私はグリッドマン、ハイパーエージェントだ。
響裕太と合体する事で私は実体を得る。
初戦で負けそうになっていた私の助っ人に現れたのは裕太と交流関係を持つ内海将と融合・合体したウルトラマンの少女であり今回の怪獣騒動の黒幕の新条アカネとアレクシス・ケリヴの仲間には彼女と分離したレイブラッド星人という者も関与している。
「グリッドマン、どうしたらいいんだろ」
『私にも分からない。だが、裕太とグリッドマン同盟ならば必ず彼女達の野望を阻止できる。そして、今度は私達がウルトラマンを手助けする番だ』
「うん、やっぱり、そうだよな」
裕太と合体する度、私は何かを思い出す。
かつて何者かと戦い、ようやく追い詰めたところを何者かに邪魔され身体を引き裂かれる感覚を、私はハッキリと覚えている。
「おや、どうしたんです?」
『伏井出氏、少し考え事をしていた』
「ふむ、ならばコレを使ってみますか?」
そういうと伏井出氏は裕太達の使っているスマートフォンを取り出す。しかし、ジャンクの中でしか活動できない渡しにスマートフォンを触ることは不可能と言っていいだろう。
「こちら私の友人の作ってくれたソウルライザーという代物なのです。まあ、分かりやすくいえばグリッドマンと裕太を繋ぐアイテムと同じですね、使ってみます?」
『…私で実験をしたいということか』
「えぇ、そうです。ちなみに副作用やバグなんかは存在しませんよ?これでも私はお嬢様の執事を務めています、大切な友人を傷付ける事は致しません」
伏井出氏はにこやかに告げる。
彼の言っている事は事実だ。ウルトラマンとなる彼女に従っている事に至福を感じながら「じいやとお呼びください」と口癖の様に言っている。
「『ソウルライド』」
しかし、私は忘れていた。
彼もまた異星人だということを。
〈学園祭"当日"〉
私はグリッドマン、ハイパーエージェントだ。
「………グリッドマン、なんだよね?」
「………ああ、私がグリッドマンだ」
伏井出氏の策略によって女の子に変えられてしまったが、私はグリッドマンのままだ。どういう原理で実体を得ているのかは不明だが、裕太やグリッドマン同盟の仲間と同じ世界に私はいる。
それは嬉しい事だ。
だが、だがしかしだ、私が女の子になるのは可笑しいだろうと伏井出氏に伝えると「おそらく敵は君を男だと思っている。ならば変装するのは常識ではありませんか?」と言われた。
私は、なにも反論できなかった……!
「とりあえず、学園祭楽しんでね」
「了解した。キャリバー、マックス、ボラー、ヴィット、伏井出氏に軍資金は貰っている。あまり気負うことなく学園祭を楽しんでくれ」
「いや、無理だろ。お前がデケェもんぶら下げてるせいで男が集まってるし、俺達が離れたら普通にヤバイんじゃねえか?」
「確かに巨大だ」
「きょ、巨大だな」
「うん、大きいね」
くっ、こんな辱しめを受けるとは……!!
恨むぞ、伏井出氏!