スェエアッ!!」
フォスキアは両手を突き出してクロスさせる。ゆっくりと左右に開いていき、誰もが抱いている光を思い出させてくれた。ウルトラマンティガのゼペリオン光線を放ち、ダイコンを宇宙へと押し出して爆発させた。
やっぱり、ウルトラマンは俺達の憧れだ!
〈カルデア〉
「おい、貴様」
第二特異点修復を終えて晴れやかな気分でカルデアの通路を歩いていると見知らぬ男の人に呼び止められた。真っ黒な服、赤い目、なんとなく聞き覚えのある声に首を傾げる。
「よくも俺様の妻を勝手に呼びやがったな」
「えっ、ちょ、だ、だれ?!」
ギリギリと通路の軋む音が聞こえる。
あっ、これはヤバい人だ。
おばさんかフォスキアのどっちかなんだろうけど。まだ、そこまで二人と仲良く話せてないんだよね。どうしよう、下手に否定したら暴れるかもしれないし、どうにか誤魔化さないとだよな。
「……マヨネーズ要ります?」
「………ハァーーッ、もういい。精々、あの程度のカスにやられないことだな。少なくとも悪意を持って呼んだつもりはないのは理解した」
そう言うと男の人は消えた。
「………なんだったんだろ?」
「さっきのはベリアルだよ、藤丸君」
「なんだ、ベリアルか………………ん?」
「ふふ、私の旦那さんです。すっごく強くて最近はお姉ちゃんに彼氏が出来たからイライラしてるんだあ、そういうところも素敵でしょう?」
「俺にはイマイチ分からないですけど。フォスキアさんのすごさはなんとなく分かりました。これからも人類を救うために頼みますた」
良かった、下手なこと言わなくて………。