俺の初めてのサーヴァントであり可愛い最高の後輩のマシュは仮面ライダーやスーパー戦隊は本当にいると信じている。もしもフィクションだと知ったら彼女は悲しみ、俺は彼女を泣かしたということでお母さんにボコボコにされるだろう。
なぜ、こんなことをいきなり話すんだと聞かれると答えは簡単だ。俺とエミヤとクー兄さんロマンとレフ教授の仮面ライダー談義を偶然にもマシュは聞いていたのだ。
クー兄さんは即座に逃げ出したけど、なぜか通路に落ちていたフュージョンカードを踏み、そのまま転倒して気絶している。
レフ教授も颯爽と走り出したものの通り掛かったダ・ヴィンチちゃんに捕まり、エミヤはなにかを悟ったように諦めている。
「先輩、先程の話は…」
「え、いや、その、あれは………エミヤ!」
「そこで私に振るのかマスター!?」
「お二人とも落ち着いて下さい。まず勘違いしているようなので言いますが、私は仮面ライダーがフィクションだと知っていますよ?」
「……なんだ、そうなのか」
俺はホッと胸を撫で下ろす。
危うく世界を救う前にせかいを後輩を泣かせたことで死ぬところだった。しかし、そうなるとウルトラマンは実在すると信じていそうなのが怖い。
いや、確かに実在はするんだけど。
ダ・ヴィンチちゃん率いる科学者のみんなが延々と「研究させてくれぇ」とか「どうなってるんだ、その道具は!」など騒ぎながらフォスキアさんに突っ掛かっているのを俺は見た。
〈シミュレーションルーム〉
フォスキアさんとクー兄さんの戦闘を眺めていると二人の動きが止まった。どうしたのだろうか?と立ち上がった次の瞬間、フォスキアさんが等身大のウルトラウーマンになった。
「シェアッ!!」
「クハァーッ、いいねぇ!!その気迫と強気な眼差し、あんたが結婚してなけりゃ直ぐにで「デスシウム光線っ!!」ぐへぇあっ!?「レッキングバーストォッ!!」ぐほぉっ!?」
マジで何処からともなく光線が現れたかと思ったらクー兄さんを吹き飛ばし、さっきと同じように光線が現れてクー兄さんをさらに吹き飛ばした。
「藤丸、あれは何をしてるの?」
「たぶん、家族愛じゃないですか?所長もオーブリングを使えば分かりますよ。あとスポーツウェア姿も意外と似合ってると思います」
「そ、そうかしら?ちょっとお腹や足を出しすぎだと思っていたのだけれど、レオナルドの言う通りにしてみるのもいいわね…」
ダ・ヴィンチちゃん、ナイス!
俺はソッと観測室に居るであろうダ・ヴィンチちゃんに感謝の言葉を送りつつ、黒色のスパッツと白色のスポーツブラみたいなものを身につけた所長をしっかりと見つめる。
これでケチャラーじゃなければなぁ……。
「なんだか悪口を言われた気がするわね」
「俺は所長に悪口なんて言いませんよ?」
「そうね、藤丸は何だかんだ良識のあるし」
それは、どういう意味なのだろうか?