ドSの友人が作った改造ポケモンの世界に入ってしまった~逆回りから始めさせられて阿鼻叫喚の連続です~   作:カイガ

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マクドナルド~グレンタウン

 

『おや、ヒトカゲの様子が…!?』

 

 お!?ヒトカゲ進化キタあああああああ!!

 そういえばヒトカゲの進化レベルって14とかだったよな。さっきハッサムを倒したことでレベルが15か16くらいまで上がってたから、進化するぞ……!

 

『あれ……?ヒトカゲの変化が止まった!』

 

 ――って、え……?あれ、何進化キャンセルしてるんだよ?何やってんだバクラ―――

 

キサラヅ「ヒトカゲは進化しないようにしてあるから。勝手に進化キャンセルするよういじっておいたぜ!」

 

 キサラヅてめえええええ!!どこまでドSなんだてめえは!させろよ進化を!この先もっと強い敵が出てくるんだろ!?だったら進化させろやあああああ!

 

 マジかよ、このゲーム進化キャンセル縛りまでついてるのかよ。クリア難易度がまたさらに上がった気がする……。

 

 愕然とする俺をよそに、画面はキョンがいる部屋へと変わる。

 

 

キョン『ちっ、約束通りここから出してやる。これ持ってとっとと俺の前から消え失せろ!』

 

『バクラはわざマシン38を手に入れた』

 

 悪態つきながらキョンは賞金の他にわざマシンも渡してきた38といえば、GBA世代のわざマシン38は………そうだ、「だいもんじ」だったな。炎タイプの大技じゃねーか。そういえば原作のグレンジムでもだいもんじのわざマシンをもらってたから、ここは案外原作通りなのかもな。

 

キョン『ほらさっさと出ていきな!お前が消えてくれるとこっちは清々するぜ』

 

 ちっ、さんざんチート使ってたくせに。負けるとそうやってガキみたいに不貞腐れるとか、マジで嫌な野郎だな。つーか実際ガキだったわこいつ。

 

 キョンとその隣にいる男が座る部屋の端にワープパネルがある。あそこがこのビルからの脱出口なのだろう。

 すぐにパネルの方へ向かうかと思ったが、バクラはキョンの隣に座っている、同じ男主人公ドットの男と向き合い、話をしようとする。

 

 つーかこいつマジで誰なんだ?キョンを倒した後にこいつとも戦うことになるかとハラハラしていたけど、それも無いまま脱出できそうだし。

 こいつもマクドナルドのスタッフのようだけど、ここにいるってことは今まで戦った下っ端とは違うよな。社員スタッフとかそういう奴かな?

 

『やあ、お疲れさん。よく副社長のキョンを倒すことが出来たね。

 僕の後方にあるワープパネルを踏めば外へ出られるよ。

 そうだ、キョンを倒したお祝いに、これを君にあげるよ』

 

『バクラはひでんマシン1を手に入れた』

 

 お、この男からも賞品がもらえた。ひでんマシンってストーリーを進める上では欠かせない必須レアアイテムじゃん。1つったら確か……いあいぎりだったな。ヒトカゲなら覚えられるかな。

 

『その中身はいあいぎり。その秘伝要員のラプラスにでも覚えさせてみれば?』

 

 あ、そういえば手持ちのラプラス…を!うゃあは、全部のひでんマシンを覚えられるんだっけ。いあいぎりも覚えられるのか。すごいな、ラプラスがいあいぎりをするって。

 

『試しにそこのキョンを切り刻んでみるといいよ』

 

 いや怖いな!人間を切り刻んでみろとか。てかお前にとってキョンは上司にあたる人間だろ。上司を切り刻んでみるといいよとかヤバいこと言ってんなこいつ。マジで誰なんだろうこの男…。

 けどまぁ、このキョンには散々ムカつかされたわけだし、切り刻んでいいってんなら遠慮なくそうさせてもらいたいね!

 同じ気持ちだったらしくバクラは再びキョンにカーソルを合わせて、Aボタンを押した。

 

キョン『バクラ………その名、決して忘れないぞ……!」

 

 しかし何度話しかけてもいあいぎりのモーションに移ることはなく、ただキョンが同じことを何度も話すだけに終わった。さすがにそういうスプラッタ描写はアウトか。全年齢のゲームだしな。

 

 そしてバクラはまた謎の男に話しかけてみる。

 

ミツル『僕の名前はミツル。今後もどこかで顔を合わせることになると思うから、よろしくね』

 

 み、ミツル!?こいつミツルなの!?ルビサファに登場する病弱な少年の。センリからポケモンを借りてラルトスを捕獲して、チャンピオンロードで戦うあの……!?

 何でこいつがマクドナルドのスタッフをやってるんだよ、しかも上役っぽい立場になって。

 

 真意を問いただそうにもミツルはさっきと同じことしか言わなくなったので不明のまま終わってしまう。仕方なしに先を進むしかなくなった。

 

 ミツルの後ろにあるワープパネルに、バクラは足を踏み入れる。これでやっと、何故か監獄と化しているマクドナルドから抜け出せることが出来る……!

 

 視界が白くなって画面が切り替わり。映った景色は―――――

 

 ぐ、グレンタウンだ……!

 グレンジムの前に、バクラはワープさせられていた!

 

 おお、帰ってきたのか、懐かしきシャバに!やっとだったなホントに!

 するとバクラは辺りを歩きまわりだした。その様はキョンを倒して焦がれていた外へ出られたことに歓喜して小躍りしているように見えた。てか実際にそうしてるようにしか見えなかった。

 

 さて、マクドナルドから脱出できたのは良いが。次はどこへ向かえばいいのか。マサラタウンというかトキワシティから北へは行けなくて、こうして南を下ってここに来たわけだが。

 そういや原作ではジムをクリアした後、島に来ていたマサキ(ポケモンセンターのパソコンボックスの管理人)と一緒にナナシマへ行くイベントが発生するんだったな。

 けどこのゲームではジム戦で負けてしまってマクドナルドに収監されてしまってたから、原作のイベントが正常に発生しなくなってるかもしれない。

 事実島のどこを回ってもマサキはどこにも見当たらない。これではナナシマへ移動するイベントは永遠に発生しない。

 

 というかこれで別に良いのかもしれない。ナナシマイベントを無視してこのゲームオリジナルのシナリオを進めろということかもしれない。

 

 島を一周したところでバクラは、ここのマップが原作とは異なってることに気づいているようだ。探索を終えたところでその異なる箇所へ真っすぐ向かって行く。

 

 島の右端、その先は海ではなく、さらに陸地が広がっていた。

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