トレセン近くの定食屋さん   作:暁海斗

539 / 837
古参の意地と世代交代

 

 

 

 

 

 

 

今日は、今年最後のG1レース・・・有馬記念の出走日

 

 

 

ミスターシービーとカツラギエースが、有馬記念を最後に現役を引退するというニュースは世間を大いに騒がせた・・・

 

 

カツラギエースは、現役を引退後は農業系の大学に進学して、実家の農業を継ぐ事が決まっている・・・

 

 

ミスターシービーは、カツラギエースの実家で一緒に農家をやって行く事になっている・・・

 

 

ついでに、ミスターシービーが既に既婚者である事を発表した・・・

 

 

多くのファン達が、ミスターシービーの結婚に衝撃を受けたが・・・多くのファン達は祝福してくれた・・・

 

 

 

 

控室・・・

 

シンボリルドルフ

「今日で、シービーとエースと一緒に走る事は最後と言う事か・・・」

 

ミスターシービー

「世代交代だね♪」

 

カツラギエース

「老兵は去りゆくのみって奴だぜ!!」

 

シンボリルドルフ

「若干、意味が違うと思うよ」

 

ミスターシービー

「まぁ、細かい事は良いじゃん♪」

 

「最後は思いっきり走ろうよ♪」

 

カツラギエース

「おう!」

 

「ルドルフ!シービー!遠慮は無しの真剣勝負だぜ!」

 

シンボリルドルフ

「勿論さ」

 

「皇帝の本気をお見せしよう」

 

 

 

観客席・・・

 

博之

「シンザン、VIP席なんか使っても良いのか?」

 

シンザン

「幼子が居るのに、人ごみに居させるわけにはいかないでしょ」

 

「それに、VIP席と言っても一定の金額を支払えば普通に入れるのよ」

 

咲良

「レイちゃん、お姉ちゃん達の走りを見ていようね」

 

コントレイル

「みる~」

 

シンザン

「それにしても、ミスターシービーとカツラギエースが引退ね・・・」

 

博之

「意外か?」

 

シンザン

「自分で、自分自身の衰えを自覚出来ているなら十分よ」

 

「私は、突然思うように走れなくなったから・・・」

 

「それが、自分自身のピークが過ぎているだなんて信じたくなかったわ」

 

「でも、何度も走ってみると・・・自分の理想の走りとはかけ離れている走りしか出来なかった・・・」

 

「そこで、初めて自分の衰えを認めたわ」

 

博之

「そうかい・・・」

 

シンザン

「でも、私には今までのトレーニングに基づいた理論と経験が有ったわ」

 

「その経験と理論を基に、蹄鉄を作り始めたわ」

 

「今は、この仕事に誇りを持っているわ!」

 

博之

「立派な蹄鉄職人になって・・・お兄さん、嬉しいぞ!」

 

シンザン

「誰目線で言ってるのよ・・・」

 

博之

「シンザンのお兄さん的ポジションで・・・」

 

シンザン

「アンタは、お兄さんより亭主目線で語りなさい」

 

博之

「シンザンの亭主・・・何か嫌だ」

 

シンザン

「ちょっと、奥の部屋で話し合いをしましょうか♪」

 

博之

「お断りだぜ!!」

 

咲良

「パパとシンザンさんは仲良しね~」

 

コントレイル

「ね~」

 

 

 

 

 

明坂さん

「本日は、今年の年末の大イベント!」

 

「有馬記念の出走日です!!」

 

「本日の有馬記念を最後に、ミスターシービーとカツラギエースの引退が正式に発表されています」

 

「2人のウマ娘のラストランに注目したいですね!」

 

「本日の解説は、グリーングラスさんにお越しいただきました!」

 

グリーングラス

「折角、ヒロ君の手作りお弁当を食べてたのに・・・許すまじ!」

 

明坂さん

「あの~・・・」

 

グリーングラス

「何・・・私はさっきまで美味しいお弁当を食べてたのに、URAの関係者に連れてこられたのが非常にムカついているのよ!」

 

明坂さん

「・・・何か、ごめんなさい」

 

グリーングラス

「まぁ、この仕事が終わった後にヒロ君の満漢全席を予約してあるし、非常に不本意だけど仕事をしましょう」

 

明坂さん

「グリーングラスさんは、本日のレースはどんなレースになると思いますか?」

 

グリーングラス

「そうね・・・」

 

「古参のミスターシービーとカツラギエースが最後に復活して引退するか・・・」

 

「皇帝シンボリルドルフが圧倒的な強さを見せて有馬記念を勝つか・・・」

 

「引退レースは、常に番狂わせが起きても可笑しくないからね」

 

「オグリキャップの引退レースが印象深いわね」

 

明坂さん

「そうですね・・・」

 

「今日のレースが楽しみです!」

 

 

 

 

ゲート前・・・

 

ミスターシービー

「エース!ルドルフ!」

 

「最後に思いっきり走ろうね♪」

 

カツラギエース

「思い残す事が無い位の走りをしようぜ!」

 

シンボリルドルフ

「シービーとエースに敬意を表して、一切の手加減はしないからね」

 

 

シービー・エース・ルドルフは、お互いの拳を軽く当ててからゲートに収まっていく・・・

 

 

 

明坂さん

「各ウマ娘が、続々とゲートに収まっていきます」

 

 

ガコンッ!

