最近、ドゥラメンテは伸び悩んでいるらしい・・・
ドゥラメンテ
「最近、蹄鉄の調子が悪いんだが・・・」
エアグルーヴ
「メンテナンスの時期ではないのか?」
ドゥラメンテ
「・・・先日、落鉄して替えたばかりなんだが・・・」
エアグルーヴ
「博之、シンザン殿に頼めないか?」
大将
「今、蹄鉄の製作をしていなければ頼めると思うが・・・お金は用意できるのか?」
ドゥラメンテ
「皐月賞と日本ダービーの賞金が有る・・・それで払える金額ならば、一括で支払える筈だ・・・」
大将
「まぁ、聞くだけ聞いてみるか・・・」
俺は、シンザンに電話を掛けてみた・・・・
シンザン
「は~い・・・二日酔いのシンザンで~す・・・」
大将
「お前・・・また酒飲んだのかよ・・・」
シンザン
「どっかの財閥の令嬢にいきなり蹄鉄を作れって命令されたのよ・・・」
「適当に作った粗悪品売りつけて、ステゴ組に排除して貰ったのに・・・半端モノのヤクザ送ってきやがって・・・」
「そいつ等の相手してたら、ヤケ酒しないとやってられないわよ!!」
大将
「・・・お疲れさん」
シンザン
「それで・・・何か用?」
大将
「エアグルーヴから、親戚の蹄鉄を作って貰えないかのご相談」
シンザン
「分かったわ・・・今から行くから、何か作っておいて・・・」
大将
「うどん作っておいてやるから・・・ゆっくり来いよ」
エアグルーヴ
「無理そうだったか?」
大将
「一応来てくれるってさ。でも、二日酔いで酷い状態みたいだから・・・暫くそっとしておいてやってくれ」
ドゥラメンテ
「二日酔い・・・」
大将
「ったく・・・酒に弱いくせに、深酒するから二日酔いになるのによ・・・」
俺は、シンザンが食べやすいように優しい味付けのお出汁を作っておく・・・
ドゥラメンテ
「・・・良い香りがするな・・・」
エアグルーヴ
「いつも出汁はこだわってるのか?」
大将
「一応、昆布・かつお節・サバ節・トビウオを気分で使い分けてるな」
「味噌汁は、昆布とカツオ出汁が多いな」
「出汁の旨味を出したい時は、サバ節とトビウオを足したりするかな」
エアグルーヴ
「あご出汁は、旨味が強いと聞くが・・・」
大将
「まぁ、好みが有るけどな・・・うどん・蕎麦の出汁は、あご出汁使うと深みのある味になるな」
「いりこ出汁を使っても、結構深みのある味になるぞ」
ガラガラ・・・
シンザン
「うぅ・・・気持ち悪い」
大将
「酷い顔してるな・・・ほれ、先に味噌汁でも飲め」
シンザン
「いただきます・・・」
ズズッ・・・
「あ~・・・生き返る~!!」
「それで、蹄鉄の新規の注文で良いのかしら?」
ドゥラメンテ
「いつも使っている蹄鉄が合っていないようで・・・」
エアグルーヴ
「どうにかなりますか?」
シンザン
「どうにかするのが、職人の腕の見せ所よ!!」
大将
「まぁ、飯でも食いながら話せば良いさ。とりあえず、かき揚げうどん作っておいたぞ」
シンザン
「そうね。早速頂きましょう!」
シンザン達は、かき揚げうどんを食べながら色々と話していく・・・
ドゥラメンテ
「ごちそうさまでした」
エアグルーヴ
「今日も美味しかったぞ」
シンザン
「それじゃあ、本格的に話を詰めていきましょう」
「ドゥラメンテの新しい蹄鉄に関しては、注文を受ける事は出来るわ」
「ナリタトップロードの蹄鉄の製作も終わったし・・・丁度、暇してたから」
エアグルーヴ
「なら、丁度良いタイミングですか?」
シンザン
「丁度良いと言えば、ベストタイミングね」
「でも、追い込み専用の蹄鉄って製作するのに時間掛かるのよね」
ドゥラメンテ
「そんなにですか?」
シンザン
「逃げの蹄鉄も、確かに時間掛かるけど・・・追い込みは、一気に脚力を爆発させて走る性質上、蹄鉄に負荷が掛かるから強度的な問題が有るのよ」
「その問題点を改善する為に、企業秘密の方法でどうにかするんだけど・・・製作費は、バカ高いわよ」
エアグルーヴ
「・・・どれ位になりますか?」
シンザン
「ドゥラメンテの場合、今後の成長度合いも有るから・・・ワンセットで軽く3桁は超えるわよ」
「オマケに、定期的に蹄鉄を交換していく費用も有るから・・・それが交換する時に、毎回掛かる計算になるわね」
大将
「わ~・・・俺の年収じゃ絶対無理だわ~」
シンザン
「しかも、完全ワンオフで作る場合・・・工賃がプラスされるわ」
「それを加味すると・・・ざっと3桁後半になるわね」
ドゥラメンテ
「・・・もし、新しい蹄鉄を使えば・・・もっと速く走れますか?」
シンザン
「それは確約するわ。オマケに、怪我しにくくなる効果も有るし」
「高い買い物だけど、効果は凄いわよ」
エアグルーヴ
「私の蹄鉄でも、2桁だったが・・・それ以上か」
シンザン
「まぁ、先行と差しの蹄鉄の製作費はたかが知れてるのよ。強度的にも同じだし」
「一気に脚力を爆発させて走る訳じゃないもの」
「その分、逃げと追い込みは負担がデカいから・・・色々と特殊技術を使う分、手間賃がかさむのよ」
ドゥラメンテ
「・・・お願いします」
シンザン
「作る方向で良いのね?」
ドゥラメンテ
「はい・・・私は、まだ走り続けなければいけません」
「私の事に無関心な両親に圧倒的な実力を見せつけて、絶縁状を叩きつけられるくらいになりたい」
大将
「ベロちゃん、ドゥラメンテの両親ってネグレクトなの?」
エアグルーヴ
「ベロちゃんに関しては今は良い・・・基本的に、放任主義の究極形態と言えば良いのか・・・」
「何をしても、褒められる事は無かったそうだ・・・怒られる事も無い・・・それを見たお母様が、引き取ったくらいだからな・・・」
「親権は、お母様に移っているからある意味絶縁はしているな・・・」
大将
「デアリングタクトの時とは、真逆か・・・」
「あのゴミ連中は、自分の娘を所有物のように扱ってたからな・・・今は、塀の向こう側で怖いおじさん、おばさんに焼き入れられてるんだろうな」
エアグルーヴ
「まぁ、色々な家庭環境が有るのは理解しているが・・・少々問題が有るという事だ」
大将
「人間ってのは、つくづく愚かな生き物だね~」
「ウチは、子供を溺愛しまくるからな・・・近い将来、絶対にお父さんウザイとか言われるんだろうぜ・・・」
「そんな事言われたら、お父さん立ち直れないわ」
