ドSの友人が作った改造ポケモンの世界に入ってしまった~逆回りから始めさせられて阿鼻叫喚の連続です~ 作:カイガ
『副社長のキョンはストライクをくり出した』
キョンが次に出してきたのは、初手に出てきたザ・害悪型のストライク。こいつの技構成はもう割れている。つるぎのまい、バトンタッチ、かげぶんしんにさいみんじゅつ。
そう、このポケモンには攻撃技が一つも無い。ちょうはつを撃てばわるあがきしか出せなくなるわけだが、生憎こちらの手持ちにそんな技を覚えてるポケモンはいない。
ここで心配なのがヒトカゲのHPだ。まだ黄色ゲージではあるがもってあと4~5ターンといったところ。
いくらかげぶんしんを積めてるとはいえ相手の素催眠をくらってしまえば、ターンロスをくらってしまい、毒でヒトカゲが倒れてしまう恐れがある。
しかも相手の手持ちは全部で3匹……ストライクとアーマルドの他にまだ一体ポケモンが残っている。そいつがアタッカーだとするなら、バトルは絶望的なものとなってしまう。
だからここは―――
『ヒトカゲよくやった 戻れ』 『ゆけ を!うゃあ』
そう、一旦ヒトカゲを下げて、さっきキサラヅからもらったラプラスを場に出す!
『ストライクのかげぶんしん』
ストライクに攻撃技が無い以上、場に出て早々にラプラス…を!うゃあがやられることはない(つーかこの名前マジでどうにかならないかな?全然慣れないんだが)。
とにかく、この間でヒトカゲを回復させるんだ!
ビルを探索し回ってる間、実は落とし物のアイテムをいくつか拾っていた。
その大半がキズぐすりやどくけしといった回復アイテムだった。これは使えるぞとバクラは目的地を目指す片手間にアイテムも拾いまくっていたのだ。
バッグにはキズぐすりが3つ、どくけしが2つ。バクラはまずキズぐすりでヒトカゲのHPを全快手前まで回復させた。
『ストライクのさいみんじゅつ』 『しかしストライクのわざは外れた』
その間ストライクは素催眠を撃ってきたが、外してくれた。次のターン、今度はどくけしで状態異常どくを治した。
『ストライクのつるぎのまい』
ストライクは相変わらず積むばかりで、ラプラスは無傷のままだ。こうげきとすばやさと回避率がいたずらに上がっていくばかりだが、この状態でバトンタッチされたらマズいよな。
ちなみにラプラスの覚えている技だが、しろいきり あやしいひかり しんぴのまもり こごえるかぜ といった構成である。
とりあえず、ここはあやしいひかりでストライクを混乱させるのが良いんじゃないだろうか。
俺のそんな提案が通じたのか、次のターンストライクがつるぎのまいでさらに攻撃を積んだところで、ラプラスのあやしいひかりが命中した。
そして次のターン、バクラはラプラスを戻してヒトカゲに交代した。HPほぼ満タン、どく状態も消えて万全状態だ。回避率はリセットされたがまた積めばいいだけのこと。
あとは、ストライクの行動次第だな。今はこんらん状態になっていて、2分の1の確率で自傷することになっている。その自傷を引けばデカいのだが、自覚を発揮してしまうとそこでバトンタッチを引く可能性が高い。そうなってしまえば再び窮地に陥ってしまうだろう。
『ストライクはこんらんしている』
自傷しろ自傷しろ自傷しろ自傷しろ自傷しろ自傷し―――――
『ストライクのつるぎのまい』
うわあああ動い―――って、あれ?つるぎのまい?ここでまたさらにこうげきを積むのか?
かげぶんしんならまだ分かるが、ここでこうげきを積む意味ってあるの?後続のポケモンの火力が全然無いからとか?だとすればなおさらここでこの害悪ポケモンを倒しておかなければならない。
『ストライクはこんらんしている」
さぁ、二回目。最速混乱解除を免れて、自傷か自覚発揮かの50%が再び―――
『わけもわからず自分を攻撃した』
っしゃあああああ!自傷引いたぁ!しかもHPがめっちゃ減った!!そりゃ痛いだろうな、攻撃4段階上昇した自分の拳は、そりゃ痛いだろうよ!ざまぁみろバーカ!!
『ヒトカゲのひのこ』
さらにこちらの攻撃も命中して、ストライクのHPが赤ゲージまで削れた!よし、こちらがあと一撃入れるか、相手が自傷するかで決まるな。ただ混乱自傷を避けられると今度こそバトンタッチで逃げられる可能性があるな……。
『ストライクのこんらんがとけた』
ああっ、混乱が終わっちまった!確実に普通行動してしまう。バトンタッチが―――
『ストライクのかげぶんしん』
ってまだ積むのか!マジか、いい加減バトンで後続につなげるかと思ってたのに。
待てよ……まさかとは思うがこいつ、バトンタッチのPPがもう0だったりするのか?
これは改造ポケモンだから、普通とは違うから、そういう仕様がかけられててもおかしくないよな。
ヒトカゲの攻撃が外れてしまい、次のターンになったが……
ストライクはまた積み技を使って、バトンタッチをしなかった。たぶんこれ、相手バトンタッチが使えなくなってるのかも!最初の一回しか使えない仕様だったのかも!
それなら、あとはこちらの攻撃を当てるだけだ!!
『ヒトカゲのひのこ』 『ストライクは倒れた』
当たったあああ!!そしてストライクを倒したああ!!これでキョンの手持ちはあと一体!
『副社長のキョンはハッサムをくり出した』
ラスト三体目はハッサムだった。レベルは16。ヒトカゲとレベル差はそうないぞ。
バクラは迷わずひのこを選択した。
『ヒトカゲのひのこ』
こっちが先攻した!素早さがこっちの方が上だった!よし、ハッサムはむし・はがねタイプで、ほのおが4倍弱点になるから、ひのこでも大ダメージになる!
『ハッサムは倒れた』
つーかワンパンしたぁ!さすが4倍弱点!まさかのワンパン決着!
『副社長のキョンとの勝負に勝った』
よっしゃあ!!鬼畜ボスのキョンにとうとう勝てたぁ!な、長かった…!やっと勝つことが――――
キョン『はぁ!?ねーよ!お前チート使ったろ!ズルしてんじゃねーよ!』
―――いやチートはお前だろうが!自分のこと棚に上げて非難してんじゃねーよ!!
そんな俺の怒りのツッコミが炸裂しながら、マクドナルド副社長のキョンとの死闘は幕を閉じたのだった。