私の家に居候しているウルトラマンの女の子と伏井出ケイという男の人は変わっている。彼女達が宇宙人だというのは内海君に聞いているのでなんとなく理解はしているつもりだ。
その事でアカネに根掘り葉掘りと聞かれるけど、彼女の家にも私達と同じように居候が出来たそうだ。ただ、その居候と会話らしい会話はしておらず、今日も日向ぼっこしていると教えてくれた。
なんでも太陽エネルギーを吸収しておかないとダルくて動けなくなるそうだ。なんかウチにいる居候の女の子と似てるような気がする。
まあ、あの子はどちらかと言えば小さいのに怪獣と戦うために頑張っているし、少しくらい大目に見てあげるも大事なんだろう。それに、私に妹がいたらあんな感じなんだろうなってなるし。
「………んむぅ……お帰り…」
そんなことを考えているとお店の前に置かれたベンチでボラーさんやヴィットさんとお昼寝している彼女を見つけた。
いくらボラーさんも一緒だからって不用心すぎるんじゃないだろうかと考える。いや、ヴィットさんも悪い人じゃないのは知ってるけど。どうもぬぼーっとしているというか、なんか色々と緩いんだよね。
〈ツツジ台"廃ビル街"〉
私は内海君と響君、それから新世紀中学生の人達と一緒に廃ビル街と呼ばれるツツジ台でも有名な無人街のビルの地下駐車場に来ている。
「では、射撃訓練を行う!」
「仕切んな、内海!」
「うぉあぶねっ!?いつもいつも俺の脛を蹴ろうとするな、ボラー!」
「うるせぇ、はげ!」
いつものように言い争っている二人を置いてマックスさんの用意してくれたドラム缶や空き缶に向かって照準を合わせて引き金を引く。すると、高音質の音楽を大音量で聞いたみたいな耳鳴りが駐車場に響いて、なんかすごく気持ち悪い。
だけど、こういうのはウルトラマンやってると大事になるって言われてるし、サボったりして友達が怪我するのはイヤだ。
「ふむ、中々に威力の高い武器だ。キャリバー、この光線を弾けるのかを試してもいいか?」
「か、かまわない」
「ならば撃つ!」
こっちはこっちで光線を斬れるのか試してるし、真面目にやってるのは響君とヴィットさんくらいだ。いや、ヴィットさんもやってない。いつもとおんなじでフツーにスマホ弄ってるだけだ。
やっていけるのかな、グリッドマン同盟……。
私の不安とは関係無く飛び交う光線を見る。ただの花火だと思えば綺麗………でもないか。なんか焦げ臭いし、やたらとうるさいし、私には銃とか向いてないと思うんだよね、正直に言えばさ。