私と
ファンとはいえどプライベートまで知ろうとするのはマナー違反だ。ヘビクラPは「チッ、もう潮時か」なんて恐ろしいことを呟いているけど、あまり事務所を出ていこうとしているようには見えない。
ミオたんはミオたんで「記憶削除、人類支配、洗脳世界、アイちゃんのためなら……」なんて怖いことを言っているけど。私も
ほとんどのファンは受け入れてくれている。
しかし、一部のファンが厄介なのである。ママや事務所に「よくも騙したな!」とか「許さないぞ、裏切り者!」なんて犯罪予告染みたモノも送られてきたりと社長たちは大変そうだ。
〈とある昼下がりの中庭〉
いつものように友達と話しているとカメラを持った若い男の人が私に突撃してきた。アポイントとかそういうのを無視して侵入してきたんだろうなと思いつつ、魔法少女のステッキで吹き飛ばす。
もちろん、吹き飛ばすだけだ。
後ろで拍手が聞こえるけど、もう魔法少女だってことを隠す必要もないのでステッキを自由に使っている。
い、いいいっそのこと、
「あかんで、それは」
「流石にダメよ。もっとシチュエーションやムードに拘らないとダメ、披露宴の時に話すだろうし、かなり良くしておかないと、ね?」
「そうだね、そうだよ!」
よし、
〈事務所"控え室"〉
私はヘビクラPと同列の扱いを受けている。最初は不当だと思っていたけれど、よくよく私の言動や行動を振り返ると反論できなかった。
そんなことを考えていると右肩に理子さんの手が置かれる。ゆっくりとサムズアップしながら無表情のまま「私の地元は重婚も家族結婚もあり。だからルビーとアクアは結婚できる」と出会ってから、はじめてなんじゃないかと思うくらい饒舌に話してくれた。
つまり、私と
「
「うおわあぁぁぁっ!?やめろ、やめろって、アイたちが呆れてるから、すごい表情でこっち見てるから!!ちょ、チューはまだだめだぞ!?」
その後の
そう理子さんが無表情で教えてくれた。