 

 

明坂さん

「今、第○○回有馬記念が始まりました!!」

 

「先頭は、カツラギエースが快調に飛ばしていきます!!」

 

「シンボリルドルフは、先頭集団の中に居ます!」

 

「ミスターシービーは、後方からのスタートになります!!」

 

グリーングラス

「カツラギエースは大逃げ・シンボリルドルフは先行・ミスターシービーは追込」

 

「それぞれのレース展開がどうなるのかが見ものね」

 

 

カツラギエース

「最後の有馬記念は、勝って引退する・・・シービーとルドルフだけには負けられねえ!!」

 

「悪いが、先に行かせてもらうぜ!!」

 

 

シンボリルドルフ

「やはり、エースは大逃げの作戦出来たね・・・」

 

「だが、皇帝と言われたからには負けは許されない」

 

「有馬記念は勝たせてもらうよ!!」

 

 

ミスターシービー

「相変わらずエースは、速いな~」

 

「ルドルフも良い所に居るし・・・アタシも勝負に出ないとね!!」

 

 

 

明坂さん

「先頭は、依然カツラギエースがキープしています!!」

 

「レースは、第四コーナーに差し掛かってきました!」

 

グリーングラス

「良い感じにレースが動いてきたわね」

 

明坂さん

「第四コーナーを抜けて、先に立ち上がって来たのはカツラギエース!」

 

「その後ろには、ミスターシービーとシンボリルドルフが控えている!!」

 

「さぁ!有馬記念を制覇するウマ娘は誰だ~!!!」

 

 

 

カツラギエース

「チッ!!」

 

「足が思うように動かねぇ!!」

 

 

ミスターシービー

「やっぱり、衰えを実感しちゃうね・・・」

 

「でも、最後は満足して引退したいから!!」

 

 

シンボリルドルフ

「やはり、エースとシービーは凄いな」

 

「だが、私にも意地が有るんだ!!」

 

「絶対に、有馬記念は勝つ!!」

 

 

 

明坂さん

「以前、先頭はカツラギエース!!」

 

「そのすぐ後ろにミスターシービーとシンボリルドルフが来ているぞ!!」

 

「中山の直線は短いぞ!!」

 

「カツラギエースが勝つのか!!」

 

「ミスターシービーが勝つのか!!」

 

「シンボリルドルフが新しい皇帝として君臨するのか!!」

 

「新しい世代の扉が開く瞬間は見れるのか~!!」

 

 

カツラギエース

「足が終わっても良い!!」

 

「この一瞬に全てを賭ける!!」

 

 

ミスターシービー

「この一瞬に、アタシの全部を掛けても良い!!」

 

「エースとルドルフよりも先へ!!」

 

 

シンボリルドルフ

「細かい事は、今は如何でも良い!!」

 

「今は、このレースに全てを賭けて走れ!!」

 

「偉大な2人に勝つ為に!!」

 

 

明坂さん

「今、カツラギエース!ミスターシービー!シンボリルドルフがほぼ同時にゴールインしました!!」

 

グリーングラス

「目視では、誰が1着か判断できないわね」

 

明坂さん

「本部で、ビデオ判定をしていますので少しお待ちください!」

 

 

10分後・・・

 

 

明坂さん

「今、ビデオ判定の結果が出ました!!」

 

「1着は、カツラギエース!!」

 

「2着は、ミスターシービー!」

 

「3着は、シンボリルドルフです!」

 

グリーングラス

「古参のウマ娘が意地を見せたわね」

 

明坂さん

「凄いレースでした!!」

 

「近年、稀に見る僅差のレースでした!」

 

 

 

 

 

レース後・・・

 

 

博之

「エース、優勝おめでとう」

 

咲良

「簡単な引退式だけど、シービーちゃんも一緒にね」

 

カツラギエース

「最後は、有終の美って感じで引退できるな・・・」

 

ミスターシービー

「エースに負けちゃったか・・・」

 

「でも、最後に思いっきり走れたから良かったかな~」

 

シンボリルドルフ

「やっぱり、2人は強かった・・・」

 

「来年は、私も古参の仲間入りだね」

 

博之

「来年は、ルドルフの大活躍が見れると良いな」

 

咲良

「ルドルフちゃん、頑張ってね」

 

カツラギエース

「ルドルフ、来年はアタシ等以上に頑張ってくれよな!」

 

ミスターシービー

「トレーニングなら、付き合うからね」

 

博之

「さて、今日はご馳走を作ったから遠慮せずに食べてくれ!」

 

咲良

「ジュースも沢山あるからね♪」

 

グリーングラス

「いただきます!」

 

博之

「グリーングラス・・・いつの間に来てたんだ?」

 

グリーングラス

「ひと仕事を終えた後のご褒美なんだから、細かい事は気にしちゃダメよ!!」

 

咲良

「お酒は、ビールしか用意してないんだけど・・・」

 

グリーングラス

「ノンアルコールビールは有るかしら?」

 

博之

「ほれ」

 

グリーングラス

「さぁ、満漢全席の始まりよ~!」

 

 

 

この日は、エースとシービーの簡単な引退式を行いました・・・

 

 

 

 

 

 




次の話で、シービー編は終わりになります

この作品を完結させた後、この設定を引き継いで、トレーナーのお仕事をメインにした作品を書こうと思っています。最初に担当するウマ娘は誰が良いですか?

  • トウカイテイオー
  • シンボリルドルフ
  • ミスターシービー
  • ライスシャワー
  • メジロラモーヌ
  • メジロアルダン
  • ビワハヤヒデ
  • ナリタタイシン
  • ダイタクヘリオス
  • ナイスネイチャ
  • キタサンブラック
  • オルフェーヴル
  • ドリームジャーニー
  • ヴィブロス
  • コパノリッキー
  • その他
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。