トレセン近くの定食屋さん   作:暁海斗

665 / 837
家庭的な女王

 

 

 

 

 

 

 

今日は、お店の中は美味しそうなお出汁の香りが漂っている・・・

 

 

メジロドーベル

「お出汁はこんな感じかな?」

 

博之

「昆布とカツオ節の黄金出汁だな」

 

「中々、出汁の取り方が上手くなってきたんじゃないか?」

 

メジロドーベル

「私だって、お義父さんとお義母さん直々にお料理を教えて貰ったんだから・・・」

 

「博之さんのお嫁さんとして、恥ずかしい所は見せられないから」

 

博之

「別に、そこまで気にしなくていいと思うんだけどなぁ・・・」

 

メジロドーベル

「私が気になるの!!」

 

「咲良さんにも合格点を貰えるように頑張るから!」

 

博之

「まぁ、向上心は物事を上達させるのに必要だからな・・・」

 

「無理せず、頑張れよ」

 

メジロドーベル

「うん♪」

 

 

ドーベルが丁寧に取った和風出汁を使って、炊き込みご飯と豆腐の味噌汁を作る事にした・・・

 

 

 

お昼の時間・・・

 

 

シーザリオ

「・・・この炊き込みご飯は、お出汁の旨味が凄いですね・・・」

 

ラインクラフト

「お味噌汁も美味しい・・・」

 

「何のお出汁を使ってるのかな・・・」

 

シーザリオ

「大将さん、このお出汁は昆布出汁を使っていますか?」

 

博之

「昆布とカツオ節の合わせ出汁だ~」

 

ラインクラフト

「合わせ出汁・・・何で旨味が強いんですか?」

 

博之

「俺より、出汁を作った本人に聞いてみ」

 

メジロドーベル

「私が作った、炊き込みご飯とお味噌汁は美味しい?」

 

シーザリオ

「ドーベル先輩が作っていたんですか!?」

 

ラインクラフト

「お料理が上手なんですね!」

 

メジロドーベル

「料理が得意っていうか・・・博之さんのお嫁さんとして恥ずかしくない様に勉強しただけだから・・・」

 

「それで、何か聞きたいの?」

 

ラインクラフト

「お出汁の旨味が強いのは何故ですか?」

 

メジロドーベル

「お出汁を取る時に、昆布を1日お水に浸けておくの」

 

「1日お水に浸けた昆布とお出汁を沸騰しないように弱火で温めて、丁寧に灰汁を取りながら軽く沸騰してきたら、昆布を取り出すの」

 

「その後に、火を止めて鰹節を入れて2分くらい放置かな」

 

「最後に、ザルで濾して黄金合わせ出汁の完成かな」

 

シーザリオ

「丁寧な仕事が大切と言う事ですね・・・」

 

「このお出汁を使えば、私も美味しい料理が作れるようになるでしょうか・・・」

 

博之

「出汁は和食の基本だからな」

 

「出汁を濃い目に作れば、調味料を多く使わなくても美味しく料理が作れるようになる」

 

「高血圧とかの生活習慣病の人向けに推奨されてる作り方でもあるぞ」

 

ラインクラフト

「トレーナーさんへのお礼に何か作りたいな・・・」

 

メジロドーベル

「・・・良かったら、一緒に何か作る?」

 

ラインクラフト

「良いんですか!?」

 

メジロドーベル

「営業が終わった後で良ければね」

 

「博之さん、後でキッチンを使っても良いかな?」

 

博之

「俺も一緒に居るから大丈夫だぞ」

 

「シーザリオも一緒にやるだろ?」

 

シーザリオ

「ご指導よろしくお願いします」

 

 

 

お昼の営業が終わった後・・・

 

 

 

博之

「さて、2人は何を作りたいんだ?」

 

メジロドーベル

「お弁当とか?」

 

ラインクラフト

「・・・何も考えてなかったよ~!!」

 

シーザリオ

「漠然とお出汁を使った料理としか・・・」

 

博之

「まぁ、お弁当を作るとなると・・・汁気の多いメニューは、季節によるが食中毒の原因になったりするから控えておいた方が良いだろう」

 

メジロドーベル

「・・・なら、定番のだし巻き卵とか?」

 

博之

「ラインクラウトとシーザリオの料理の経験は如何なもので?」

 

ラインクラフト

「簡単なお料理なら出来ます!」

 

シーザリオ

「ある程度でしたら出来ます」

 

博之

「・・・よし!簡単なお弁当にしよう」

 

「2人で1つのお弁当を作れば、面白いお弁当が作れるだろう」

 