エアグルーヴ
「コントレイルとデアリングタクトとアーモンドアイがそんな事を言うとは到底思えんがな・・・」
「絶対、お父さんと結婚する・・・と言う方に100万掛けても良いぞ」
大将
「なら、将来お父さんウザイと言われる方に10万掛けてやる」
エアグルーヴ
「私の圧勝だと思うがな・・・」
シンザン
「あそこで話し込んでいる2人は放っておきましょう」
「蹄鉄を作るにあたって、詳細なデータが必要になるわ」
「今度、時間がある時にウチの工房まで来てくれるかしら?」
ドゥラメンテ
「工房ですか?」
シンザン
「マイクロチップを埋め込んだ蹄鉄を付けたいのよ」
「そのマイクロチップから、定期的にデータが送られてくるようになるから」
ドゥラメンテ
「分かりました」
シンザン
「ヒロ、また蹄鉄作ってる間は自炊出来ないから、たまに作りに来て欲しいんだけど」
大将
「金取るぞ」
シンザン
「お金に糸目は付けないから、美味しいご飯を要求するわ!」
大将
「ぼったくるから覚悟しておけよ」
俺らが、そんな事を話していると・・・
ガラガラ・・・
ディープインパクト
「済まない、シンザン殿は居るかな?」
大将
「そこでポテチ食ってる」
ディープインパクト
「シンザン殿、以前お願いした蹄鉄の事なんですが・・・」
シンザン
「作らないわよ?」
ディープインパクト
「何故ですか?」
シンザン
「だって、ディープインパクトのレースって強すぎるんだもの」
「私の蹄鉄が無くても、全然問題ないでしょ」
ディープインパクト
「私は、更なる高みに行きたいんです・・・それには、シンザン鉄が必要なのです」
シンザン
「私の気分が乗らないからヤダ。それに、当分の間はドゥラメンテの蹄鉄の製作に付きっ切りになるだろうし」
「新規注文はお休みね~」
ガラガラ・・・
武豊トレーナー
「ディープ、そろそろトレーニングの時間だよ」
ディープインパクト
「トレーナーさん・・・」
シンザン
「さて、私の用事は済んだし・・・帰りま~す」
「ヒロ、ご飯の件はよろしくね~」
ディープインパクト
「待ってください!!」
シンザン
「何?」
ディープインパクト
「来週の大阪杯・・・圧倒的な末脚で勝利してみせます・・・」
「そのレースの結果次第で、蹄鉄を作って貰う事は出来ますか・・・」
シンザン
「そうね・・・8馬身以上の差を付けて勝つ事が出来たら・・・一応考えても良いわ」
ディープインパクト
「本当ですか!?」
シンザン
「言っておくけど、今年の大阪杯にはナリタトップロードの出走が発表されてるけど・・・ナリタトップロードの蹄鉄は、私が作った最高傑作の1つよ」
「ベストコンディションのナリタトップロードを相手にして、英雄と言われたウマ娘の走りが何処まで通用するか楽しみだわ」
大将
「お前・・・結果が分かってて、言ってるだろ」
シンザン
「私、難しい事分かんないも~ん」
大将
「うわ~・・・うぜぇ」
武豊トレーナー
「無理を言っては駄目だよ。今は、目の前の目標に向けて調整していこう」
ディープインパクト
「はい・・・トレーナーさん」
大将
「トレーナーさんも大変ですね・・・」
武豊トレーナー
「まぁ、コレがお仕事ですから・・・」
シンザン
「ドゥラメンテは、工房に来るときは事前にこの電話番号に連絡してね」
ドゥラメンテ
「分かりました」
シンザンは、工房に帰っていった・・・
因みに、大阪杯の結果は・・・ディープインパクトは、僅かな差でナリタトップロードに勝てなかった・・・
やはり、シンザンが最高傑作と言うだけあって・・・蹄鉄の性能とナリタトップロードの強さを示すレースになった・・・
ディープインパクトは、2度目の敗北を味わった・・・
この作品を完結させた後、この設定を引き継いで、トレーナーのお仕事をメインにした作品を書こうと思っています。最初に担当するウマ娘は誰が良いですか?
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トウカイテイオー
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シンボリルドルフ
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ミスターシービー
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ライスシャワー
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メジロラモーヌ
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メジロアルダン
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ビワハヤヒデ
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ナリタタイシン
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ダイタクヘリオス
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ナイスネイチャ
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キタサンブラック
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オルフェーヴル
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ドリームジャーニー
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ヴィブロス
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コパノリッキー
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その他