ドSの友人が作った改造ポケモンの世界に入ってしまった~逆回りから始めさせられて阿鼻叫喚の連続です~ 作:カイガ
とりあえず今やるべきことがここからの脱出だってことは理解した。だったら一階を目指せば良いんじゃねーかって思ったけど、さっきプレイヤーが一階までいこうとしたら、一階への階段がワープパネルになっていて、出口へ行くことが出来なくなっていた。
なのでここは原作のシナリオ通り、社長室と思われるところへ行かなければクリア出来ない…ってことなんだろう。
それにしてもここのスタッフ、メンツが濃すぎるよな。シロナにダイゴ、タキシードは……ロリコン変態なだけで凄くはねぇよな。とにかくみんなキャラが濃すぎる。
ここまで出てきたらもう次に誰が出てきても大して驚くことはないだろうな……。
そう思ってるうちにバクラは原作通りワープパネルでしか行けない7階フロアまで進んで、先を行こうとしたのだが、
すごいひと『ば、バクラ……!?』
うわ、ライバルのすごいひとがいた!でもこのタイミングでのライバルとの対面はいちおう原作通りなんだよな。だから別に驚くところじゃないのか。
すごいひと『い、いやぁ。こんなところで会うなんてき、奇遇だなぁ~はっはっは、げふんげふん』
何かえらいしどろもどろな喋り方するようになったな、どうしたんだこいつ?
って、そうだった。こいつは主人公にガチホモしてるんだったな。好きな人を前にして緊張するっていうやつか。
すごいひと『あ、あのさ!俺、お前に伝えたいことがあってさ!』
お?まさかついにここで告るのか!?
すごいひと『実は俺。お、お前のことが、す……す………』
最後の一文字を言う前に、すごいひとはバクラに接近して、バトルを始めやがった。いや何やってんだよじれったいな!照れ隠しにバトルを仕掛けるなよ!まあ、ガチホモの告白なんて別に見たいとも思わないけどな………」
そうして始まったライバルとのバトル。前回は最初のポケモンをもらった直後のバトル。ヒトカゲしか選べなくなってた御三家が何故かゼニガメになって出てきて、レベルも高くて、散々な負け試合だったが、今回はどうだ…!?
『ゼニガメ レベル10』
あ、あれ?もしかしてこれ、前回とレベルが全く変わってなくね?こっちのヒトカゲはレベル12に対して、相手は最初の時とレベルが同じだ。
先手はヒトカゲがとって、ひのこやひっかくで相手の体力を順調に削っていく。
対するゼニガメはからにこもるやたいあたりをするだけで、ヒトカゲの体力は全く減っていない。
結果、今度はバクラのヒトカゲが圧勝してみせた。リベンジに見事成功した!
すごいひと『す………スパイダーマッ!!』
おいガチホモ、日和って逃げてんじゃねぇ。あと何で東映版の方を叫んだんだよ。
すごいひと『い、いや。やっぱりなんでもねぇ!お互い脱獄頑張ろうな!それじゃ!」
賞金を払った後そんなことを言ってからすごいひとは先へ進んで行った。今回も告白に失敗しやがったなあいつ……。
いやそれよりも、あいつさっきお互い脱獄頑張ろうって言ってたよな?すごいひとの奴もマクドナルドに収監されていたのか。
すごいひとが去ったことで奥へ行けるようになり、早速奥へ進むと研究員がさらに待ち構えていた。バトルかと一瞬よぎったが、すぐに違うと気づく。
確かここにいる研究員からはあるポケモンをもらえるんじゃなかったっけ。めずらしいポケモンをもらえるイベントがここで発生するはずだ!
キサラヅ「こいつをやるよ。受け取りな」
いや、お前かい。何で研究員の姿でここに立ってるんだよ。まあいいや。で、くれるポケモンが……
『バクラはキサラヅからラプラスを受け取った』
おお!ラプラス!このゲームでは序盤のここでこいつをもらえるのはマジで良いんじゃないか!?ラプラスは足は遅いけど体力が多く耐久も高くて攻撃技も多彩だ。タイプも水と氷と、相手の水ポケモンと氷ポケモンに強く出られる。
かなり優秀な仲間が増えたじゃねーか!これなら脱獄も余裕になってくるんじゃないか?
プレイヤーは手に入れたラプラスにニックネームをつけたのだが……
『を!うゃあ』
いや何だよそのニックネーム!え?マジで、マジでそのニックネームでいくの?何でそれで良いと思った!?ネーミングセンス壊滅してるにも程があるだろ!
俺の突っ込みも虚しくプレイヤーはラプラスのニックネームを「を!うゃあ」で確定したのだった。マジでそのニックネームでいくのかよ……。
キサラヅ「ちなみにそのラプラスだけど。種族値が全部0に設定してあるから、戦力としては使えねーぞ」
……え?
キサラヅ「いわゆる捨て駒か秘伝要員としての役目でしか使えないな」
お、おい何だよそのぬか喜びシステムは!マジで種族値がオール0なのか!?ちなみに種族値とは何のことか分からないっていう対戦初心者たちは、ポケモンwikiとかで調べてくれな。
プレイヤーがメニューをひらいてポケモンを選択し、ラプラスのステータスを確認する。レベルは25。しかし能力値がどれも、そのレベルと割に合わないくらい低いものとなっている。これ、マジで種族値がどれも0っぽいぞ。
えぇーマジかよ!やっと使える仲間が増えたと思ったのに!
バクラも俺と同じ気持ちだったのか、その足取りはどこか残念そうなものだった。