「センパイ、死んじゃった?」
「いや、あそこにいるよ」
「だ、だれ!?」
「さあ、誰だろうね。けど、流石に二対一はズルいよね?だから一緒に行こっか♡」
そう女の子に話し掛ける。
私の言葉に恐る恐る頷く彼女の隣に立つ。私もこういう気持ちで眼鏡のお兄さんと融合したのかと考えながらダークスパークとジャンキラーを構える。
ダークライブ!
ジャンキラー!
「えっ、うぇえええぇっっ!!?」
なるほど、こういう感じなのか。私の中に誰かがいるのは意外と面白いかもしれない。まあ、それより先にガウマのところに行かないといけないか。
『ねえ、シューティングゲームは得意かな?』
「………大好き!!」
じゃあ、問題ないね。
私は女の子の手元にガンパッドを転送すると身体の主導権をそのまま彼女に丸ごと与えると炉心に意識を集中させる。
「飛鳥川ちせ、行っきまぁーすっ!!」
けひっ、彼女も中々に楽しんでるね。
〈頭の中の掲示板〉
340:名無しのオタク娘
なにやってるのよ、レイブラッドォ!!
341:名無しのオタク娘
思いっきり巻き込んでるじゃない
342:名無しのオタク娘
どうするのよ、これから
343:ウルトラの娘
とりあえず、様子見しよう
344:名無しのオタク娘
ウルトラちゃん、ちょっと楽しんでない?
345:名無しのオタク娘
えっ、流石にそれはないでしょ
346:名無しのオタク娘
そうだよ、ウルトラちゃんだよ?
347:レイブラッド妹
いいや、楽しんでるよ
結局、私達は同一個体だから私の感情は無条件に流れ込んでいくし、そっちの私からも無条件で流れ込んでくる、とっても気持ちいいよねぇ?
それに私達は均衡が狂えば善にも悪にもなる
348:名無しのオタク娘
う、うわあ……
349:名無しのオタク娘
そういうことね、さすがに予想外すぎる
350:名無しのオタク娘
じゃあ、ウルトラちゃんも小悪魔系になるの?
351:名無しのオタク娘
……いいわね
352:名無しのオタク娘
うん、いいね
353:名無しのオタク娘
すごくいいかもしれない
354:名無しのオタク娘
あんたらねぇ、私もありだと思うわ
355:ウルトラの娘
私はイヤだぞ、あんなの
356:レイブラッド妹
あんなのなんて酷いわねえ?
私達は同じなんだから、そのまま受け入れちゃえばいいのよ。そうすれば私は幸せ、みんな楽しくて面白い世界を作れるのに
357:名無しのオタク娘
ところで、ジャンキラーどうなってるの?
358:名無しのオタク娘
普通に戦ってるけど
ごめん、待って。見たことない怪獣はガウマさんが相手してくれてるけど、レイブラッドの被害者ちゃんが戦ってるのエレキングだよ!?
359:名無しのオタク娘
えっ、うわ、ほんとだ
360:名無しのオタク娘
スパークドールズの一体だよね、あれ
361:名無しのオタク娘
そうなるね
ってことはさ
362:名無しのオタク娘
お前のせいじゃねえか、レイブラッド!!
363:名無しのオタク娘
なに、余裕綽々って感じでやってるの!
さっさと倒しなさい!
364:レイブラッド妹
ひひひっ、いやだね
私の代わりにちせが倒してくれるし、なによりこうやって怪獣と戦っているのを近くで見るのがいっちばん面白いから
365:名無しのオタク娘
こ、この、レイブラッド!!
366:名無しのオタク娘
いや、罵倒になってないよそれ
367:名無しのオタク娘
まあ、いいよ
それより問題なのはエレキングのスパークドールズを倒した後にどうやって回収するのかだよ。普通に戦えば拾えるかもだけど、レイブラッドと被害者ちゃん達の戦っているところは都心部だよ?
368:名無しのオタク娘
………やばいわね
369:名無しのオタク娘
えぇ、かなりやばいわ
370:名無しのオタク娘
下手したら復活するわね
371:ウルトラお姉ちゃん
…がん……ばって…ね……
372:名無しのオタク娘
お姉ちゃん、なんとかしてよ!?
373:名無しのオタク娘
そ、そうだよ、ウルトラ念力とかでさ
374:ウルトラお姉ちゃん
……だ………だるい……やだ…
375:名無しのオタク娘
あほか!?あほなのか!?
376:名無しのオタク娘
なんで、そこで嫌がるの!?
377:名無しのオタク娘
普通にできるでしょ!?
378:名無しのオタク娘
お、落ち着きなよ、みんな
379:名無しのオタク娘
そうだよ、さすがにお姉ちゃんでも四つも世界の壁を越えたりするのは無理だって分かってるじゃない。ほら、今はジャンキラーの戦いを見守ろうよ、ね?
380:名無しのオタク娘
………そうね、ごめんなさい
381:名無しのオタク娘
ごめんね、お姉ちゃん
382:ウルトラお姉ちゃん
…へ……いき…だよ……
383:名無しのオタク娘
それならいいけど
384:名無しのオタク娘
ホントにごめんね、お姉ちゃん
385:ウルトラの娘
ジャンキラー、必殺技を使うよ
386:名無しのオタク娘
お、おおぉ!!
387:名無しのオタク娘
リアルで見ると迫力あるね!
388:名無しのオタク娘
ところで、エレキングは?
389:名無しのオタク娘
あ、わすれてた
〈レイブラッド妹:LIVEモード編〉
なんとか無事にエレキングのスパークドールズは回収できたけど。ガウマってばロボットを召喚できるなんて私は聞いてないんだけどなあ?
「明日から特訓だ、ちゃんと来いよ!!」
「えぇ、明日っすか?」
「……分かりました、それじゃ」
「………どうしよう?」
「ちせにはコレね」
「えっ、さっきのタブレット!?」
蓬と今朝の女の子、あと知らない男の人にロボットのパーツを渡していくガウマに習って私もちせにガンパッドを手渡す。
ちせは驚きながらもさっきと同じようにガンモードに変形させる。こっちに銃口を向けてきたので思わずダークスパークを突き付けちゃったけど。
まあ、仕方ないよねこれくらい。