ワンピース世界でもアイテムボックスはチート   作:布施鉱平

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捏造設定出てくるよ。


そうだ、修行しよう

 オレの名前はハマー・D・エッジ。

 

 凱旋(がいせん)者だ。

 

 長いようで短かった船旅を終え、俺たちはとうとうハンコックの故郷である女ヶ島に到着した。

 

 途中、全く風の吹かない凪の帯(カームベルト)と呼ばれる海域があったんだが、オレが毎日暇を見ては収納していた『風』を帆に当てればイケる────と思ったらハンコックに止められた。

 

 なんでも、凪の帯(カームベルト)は風が吹かないだけじゃなく、大型海王類の巣窟でもあるらしい。

 

 じゃあどうやって通ったのかと言うと、これまたハンコックのおかげだった。

 

 凪の帯(カームベルト)の手前まで到着したところで、ハンコックがおもむろに海に向かって歌い出したのだ。

 

 それは透き通るような、とても綺麗な歌声だった。

 

 オレがハンコックの歌に聴き惚れていると、海の中から何かが近寄ってくる気配を感じた。

 

 敵意は感じられないので放置していると、それは海面から姿を現した。

 

 でかい海蛇だった。

 

 なんでも、遊蛇(ユダ)という毒を持つ海蛇で、この遊蛇に船を曳かせることで海王類の接近を阻止することが出来るのだとか。

 

 さっきハンコックが歌っていた歌は、この遊蛇を引き寄せる歌だったらしい。

 

 アマゾン・リリーの戦士なら、よほどの音痴で無い限りは誰もが歌える歌なんだとか。

 

 はえ~……知らんことがいっぱいやなぁ。

 

 まあともかく、この遊蛇に船を曳いてもらって、オレたちは無事凪の帯(カームベルト)を渡ることが出来たわけだ。

 

 でもそれで、はい到着、めでたしめでたし、とはならなかった。

 

 女ヶ島は、その名の通り女性しか住んでいない男子禁制の島。

 

 ハンコックの故郷がどんなところか気になったオレが、船首に立って進行方向を見ていたところ、そのオレを発見した九蛇海賊団が問答無用で矢を射かけてきたのである。

 

 もちろんオレは『門』にその矢を収納して事なきを得たのだが、「わらわの恩人であり夫でもあるエッジに手を出すとは……っ」とハンコックが激怒。

 

 あわや乱闘かっ!? と緊張が走ったが(オレに)、ハンコックが姿を見せたことで九蛇海賊団が戦闘態勢を解除した。

 

 その後はハンコックとオレで事情を説明し、三姉妹と九蛇海賊団の人たちが涙を流しながら抱きしめあい、ようやくめでたしめでたし、となったわけだ。

 

 そして今現在、オレはアマゾン・リリーで歓待を受けている。

 

 本来は女ヶ島に男が上陸することは掟によって認められていないらしいんだが、ハンコックたち三姉妹を救出したオレは特例だそうだ。

 

 特に島を治める皇帝が不在である今、次期皇帝の第一候補と目されていたハンコックが戻ったことは、なによりも喜ばしいことだったらしい。

 

 いやぁ、しかし、女ヶ島の皆さんは距離が近いなぁ……

 

 男が珍しいのは分かるが、その薄い服装で密着されるのは非常に困る。

 

 しかも肉体年齢に精神が引っ張られているのか、思春期真っ盛りみたいな反応しちゃうのよね……

 

 あっ、こらっ、ズボンの中には何も入ってません!

 

 嘘じゃないから!

 

 引っ張り出す!? 無茶言うな!!

 

 ノー! ドンタッチミー!

 

 ヘルプ! ハンコック! ヘルプ!

 

 

 …………

 

 

 …………

 

 

 ……あぶなくお婿に行けなくなるところだったよ(震え声)。

 

 ていうか、下手したら女の子になってたかもしれないよ(ガクブル)。

 

 みんな戦士だから、普通に力も強いんだよなぁ……

 

 ともかく、ハンコックに助け出されたオレは、宴から少し離れた所で彼女と二人きりになっていた。

 

 はぁ~……ちょっと休憩。

 

 ……しかし、ここはいい所だね、ハンコック。

 

 皆、ハンコックたちが帰ってきたのを凄く喜んでくれてるし、船に捕まってた帰る場所のない女の子たちも受け入れてくれるって言うし。

 

 ちょっと過激なところもあるけど、その分真っ直ぐっていうかさ、自分を偽らずに生きていける場所なんだろうなぁ、ここは。

 

「当然じゃ、わらわの生まれ育った故郷だからの」

 

 そう言って、ハンコックはまだない胸を自慢げに反らした。

 

 ううん、守りたい、そのドヤ顔。

 

 その為には、オレももっと強くならなきゃな。

 

 いずれ皇帝になるであろうハンコックに相応しい男になるためには、ゲームから引き継いだ能力だけで満足なんかしていられない。

 

 そんな借り物の力じゃ、いつか自分の手で強さをつかみ取った『本物の強者』に負けてしまうだろう。

 

 …………よし、決めた。

 

 修行しよう。

 

 とりあえず二年、このアマゾン・リリーで覇気の事とかを基礎から教えてもらって、逆にオレはオレの使える技術、六式の月歩や嵐脚なんかを彼女たちに教えていこう。

 

 そしてある程度かたちになったら、一度海に出よう。

 

 島の中で修行し続けても、必ず限界が来る。

 

 閉じた世界だからだ。

 

 広い世界に乗り出して、色んな強い奴と戦って、新しい戦い方とか技を学んで、そしてまた、ここに戻ってこよう。

 

 そして外の世界で覚えてきたことを、皆に伝えるんだ。

 

 それが出来るのは、多分オレしかいない。

 

 まだ少ししか滞在してないけど、オレはここが好きになった。

 

 ここに住んでいる人たちも好きだし、それに何より、ハンコックのことがやっぱり好きだ。

 

 好きな人のためになら、体を張れるのが男ってもんでしょ。

 

 オレはそんな決意を胸に秘めながら、ハンコックを抱き寄せ、その額にキスをした。

 

 ハンコックは気絶した。






と言うわけで、オリ主は一度島を出ることを決めました。
 
だって、引きこもってたら日常系の話になっちゃうからね。

あとはハンコックを連れていくか、どうするか……

まあ、その時の気分で決めよう。

そうそう、なぜかワンピースの他の二次創作にも手を出したよ。

こっちのヒロインはロビンちゃんや。

……ヒロイン?

…………うん、たぶん、ヒロイン、になる、はず。

『大海原の気高き碧い猛獣』
https://syosetu.org/novel/318650/
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