メジロドーベル

「おかずに何を作るか決めないとね」

 

「トレーナーさんの好きな料理とか分かる?」

 

ラインクラフト

「炭火とりマヨ丼が好きだって言ってました!」

 

シーザリオ

「辛い物が苦手だと言っていました」

 

博之

「・・・なら、鶏肉を使ったメニューにしよう」

 

「照り焼きチキン・ニンジンのバター炒め・だし巻き卵焼き・ブロッコリーのおかか和え・お出汁の炊き込みご飯」

 

メジロドーベル

「炊き込みご飯より、普通のご飯の方が良いんじゃない?」

 

博之

「折角、お出汁を使うなら炊き込みご飯の方が良いと思ってな」

 

ラインクラフト

「炊き込みご飯に梅干しは合いませんよね?」

 

シーザリオ

「・・・一緒に炊き込めば大丈夫でしょうか・・・」

 

博之

「梅干しを使いたいのか?」

 

ラインクラフト

「お弁当には、梅干しが定番だと思ったので!」

 

メジロドーベル

「なら、カリカリ梅とちりめんじゃこの混ぜご飯とかが良いんじゃないかな」

 

「ご飯をお出汁で炊いても、味はケンカしないと思うよ」

 

シーザリオ

「それが良いと思います」

 

博之

「なら、その予定で行こう」

 

「本日のメニューは、梅とじゃこの混ぜご飯をメインに作っていこう」

 

メジロドーベル

「手を洗ったら、お料理開始だね」

 

 

みんな、手を洗ってきたので・・・

 

 

博之

「クラフトは、お米を研ぐ」

 

「シーザリオは、カリカリ梅を刻む」

 

「俺は、だし巻き卵を作る準備」

 

「ドーベルは、鶏肉の下処理をしていこう」

 

 

ラインクラフト

「お米は優しく洗うんですよね?」

 

博之

「2回くらい水を変えれば十分だ」

 

「あんまり洗いすぎると、お米のでんぷん質が水に溶けていくからな」

 

「米も割れるし・・・美味しいご飯を炊くには、しっかり給水させるのも大事だな。今回は、お出汁を給水させるぞ」

 

「最悪、無洗米を使っても良いぞ」

 

ラインクラフト

「優しく・・・洗いすぎない」

 

 

シーザリオ

「カリカリ梅は、細かい方がご飯に混ざりやすいですね」

 

「食感が分かるサイズに切っていく・・・」

 

メジロドーベル

「カリカリ梅を切ったら、ちりめんじゃこをフライパンで乾煎りした方が香ばしくなって美味しいよ」

 

シーザリオ

「流石です、ドーベル先輩」

 

 

博之

「今回は、カツオと昆布の一番出汁を使ってだし巻き卵を作っていこうかね」

 

「卵を4つ・出汁を50ml・砂糖を小さじ1杯・薄口しょうゆを小さじ半分・みりんも同量入れてしっかり混ぜておく」

 

 

メジロドーベル

「今回は、唐揚げ用の鶏もも肉を使うから・・・フォークで全体的に穴を開けておくのが大事だよね」

 

「ジップロックに鶏肉・料理酒を入れて少し冷蔵庫で寝かせておくね」

 

「30分くらい寝かせたら、片栗粉をまぶしておく・・・コレで鶏肉の下処理は終わりだね」

 

 

 

博之

「クラフト、米に十分お出汁を給水させたら・・・炊飯器に入れて、炊飯ボタンを押して放置だ」

 

ラインクラフト

「美味しく炊けますように」

 

 

シーザリオ

「カリカリ梅・じゃこの準備も出来ました」

 

博之

「じゃこの粗熱を取っておくんだぞ」

 

 

メジロドーベル

「私は、照り焼きチキンを焼けるように調味料を作っておくね」

 

「クラフトは、私と一緒に鶏肉を焼こうね」

 

ラインクラフト

「よろしくお願いします!」

 

 

博之

「シーザリオ、だし巻き卵の作り方を教えるから、ゆっくりやってみ」

 

シーザリオ

「はい・・・よろしくお願いします」

 

博之

「失敗しても良いからな」

 

「何事も経験を積んでこその成長だ」

 

シーザリオ

「・・・行きます!」

 

博之

「最初に、卵焼き専用のフライパンを予熱で温める」

 

「手をかざして、かなり熱くなってきたら濡れ布巾に当てて適度に冷ましてから、弱火にして卵液をお玉一杯入れてある程度固まるまで待つ」

 

シーザリオ

「・・・気泡が出来てきました」

 

