【イナギャラ】マジでトリップすると多分こうなる   作:RAN丸

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1話

「トリップがしたい」

「右に同じ」

 

 

ここは学校。昼休みの図書室。

 

 

私、山崎林檎はいつも通り友人である岡村百合とともにアニメトークをしていた。

百合は中学に入ってから初めてできた友達。二年に進級してクラスが離れてもずっと親しくしてくれている。

 

 

「イナギャラの世界行きたい」

「ごめんうち進〇しか興味ない」

「うん。知ってる」

 

 

百合とは好きなジャンルが違う。無念だ。確かに〇撃面白いけどね。

 

 

 

 

と、その時授業開始を告げるチャイムが鳴った。

 

「あ、時間だ。行こうず」

「おうよ百合姐さん」

 

それで、私達が一階にある教室に向かうため階段を降りようとした時だ。

 

 

「わっ!!」

「っ!?」

 

まだ数段しか登っていないのに、ドジな私はバランスを崩して頭から真っ逆さまに落ちる。

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ、ここで終わるのか私の人生。

 

 

 

 

 

 

 

 

空中に体が投げ出される。

 

 

 

「林檎ッッ!!」

「!?」

 

 

 

百合が私の手を掴んだ。

 

 

でも、百合が重力(と私の体重)に耐えきれるはずもなく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

頭に強い衝撃がした後、私は意識を手放したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「…んで、どこやここ」

「右に同じ」

 

気が付くと私達は見知らぬ山の中にいた。

 

「そしてどうなってんのこの格好」

「うちに聞くな林坊」

 

 

元々私は黒髪ショートカットに普通のブレザー、百合は茶色がかった黒髪ツインテールだった。

 

 

 

だがしかし、現在私の格好は、髪が紅色のセミロング、瞳がオレンジ色で釣り目。霧野みたいな目だ。百合は、髪がクリーム色で高い位置のツインテール、瞳がはちみつ色でタレ目。シュウ君みたいな目だ。何故私の格好が分かったかというと百合に教えてもらった。から本当に霧野みたいなのかはよくわかんない。ちなみに二人共服はブレザーのままだ。

 

 

 

「どーする百合姐さん」

「とりあえず里(?)に下りよう」

 

 

 

 

 

 

しばらく下りていくと、大きな鉄塔が見えた。

 

 

「こっ……ここは!!」

「何、林檎、知ってるとこ?」

 

 

鉄塔のてっぺん近くについた大きなイナズママーク。その場から見える町並み。

 

 

 

 

 

間違いない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここ!イナゴの世界だよ百合!!」

「えっ?よくわかんないけど、アニメの世界ってこと!?やったあ、すごいやん!!」

 

二人手を取り合ってキャーキャー叫ぶ。周りから見たら完全なる不審者であろう。

 

 

 

 

 

「おい、そこのお前ら、何やってんだ?」

 

「「!!」」

 

見つかった。めっちゃ恥ずかしい。

 

さっと振り返ると、そこにいたのは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え…円堂守!?」

ジャージ姿でボールを抱えている青年、円堂守だった。

 

 

「ん?なんだお前、俺のこと知ってるのか?」

「はいっ!いっつもテレビで見てました!!」

 

百合が「おい、何言ってんのお前」的な眼差しで見つめてくる。

でも円堂はそれを「ホーリーロード見てました」的な意味合いで解釈したらしい。

「そうか。お前らもサッカー好きなのか!」

「はい!」

「うちは運動はちょっと…」

百合が苦笑いを浮かべる。

「…ところで、お前らどこの学校だ?こんな昼間からどうして…」

 

 

…しまった。そこまで考えてなかった。

こんな昼間に制服姿で出歩いてたら完全に怪しまれるよね。うん。

「あー、私達、実はこの町には修学旅行で観光しに来てて…ちょっとみんなとはぐれちゃったんです…」

とっさに思いついたことを言う。

「そうか…一緒に探すの手伝おうか?なんて名前の学校だ?」

逆効果。

「大丈夫です!もう先生に連絡したので!」

百合が多少ドヤ顔で言い放つ。

「なら大丈夫…か?」

「はい!」

ナイス百合姐さん。あとでアイスおごってあげる。金無いけど。

「それならいいが…」

その時、円堂の携帯が鳴った。

「もしもし。…はい。大丈夫です。はい。…はい。じゃあ」

何を話しているかはよく聞き取れなかったが、かろうじてザナ…とか歌舞伎とか聞こえた。

ということは。

「あの、円堂…監督」

「ん?なんだ?」

「アース…イナズマジャパンが選ばれるのっていつでしたっけ?」

「…今日の4時だが?」

「今何時ですか?」

「んーと、…2時半、だな」

「連れてってください!スタジアム!!」

「え?でもはぐれたんじゃ…」

「3時半からスタジアムを観戦することになってるんです!だからお願いします!」

百合が唖然としてる。どうよ、私のとっさの嘘。あとでアイスおごってね。金無いだろうけど

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