ドSの友人が作った改造ポケモンの世界に入ってしまった~逆回りから始めさせられて阿鼻叫喚の連続です~   作:カイガ

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じくうのはざま~???

 

 陸地といっても広くはなく、人一人しか通れないような一本道となっている。バクラはグレンタウンの海を再び渡り歩いていく。陸地を通ってるのでマサラから下ってた時のように野生ポケモンが出現することはない。

 代わりにところどころ陸地のすぐ傍にトレーナーがいて、話しかけるとバトルになった。雑魚トレーナーだったのでヒトカゲの経験値となった。を!うぇあには一つも経験値を入れていない。入れる意味が無い。

 

 そんな一本道をしばらく進んでいると、洞窟がある陸地にたどり着いた。この洞窟は確か、ふたごじまだったような。準伝説のポケモン・フリーザーがいるとされる氷が多い洞窟だ。

 そのふたごじまから右へ続く道は断絶されていて、この洞窟へ入る他選択肢はないようだ。

 なので早速洞窟の中へ入ったのだが……

 

 中の様子を一言で表すならば、「バグっていた」だ。

 

 中に入ると『じくうのはざま』といった場所の名前が表示され、ここがふたごじまではないことが明らかになった。

 つか何だこのマップは。半モザイクといっていいか分からない模様がいくつも広がっていて、見てると不安になってくるマップだ。BGMも止まっていて無音なのも不気味さが増長される。

 

 そんなバグ空間を歩き続けていくとライバルのすごいひとがいた。こいつもマクドナルドを脱獄していたようだ。

 

すごいひと『う、うう……。ポケモン取られちゃった……』

 

 などとべそをかいた様子でそうこぼした。その見た目でべそかくとか軽くキャラ崩壊につながるから止めてほしいんだけど。

 つーかポケモンを取られたって、ロケット団でもいるのか?ここに。だったらそのロケット団が第一に怪しいと思えるのだが。

 

 泣いている(ように見えた)すごいひとを放置して、バクラは先を進むことに。それからしばらく歩き進んでいるとまた誰かがいた。

 赤い髪の少年のドットだ。上端に立っていて、横切ろうものなら視線が合ってしまうことに。つーかこいつどこかで見た気がするのだが……。

 

 バクラが赤髪の少年を横切ろうとしたその時、視線が合った反応が見られて、赤髪の少年が話しかけてきた。

 

 『お前のポケモンみせてくれよ』

 

 それだけ言い終えるとバトルの画面へと切り替わった。

 

『なぞの男のシルバーが勝負をしかけてきた』

 

 シルバー?………ああそうか!バトル画面に出てきた少年の姿を見て思い出した!こいつは金銀クリスタル(=第二世代)とそのリメイク作品のHG・SS(ハートゴールド・ソウルシルバー)に出てくる主人公のライバルじゃねーか!

 まさかの人物がここで登場してきたな。しかも突然バトルが始まったし。

 

 シルバーの手持ちは二匹。最初にくり出してきたのはニューラ。こおり・あくタイプのシャープな見た目をしたポケモンだ。

 いいね、シルバーの相棒ポケモンといえばニューラってイメージが昔からあったから、これはナイスチョイスだと思う。

 

 などとついこの改造ポケモンを褒めてしまっている間にも、バクラとシルバーのバトルが進んでいた。すばやさ種族値が高いだけあってこちらよりもレベルが低くても先制してきたニューラの攻撃を耐えきったヒトカゲが、返しのひのこで見事撃退。

 

 次いでくり出してきたのがワニノコ。ジョウト地方の御三家ポケモンだ。これもシルバーとマッチした組み合わせで、何か映えるな。

 ワニノコの攻撃技は幸いにも「いかり」しか無いらしく、ヒトカゲな苦手な水技は撃ってこなかったので、を!うゃあのあやしいひかりで混乱自傷も引いたりして攻撃を重ねて、ギリギリの勝利を飾った。

 

 バトルが終えた後シルバーに話しかけると、

 

シルバー『時間の流れがおかしい………』

 

 などと深刻そうにそう呟いていた。何度話しかけてもそのセリフしか言わなくなり、シルバーとのイベントはこれで終わることになる。

 

 結局何だったんだシルバーの奴は。明らかにモブトレーナーのポジションじゃないと思うんだけど。今後のストーリーに何度か関わってくる可能性大だな。

 

 シルバーをスルーしてぐちゃぐちゃなマップをさらに進み続けていると、落とし穴みたいなところにたどり着く。穴の先へは進むことが出来ず、この穴に落ちるしかないようだ。

 まぁ、相変わらず嫌な予感しかしないのだが、進む以外の選択肢なんか用意されてないわけだし。

 

 意を決したようにバクラは穴の中へ飛び込んだ――――

 

 

 落ちた先に広がっている景色は………見覚えがあるところだった。

 

『マサラタウン?』

 

 え……マサラ?ここマサラタウンか!?つーか「マサラタウン?」って何?どうして「?」がついてるんだ?

 

 マップを見回すと確かに以前に見たマサラタウンとしか思えない。ただ少し何かが違うように見える。

 バクラは自分の家に入ってみる。中には主人公母がリビングでくつろいている。

 

『あら、どなたかしら?誰かに似ている気がするのだけど』

バクラ『……………』

 

 あれ?本来なら帰ってきた主人公に「少し休んでいきなさい」っていってポケモンたちを回復してくれるはずだけど。あろうことか「誰ですか」と言いやがったぞ。バクラも沈黙してしまっていて、どこか悲しそうに見える。

 

 自分の家を出て他のところを探索することにしたバクラ。次に訪ねたのはオーキド研究所だった。中は最初に訪れた時とどこか変わっていて、所内のどこにも博士はいなかった。近くにいた研究員に話しかけると、

 

『オーキド博士?博士ならトキワの森のフィールドワークへ行ってるよ』

 

 と答えてくれた。トキワの森っていっても、トキワから北は池があって先へ進めないんだよな。いやでもストーリーを進めたことでマップに変化が起こってるかもしれない。もしかしたら池が無くなって先へ進めるようになってるかもしれない!

 

 というわけでマサラの北を目指すことになったバクラ。研究所を出るとすぐ傍に子どものドットがいたので何気なく話しかけると、

 

 『かがくのちからってすげー!』

 

 と聞き覚えのあるセリフを叫んだ。んん?このセリフ、科学すげーおじさんのセリフだよな。何だこれ、どうしてこんな子どもがそのセリフを………

 

 とここで俺はとある可能性に考えが至った。というかその可能性が高かった。

 

 もしかしてここは、過去のマサラタウンじゃないか………と。

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