「ママはずっと居るんだよね?」
そうルビーに聞かれた。
確かに、こっちの世界の私は死んでいる。こちらに移住したところで私の正体に気付く人はいないだろうけど。それだと私の産んだ子供と会えなくなる。
いっそのこと四兄妹にしようか?なんて考えているとヘビクラPに呼ばれた。なにかあったの?と聞けば「深入りするなよ、帰り辛くなるぞ」と言われた。
まあ、そうなるのは仕方ないか。
私は二人とも居てあげたい。
しかし、そうするために必要となるモノは多い。その必要なモノにアクアとルビーの父親であるカミキヒカルも入っている。おそらく、こっちのカミキヒカルは精神が壊れている。
「全戸棚ってやつだね、うん」
「……それ前途多難のことか?」
ただの言い間違いだ。
とりあえず、私はカミキヒカルと会う。どういう反応するのか。ちょっとだけ、ほんとにちょっとだけ楽しみだったりする。
「ルビー、少しだけ待っててね。私達の生活の邪魔しそうな人に説明してくるから。あと言うこと聞いてくれるようにかいぞ………説得してくる」
「ママ、さっき改造って」
「もう、そんなこと言わないよ!いくら性格が歪んでる人とはいっても改造なんてしないから、うん、きっと、たぶん、しないと思うよ?」
「そこは自信持とうよ!?」
ヘビクラPとクレナイDにアクア達の事を任せて、カミキヒカルの経営している芸能プロダクションの事務所へと向かう。それにしてもパソコンで簡単に見つけられるくらいこっちでは大成してるんだね。
〈神木プロダクション〉
カミキヒカルは社長室にいる。
窓は開かないのか。まあ、ノックくらいしてもいいよね?と思ってノックしたら恐怖と驚愕と驚嘆と絶望の入り雑じった表情で私を見つめている。
ああ、そういえばヤプールさんの小型円盤に立ってるの忘れてた。そりゃあそうだ、自分の殺した相手が空中に浮いてたらビックリするよね。
ゆっくりと窓ガラスを透過して事務所に侵入する。ようやくカミキヒカルも諦めたのか。神妙な面持ちで私の足元に膝を付いている。
「僕を迎えに来たんだね、アイ」
「(お仕置きするために)迎えに来たよ」
「………まあ、アイならいいか……それで?僕は天国と地獄のどっちに行くのかな?できれば君と同じところに行きたいんだけど」
「(ヤプールさんに頼むし、あの世でいいのかな?あれって四次元らしいけど。あれ、どう説明すればいいんだろこれ?)」
とりあえず、ヤプールさんの宇宙船に行こう。