博之

「菜箸で気泡を潰して・・・フライ返しで手前側に巻いていく」

 

シーザリオ

「・・・破れてしまいそうで上手くいきません・・・」

 

博之

「上手く巻けない時は、火から降ろしても良いぞ」

 

シーザリオ

「・・・巻けました」

 

博之

「なら、同じ工程を繰り返していくだけだ」

 

 

 

 

メジロドーベル

「クラフトは、照り焼きチキンを作った事は有る?」

 

ラインクラフト

「本格的な照り焼きチキンは、作った事はないです」

 

メジロドーベル

「今回は、簡単な作り方だからスグに覚えられるよ」

 

「フライパンを中火で温めて・・・鶏肉を皮目から焼いていくの」

 

ラインクラフト

「油を使わないんですか?」

 

メジロドーベル

「皮目から油が出て来るから大丈夫だよ」

 

「鶏油(チーユ)って言う、香味油としてラーメンにも使ってる美味しい油だから」

 

ラインクラフト

「結構、油が出てきましたね」

 

メジロドーベル

「余分な油は、キッチンペーパーで拭き取ってね」

 

「鶏肉をひっくり返して・・・全体的に火が入ったら、調味料を入れて煮て絡めていく感じかな」

 

「念の為に、包丁で鶏肉を切って、断面の確認をしてね」

 

ラインクラフト

「良い香りですね~♪」

 

メジロドーベル

「水分が飛んで、照り焼きのタレにとろみが付いてきたら完成だよ」

 

 

 

 

博之

「さて、玉子焼きが完成したら・・・ご飯が炊けた頃合いだろう」

 

ラインクラフト

「ほかほか御飯ですね♪」

 

シーザリオ

「・・・少し、味見をしても良いですか?」

 

メジロドーベル

「食べ過ぎちゃ駄目だからね」

 

 

お出汁で炊いたご飯を味見した後・・・カリカリ梅とちりめんじゃこを混ぜていく・・・

 

 

博之

「ほい、お弁当箱に粗熱を取ったご飯とおかずを良い感じに入れていけば完成だ」

 

メジロドーベル

「シリコンカップにおかずを入れると、綺麗に並べられるよ」

 

ラインクラフト

「綺麗におかずを並べて・・・」

 

シーザリオ

「・・・出来ました」

 

博之

「良く出来ました」

 

「トレーナーさんに持っていきな」

 

メジロドーベル

「喜んでくれると良いね」

 

ラインクラフト

「はい!」

 

シーザリオ

「行ってきます」

 

 

 

トレーナー室・・・

 

 

福永トレーナー

「今日の執務は終わり・・・」

 

「そろそろお昼ご飯の時間かな」

 

ラインクラフト

「トレーナーさん!お昼ご飯は食べちゃいましたか?」

 

福永トレーナー

「まだ食べていないよ」

 

シーザリオ

「日頃の感謝の気持ちを込めて・・・お弁当を作りました」

 

ラインクラフト

「食べてください!」

 

福永トレーナー

「・・・ありがたく頂くよ」

 

 

福永トレーナーは、お弁当を食べていく・・・

 

福永トレーナー

「凄く美味しいよ」

 

ラインクラフト

「やりました♪」

 

シーザリオ

「・・・良かったです」

 

 

キングヘイロー

「トレーナー!このキングがランチのお誘いをしに来たわよ♪」

 

「って・・・お弁当を食べてるじゃない!!」

 

福永トレーナー

「クラフトとシーザリオがお弁当を作ってくれたんだよ」

 

キングヘイロー

「不覚だわ・・・このキングが後れを取るなんて!」

 

ラインクラフト

「私達、グッジョブだね♪」

 

シーザリオ

「やりました♪」

 

 

 

チームアスケラの面々は、トレーナーに日頃の感謝の気持ちを伝える事に成功したラインクラフトとシーザリオがリーダーのキングヘイローに一矢報いる事に成功しました・・・

 

 

 

この作品を完結させた後、この設定を引き継いで、トレーナーのお仕事をメインにした作品を書こうと思っています。最初に担当するウマ娘は誰が良いですか?

  • トウカイテイオー
  • シンボリルドルフ
  • ミスターシービー
  • ライスシャワー
  • メジロラモーヌ
  • メジロアルダン
  • ビワハヤヒデ
  • ナリタタイシン
  • ダイタクヘリオス
  • ナイスネイチャ
  • キタサンブラック
  • オルフェーヴル
  • ドリームジャーニー
  • ヴィブロス
  • コパノリッキー
  • その他
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。