とあるオタク女の受難(クロスオーバー編)。   作:SUN'S

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星野アイの生存 -6-

私の登場によって苺プロは盛り上がっている。というのもユーチューブでB小町の配信をやっているときに間違って映っちゃったのだ。

 

そりゃあもうすごいね。

 

ネットでは『アイは生きていた!?』とか『アイドルをやめるために死体を偽造したんだ!』なんて言いたい放題で、私は否定するのもあれなので黙っているつもりだったけど。

 

とある一部で『このアイは偽物だ!』『もう死んだ人を愚弄するのはやめろ!』『俺達のアイで遊ぶな!』なんて言い合っているのを見つけた。

 

まあ、そうなるのは予想してたけど。

 

私は君達のアイじゃなくて星野アイだから無効なんだよね。なんてことを考えながらルビー達のライブに飛び入り参加する準備に励む。

 

私はもう帰っちゃっているし、どうにかする方法もなくはないけど。正直に言えば使いたくない手札の一つというのもある。

 

かなり悩んだけど。

 

私は『アイ』の眠っているお墓に向かうことにした。やっぱり、こういうのは自分自身とはいえ平行世界の他人がやっていいことじゃない。

 

なにより彼女も報われないと可哀想だ。まあ、そうなったらカミキヒカルはすごく困るんだろうけど。それは自業自得だから仕方ない。

 

すっぱりと諦めてもらおう。

 

〈B小町ライブ会場〉

 

大きくなったルビーと楽しくに踊りたい。

 

ふと私の『心』にそんな想いが流れ込んできた。

 

そっか、そうだよね、私は『アイ』じゃなくて星野アイでしかないから貴女の気持ちのままに踊ることは出来ないよね。

 

じゃあ、私の記憶と身体をあげる。しっかりと貴女の子供の大きくなった姿を見届けて、しっかりとおばあちゃんになるまで生きないと許さない。

 

正真正銘、みんなのアイ(・・)の復活だ。

 

私の記憶と身体を貰って、私は甦った。(・・・・・・・・・・・・・・・・・)

 

「ありがとう、星野アイ(わたし)

 

ゆっくりと歩き始める。

 

だんだんと加速しながら観客の間を走り抜け、ステージで踊っているルビー達のところへと飛び上がる。ただいま、私のかわいい子供たち!!

 

魅せろ!もっと魅せつけろ!

 

最初は戸惑っていた観客も状況を理解して、だんだんと熱を帯びてきた。ルビーも戸惑ってるけど、私が私だって気付いたのか。

 

今にも泣きそうになっている。

 

金輪際、星野アイ(わたし)は現れない。

 

だから彼女のくれた分まで究極に、彼女の与えてくれた分まで完璧に、誰もが忘れられない最強のアイドルになって向こうまで轟かせる。

 

それが私にしか出来ないこと。

 

それが私流の恩返しだっ!!

 

 

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