カミキヒカル改造計画────。
正確に言えば『改造』じゃなくて『改心』するようにヤプールさんやヒッポリトさん、あと謎の宇宙人さんによるカミキヒカル改心計画は実行された。
苺プロダクションの一室で「ウギャアァァッ!!」とか「ウグウゥッ、ヤメテ、ヤメテクレエェ!!」とか「ボグガギエルルウウゥゥゥ!!」なんて悲鳴も聴こえてきたけど。とりあえず、私はこっちの情勢を知るためにカミキヒカルの助けを無視した。
「アイ、その、なにやってるんだ?」
そう聞いてきたアクアに答える。
「たぶん、自問自答かな?」
「……自問自答………」
「まあ、ただの『贖罪の繰返し』なんだけどね?自分の殺めてしまった人間の幻影に追い掛けられ、どうして殺そうとしたのかを延々と問われる。カミキヒカルにとっても命の重さを知る良い機会なのだ」
「なんだか、こわいな」
そうだね。
私も受けたことあるけど、嘘つきだって自覚している分にはダメージは少なかったし、なによりアクアとルビーのためなら何だって私は出来るんだよ。
まあ、心配されるから言わないけどね?
〈どこかの釣り場〉
「佐藤社長、釣れてます?」
「だから斎藤だ……って……は?…」
「ども、みんなのアイだよ☆」
私の挨拶に呆然とする佐藤社長を見つめる。私のところとあんまり変わらないかな?ちょっとこっちのほうが髪の毛は長いかもだけど。
「…なんで…ここにいるんだ…」
「さあ、なんでだろうね。私にも分からないよ。まあ、佐藤社長は私が死んで逃げちゃったみたいだし、どうこう言えないのは知ってるけどさ」
チラリと佐藤社長を見上げる。
あらら、半泣きじゃん。
うんうん、そうなるよね。
そうなるって私は分かっていたよ。
「ごめん、ごめんな、俺が誘わなけりゃっ」
ちょっと暑苦しくなってない?なんて思いながらも佐藤社長の身体を優しく抱き締める。こういうときはハグが一番だってミオちゃんが言っていたような気がしなくもない。
「ねぇ、アクアとルビーのこと頼める?」
「おまえ、それはっ、だが…」
「私の最後のお願いだから聞いてよ」
「………わかった、俺に任せろ」
よし、言質は取った。
あとでミヤコさんに渡しておけば逃げたりすることはないだろうし、私が帰った後のことも任せられる人が多いのは良いことだ。
「ありがとう、
「………ああ、おやすみ、アイ…」
ゆっくりと光学迷彩を使って消える。
ヘビクラPはシチュエーションは大事だと言うので仕方なく使っているけど。こういう道具って使いなれてないと死ぬほど動きにくいね。
それにしても楽しみだな。