ドSの友人が作った改造ポケモンの世界に入ってしまった~逆回りから始めさせられて阿鼻叫喚の連続です~ 作:カイガ
ふたごじまと思った洞窟は「じくうのはざま」というバグった空間だった。
その空間を抜けた先にたどり着いたのは、まさかのマサラタウンだった。
だがそのマサラタウンは俺が知ってるマサラではなかった。
ここは、俺たちがいた時間とは過去の世界のマサラタウンだったのだ……。
うん、わけが分からない。どうして突然過去の世界へ飛ばされてしまったのか。
町のマップが微妙に変わって見えるのも、バクラの母がバクラのことを知らないのも、科学ってすげー!って言う子どもがいるのも。
ここが俺たちがさっきまでいた時間とは過去の世界になってしまっているから。
どうして過去の世界にとんだのか。原因は一つしか考えられない。さっき通り抜けてきた「じくうのはざま」とかいうやつだ。名前の通り時空がバグっている空間となっていて、そこを通り抜けたことで現在から過去の世界につながってしまった……とか何とかだろうな。
理屈は分からない、とにかくそうなってしまったとしか理解するしかない。とりあえずは行けるところを探索する他ないだろうな。
バクラはマサラタウンの北…1番道路へ進む。そこには相変わらず草むらが一つも生えてなかった。過去からずっとここは草むらが生えてないんかい。
草むらも何も無い道路かと思っていたところに、短パンこぞうが待ち伏せしていた。あれはバトル出来るトレーナーだろうか。バクラがそいつに話しかけると、
『僕は 若い女の子が大好きなんだ!』
あ?このセリフ聞き覚えがあるんだけど。するとバトル画面に移って、短パンこぞうの姿が表示されて………
『短パンこぞうのタキシードが勝負をしかけてきた』
いやお前かいぃい!!ここでお前が登場するんかいタキシードぉ!確かに過去にもお前が存在しているのは当然なんだろうけど、お前短パンこぞうだったころからロリコンだったのかよ!いやこの場合、年は小さな女の子とあまり変わらないから、普通なのか……?いやよそう、これ以上考えない方が良い気がする。
俺がタキシードの登場に引いてる間、バクラはタキシードとバトルを繰り広げていた。奴の手持ちはコイル、コラッタ、ラルトスと、大人だった頃に使ってたポケモンのたねポケモンしかいなかった。レベルも低く、ヒトカゲ一匹で簡単に全て倒すことが出来た。
タキシード『ブーラブラ!』
負けたタキシードはまたもそんな変態っぽいセリフを言ったのだった。こいつ、子どもの頃からロリコンこじらせてたのか。もはや筋金入りだな………。
タキシードを倒した後1番道路を抜けて、トキワシティにたどり着いた。
トキワシティには何とジムが無くなっていた。過去のトキワにはポケモンジムが無かったんだな。じゃあトキワにあった分は今はどこにあるんだろうか。
トキワを探索していくと左側にある道路…22番道路にも進んでみる。すると元の時間では行き止まりになってて進めなかったのが、ここでは先へ行けるようになっていた。過去ではここに何があるのだろうか。早速バクラは22番道路の探索をしていく。
地形は崖を切り取った複雑なものとなっているが、ちゃんとあるける場所は用意されていたので普通に歩き進んでいく。
すると階段を上った先にある広い足場にて、釣り竿の釣り糸を垂らしている麦わら帽の少女を発見した。
んん?何だあの子は。まずあのドットの見た目はこのゲームの女主人公じゃないか。まさかマクドナルドのスタッフだったりする?というか何で釣り竿なんか持ってるんだ。ここおもっくそ陸地なんだけど。
というか、麦わら帽に釣り竿………なーんか誰をを思い出しそうなんだよなぁ。誰だったかな。ゲームじゃなくて別のどこかでいたキャラクターで………
俺が記憶を掘り返してる間にバクラは階段を上って、麦わら帽の少女に話しかける。すると………
麦わらの少女『未来でまた会おうね………』
と彼女はバクラに顔を体を向けてそう言ったのだった。
未来?もとの時間軸のことを言ってるのか、俺らが本来いる時間から未来のことを言ってるのか、全く分からんな。
ていうかこの絵だけ見ると麦わら帽が持ってる釣り竿がバクラに突き刺さってるように見えて、かなりシュールに見えるんだけど。
その後少女は同じセリフしか言わず、他にイベントが起きることもなかったので、彼女とはここでバイバイすることに。絶対何かあるよな。今後のストーリーでどう関わっていくのか、何か楽しみに思ってしまった。こんな理不尽ゲームに楽しみって気持ちが芽生えるだなんて、どうかしてるよな………。
22番道路からトキワシティへ戻り、改めてトキワを探索していると、2番道路へ続く北側へ行けることが判明した。現在の世界では2番道路の手前に池があって先へ進めなかったのだが、過去の世界ではそういった障害物が撤去されていた。
これでようやく正規ルートを進むことが出来るのか。まぁここ過去の世界だから、過去かどうかは分からないけどな。
ようやく行けるようになった2番道路へ早速足を踏み入れたバクラ。そこに広がっている光景は、またも俺の想像を超えるものとなっていた。