ガウマはごはんをくれた麻中蓬を追いかける。
私はそれを水門の上で眺めているとふわふわした感じの女の子と目が合った。なにかを探し求める迷子みたいな女の子だ。ああいうのを怪獣と合体させたら絶対に気持ちいいんだろうなぁ~っ。なんて思いながら麻中蓬に逃げられたガウマを迎えに行く。
「お疲れぇ~っ。はい、お茶ね」
「ゼェ…ハァ……ハァ…す、すまんっ…!」
「麻中蓬、だっけ?ああいうのもいいね」
「……んぐっ、はぁ………なにがだ?」
自販機で買ってきたお茶を飲み干したガウマに聞かれる。まあ、そういうのだよ。とだけ伝えると首を傾げながら私の後ろを着いてくる。
お前に恩返しする。
そうガウマは私に言ってくれた。わりと一人は暇だったから彼がいてくれるだけで正直に言えば、かなり楽しく面白く過ごせている。
「……怪獣の臭いだ」
「なにっ!?どこだ、どこから臭う!!」
そこまで詳しく分かる訳じゃないよとガウマに伝えて、また水門に飛び乗って都市部を見る。まだまだ小さいけど、私の怪獣の臭いがする。
いや、新しい怪獣の臭いもする。
この世界もホントに私を退屈させてくれない。
「これから面白くなるかもね、ガウマ」
〈頭の中の掲示板〉
《/col220:名無しのオタク娘
あれ、なんなの?
221:名無しのオタク娘
怪獣っぽいけど、なんだろ?
222:名無しのオタク娘
ビルって浮くんだね
223:名無しのオタク娘
はじめて見た
224:名無しのオタク娘
レイブラッド、なにかしたのかな?
225:名無しのオタク娘
いや、ほとんどガウマさんと一緒だったし
226:名無しのオタク娘
そうだね、その可能性はないね
227:名無しのオタク娘
じゃあ、あれは偶発的に現れたってこと?
228:名無しのオタク娘
そうなるね、お姉ちゃんはどう?
229:ウルトラお姉ちゃん
…怪獣……たぶん……生まれたて?…
230:名無しのオタク娘
えっ、あれで生まれたばかりなの!?
231:名無しのオタク娘
そこまでわかるんだ、すごいな
232:名無しのオタク娘
でもさ、レイブラッドの視点だと怖いね
233:名無しのオタク娘
確かに、なにかを狙ってるような?
234:名無しのオタク娘
また、なにかするつもり?
235:名無しのオタク娘
掲示板切ってるから答えないね
236:名無しのオタク娘
読んではいると思うよ、答えないだけで
237:名無しのオタク娘
ありえそうね、それ
238:ウルトラの娘
たぶん、今は私の視点を通してる
239:名無しのオタク娘
ウルトラちゃん!
240:名無しのオタク娘
ウルトラちゃんまで切ったら不味いかな
241:名無しのオタク娘
うーん、困ったね
242:名無しのオタク娘
レイブラッド妹、なにする気なんだろ
243:名無しのオタク娘
やっぱり、侵略?
244:名無しのオタク娘
いやいや、ガウマさんいるし
それはないんじゃないかな?
245:名無しのオタク娘
えぇ、でもレイブラッドだよ?
246:名無しのオタク娘
みんな、すごい言うね
247:名無しのオタク娘
だって、レイブラッドだよ?
248:名無しのオタク娘
まだ改心したとは言い切れない
249:名無しのオタク娘
ウルトラちゃんとお姉ちゃんがいないから
250:名無しのオタク娘
ホントになにするか分からないのよ
グリッドナイトといないし
251:名無しのオタク娘
それは、そうだね、うん、やばいわ
252:名無しのオタク娘
ところでさ、ガウマさんってなにしてるの?
253:名無しのオタク娘
えっと、今はカニ獲りしてるね
254:名無しのオタク娘
………遊んでるのかな?
255:ウルトラの娘
あ、これ食べる気だ
私からすごい不安を感じる
256:名無しのオタク娘
レイブラッド妹が不安になるほど!?
257:名無しのオタク娘
いや、でも沢蟹だよ?
258:名無しのオタク娘
綺麗だったら、食べられるのかな?
259:名無しのオタク娘
いや、むりだよ
260:名無しのオタク娘
ガウマさん、ほんとに野生化してたんだ
261:名無しのオタク娘
お金とか持ってないのかな
262:名無しのオタク娘
たぶん、ないんじゃないかな……
263:名無しのオタク娘
なんか、あれだね
264:名無しのオタク娘
かわいそ
265:名無しのオタク娘
ちょっと、だめだよ!?
266:名無しのオタク娘
そうだよ、やむを得ない事情があるんだよ!?
267:名無しのオタク娘
ジャンキラーにごはんあるのにね
268:名無しのオタク娘
ほんとだよ、まったく
269:名無しのオタク娘
沢蟹、いっぱいいるね