コントレイルとデアリングタクトは、博之に呼ばれて自宅にいる・・・
博之
「さて、2人のデビューレースが近いから・・・大切な事を教えようと思う」
レイ
「大切な事?」
タクト
「何でしょう・・・」
博之
「これから、コントレイルとデアリングタクトは自分の夢に向かって進んでいくだろう」
「クラシック三冠やトリプルティアラとか・・・皇帝を超えるとかな」
「その途中で、必ずと言って良い程大きな壁にぶつかる筈だ」
レイ
「大きな壁?」
タクト
「それは一体・・・」
博之
「挫折だ」
レイ
「挫折・・・」
タクト
「大きな壁にぶつかると挫折するんですか?」
博之
「そうだな。世の中、現役生活の中で無敗で活躍できる選手は、まず存在しない」
「居たとすれば、そいつは神に選ばれた存在だ」
「どんなに強くても、一生の中で必ず敗北を味わうはずだ」
レイ
「負けるって事?」
タクト
「それは勿論理解しています」
博之
「頭で理解していたも、実際に敗北を味わうと・・・一回の敗北で心が折れてしまう人も多くいる」
「俺だって、全国大会を優勝しているが・・・ずっと無敗だったわけじゃない」
「小さい頃は、何度も負けて泣いたものだ」
レイ
「パパも勝てなかったの?」
博之
「俺は、天才じゃない。努力を重ねて今に至っている凡才だ」
「確かに、コントレイルもデアリングタクトも・・・今現在は、同い年の子を凌駕する才能を持っているだろうさ」
「でも、全国を探せば自分より強い奴は大勢居る・・・決して、自分が天才だと奢った考えを持たない事だ」
「人は誰しも、必ず敗北を味わう。大事なのは、その敗北から何を学ぶかだ」
レイ
「何かを学ぶ・・・」
タクト
「敗北から・・・」
博之
「俺は、レースの事は詳しくないからな。そこは沖田トレーナーに任せるとして・・・」
「レースで負けた時、何が原因だったのかを考えたりするんだ」
「怪我の症状が有った・・・いつもと違って走りにくかった・・・レース終盤に、いつもなら踏み込めるのに、足に力が入らなかった・・・とかな」
「勿論、自分が絶好調だったとしても・・・相手の実力が自分を上回っている場合もある」
「その時は、今回のレースで一番足りないものを考えたりするのさ」
レイ
「パパは、原因を自分で見つけられたの?」
博之
「俺だって、自分で見つける事が出来ないことだってあるさ。その為に、先生に見て貰ってるんだ」
「自分より経験の長い先生なら、俺の癖も知っているし・・・俺の悪い所を見ているからな」
タクト
「自分で分からない時は、トレーナーさんと見つければ良いんですね・・・」
博之
「経験不足の状態じゃ、自分で見つける事は難しい・・・沖田トレーナーは、ベテランのトレーナーだ」
「必ず、2人の癖や悪い所を見つけている筈だ。いつもトレーニングの時に、色々指摘してくれるだろ?」
レイ
「うん。自分で気づいていない所を教えてくれるよ」
タクト
「私の重心の偏りを見抜いてくれました」
博之
「沖田トレーナーと一緒に少しずつ前に進みなさい。負けても良い」
「大事なのは、挫折を味わっても心が腐らない事だ」
レイ
「・・・うん」
タクト
「・・・はい」
博之
「皇帝ルドルフだって、無敗じゃないんだ」
レイ
「会長さんが?」
タクト
「無敗じゃない・・・」
ガチャ・・・
ルドルフ
「そうさ。私は、一度ジャパンカップで負けているんだよ」
「クラシック三冠を取った年のジャパンカップは、カツラギエースに負けてしまってね」
「翌年のジャパンカップは優勝したが、今でも心残りでは有るよ」
博之
「皇帝だって、絶対じゃない。負けたとしても、前に進むキッカケに出来るように頑張るしか無いんだ」
「だから・・・心折れずに、怪我無く頑張ってみなさい」
「俺が最低限教えられることはそれ位だ」
レイ
「パパ・・・」
タクト
「・・・お父さん」
博之
「・・・お父さん?」
タクト
「あ、ごめんなさい」
ルドルフ
「フフッ・・・大将君は、みんなのお父さんだね」
「それと、もう1人ゲストを連れて来たよ」
博之
「ん?ルドルフ以外呼んだか?」
???
「私も、無敗の三冠ウマ娘と言われていたけど・・・一度だけ負けた事があるよ」
博之
「・・・何で、ディープインパクトが居るんだ?」
「暫く、怪我で療養中じゃなかったか?」
ディープインパクト
「今日は、病院に経過観察に来ていたんだ。丁度、会長に声を掛けられてね・・・大将さんのお話を聞きに来たんだよ」
「良い話が聞けて大満足だよ」
博之
「茶化すなよ・・・」
レイ
「ディープインパクトさん・・・」
タクト
「飛ぶように走るウマ娘・・・」
ディープインパクト
「私は、有馬記念でハーツクライに差し切られてしまってね・・・あれほど悔しくて、泣いたのは初めてだったよ」
「でも、敗北を知った事で成長できたよ。スタミナとスピードとパワーに磨きをかけて、それ以降負けた事は無いよ」
博之
「まぁ、ディープインパクトは少し例外だが・・・ココに良い見本が居るんだ」
「シンボリルドルフ・ディープインパクトみたいに負けても立ち上がれ・・・未来の三冠ウマ娘を目指す少女達よ」
コントレイルとデアリングタクトは、博之からして貰った話を心にしっかりと刻み込んだ・・・
この話をして貰った事で、コントレイルとデアリングタクトの中で決して折れない大事なモノが出来た気がした・・・
この作品を完結させた後、この設定を引き継いで、トレーナーのお仕事をメインにした作品を書こうと思っています。最初に担当するウマ娘は誰が良いですか?
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トウカイテイオー
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シンボリルドルフ
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ミスターシービー
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ライスシャワー
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メジロラモーヌ
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メジロアルダン
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ビワハヤヒデ
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ナリタタイシン
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ダイタクヘリオス
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ナイスネイチャ
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キタサンブラック
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オルフェーヴル
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ドリームジャーニー
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ヴィブロス
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コパノリッキー
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その他