Biohazard 英雄の絶望 作:ウェスカー
今後なるべく迅速に投稿できるよう頑張ります。
よろしくお願いします。
「Pygeeeee‼︎」
人の形を保った何かはライフルから弾をぶち撒ける。叫び声や泣き声が聞こえても無視してトリガーを引き続ける。
「イカれてやがる....。」
辺り一面が血の海となる。やった本人だがそれでもとてつもない嘔吐感が襲う。
「俺もやるか。」
トラックのドアを開け降りる。ガスマスクを顔につけて。AK-47に手をかけて
「タイラントを出す、許可をくれ。」
無線に話しかける。
『了解した。降ろせ作戦は続行、各部隊ガスをばら撒け。』
タイラントが背中に背負ったガス放射器を使いばら撒く。咳き込む声が聞こえる。ガスを擦った人間がゾンビ化していく姿は映画のCGのようだ。
「少し早めのハロウィンだな。」
辺りを俺は傍観した。
自分の車を運転する小川に気がかりだった疑問を投げかける。
「おい、どうして自らテロが起きるかもしれない場所に向かおうとしてるんだ、お前は?」
小川は硬く口を閉ざす、そこから深呼吸を一回して
「償いです、過去の自分への。」
ふくみのある言い方をされ、モヤがかかった気持ちになる。
「今回、もしテロが起きれば自衛官に対する世間の風当たりが強くなるでしょう。一年前と同じことを我々マスコミが繰り返すわけにはいかないのですよ。」
目的地へと近づいていく、しかし、そこには警察の車両が道を封鎖していた。
「手遅れでしたか...。」
そう小川が呟いていると警察官が近づいてくる。
「申し訳ないのですがここから先は立ち入り禁止となっています。」
ただその一言だけだったが焦りが伝わる。声に微かな震えがあった。小川が耳打ちする。
「別の道を使います、ついて来て下さい。」
そう言って車を駐車場に向けて動かす。駐車場に車を停めて近くのマンホールへ小川は足を向ける。
「どうした?」
「マンホールを潰します、手伝ってください。」
めちゃくちゃなことを言った。
「こんな手荒な真似はしたくないのですが今回ばかりやむおえません。」
俺はマンホールに手をかけて無言で引っ張る。意外にも簡単にマンホールは外れた。
「事前に外しておいて正解だったようです。」
ためらいもなく小川はハシゴを使って降りていく。生臭い匂いがして少し躊躇するが仕方なく俺も降りる。
「おい暗くて何も見えないぞ。」
手探りで小川を探す。すると小川は懐中電灯で辺りを照らした。
「こっちに向かいます。」
小川は落ち着いた様子で進んでいく。俺も少し駆け足で光の方へ向かった。
15分から20分程度経った頃、小川はハシゴを掴んで上がり始めた。
「出ますよ。」
俺もついていく。小川はマンホールを押し上げると光が見える。
上がった先は渋谷駅のどこかだった、誰もいなかった。違う、生きてる人間がいなかった。壁にもたれかかる死体、腕がひしゃげ骨が見えてるもの、そして、何かライフルを持った人型のそれ。
「おい、どうなってる。」
そうあぜんとして呟く、そんな時間はなかった。
「伏せてください‼︎」
小川の叫び声とともに一瞬で伏せる。頭数センチで銃弾が通った。撃ってきたのだ、それが。とっさにに隠れる。
「おい、不味いぞ!」
周りを見渡す、3メートル先くらいに警察官の死体があった。偶然、銃を持って死んでいる。
あれを使えば、落ちていたガレキを掴んで反対方向へ投げる。
「Tahw?Ereht si ohw ?」
そいつが何かを言ってすぐライフルを乱射する。その瞬間を狙って全力で死体の方向へ走る。
「Evom t'ond!!」
それはこちらに気づいたようで銃口を向ける。
「クソが!!」
なんとか避け滑り込む。死体から手を引きちぎる勢いで拳銃を奪った。
「死ねよ、バケモノ。」
照準をそれの頭部に向けトリガーを引く。
「Oooon⁉︎」
絶叫してそれは倒れた。