博之達が病院で処方された薬を飲み始めて、花粉症の症状が落ち着いていた頃・・・
トレセン学園の裏には、スギ林が有る・・・
昔、トレセン学園が完成した事を記念して、関係者の人達が植樹をした由緒あるスギ林だ・・・
エアグルーヴ
「会長!何をしているんですか!?」
シンボリルドルフ
「止めるな、エアグルーヴ」
ナリタブライアン
「この惨状の原因は、間違いなくトレセン学園裏のスギ林だ」
シンボリルドルフ
「この忌まわしいスギ林のせいで、トレセン学園は阿鼻叫喚の惨状だ」
「故に、このスギ林を伐採する!!」
エアグルーヴ
「そんな事をすればバチが当たりますよ!!」
ナリタブライアン
「既に、惨状は収拾がつかない所まで来ている・・・」
「もう、原因を根本から消去するのみだ」
駿川たづな
「辞めてください!!」
秋川やよい
「このスギ林は、トレセン学園の設立を記念して植樹された貴重なスギの木だぞ!!」
「国有林であるスギ林を無許可で勝手に伐採する事は重罪である!!」
シンボリルドルフ
「既に、トレセン学園の8割の生徒が花粉症を発症している!!」
「もう放置は出来ないのだ!!」
ナリタブライアン
「私達を止めることは出来んぞ」
ルドルフとブライアンは、チェーンソーのエンジンを掛けて、スギの木を切ろうとする・・・
スピードシンボリ
「勝手な事は辞めなさい!!」
「貴方達は、このスギの木の重要さを理解していません!!」
シンボリルドルフ
「お、お祖母様・・・」
ナリタブライアン
「では、この状況をどうするつもりだ」
「8割の生徒が花粉症でトレーニングどころでは無い」
「花粉症の辛さを理解していない外野が文句を言うな!!」
スピードシンボリ
「確かに、私は花粉症の辛さは分かりません・・・」
「ですが、このスギ林は斜面の地盤強化の意味も有るのです」
「このスギ林を不用意に伐採すれば、土砂崩れ等の災害を引き起こす恐れも有ります」
「なので、伐採はしてはいけません」
シンボリルドルフ
「なら、一体どうしろと言うのですか!!」
「既に、日常生活にも支障が出ているのですよ!!」
「我々もガスマスクの重装備でなければ、今すぐに花粉症の症状が出ても可笑しくないというのに!!」
スピードシンボリ
「その事に関しては、現在URA本部で対策を思案しています」
「それまで待ちなさい」
「国有林の伐採は、複雑な申請が必要なのです」
ルドルフ達が言い合いをしている頃・・・違う場所では・・・
アグネスタキオン
「しかし、この広大なスギ林からの花粉の散布量は凄まじいねぇ・・・」
「あっという間に、アレルギーの上限を超えて花粉症を発症するのも頷けるねぇ・・・」
「しかし、何とかしなければ花粉症の患者が増えるばかりだ」
博之
「タキオンお得意の怪しい薬で、ゲノム変異とか起こしてスギ花粉の作れなく出来ないのか?」
アグネスタキオン
「大将君は何を言ってるんだい・・・」
「ゲノム変異は、遺伝子レベルでの情報書き換えが必要なんだよ」
「怪しい薬だけで、ゲノム変異が出来ればノーベル科学賞の貰えるレベルさ」
博之
「俺や家族達だって、花粉症で苦しんでるんだから・・・」
「何とかしてくれよ。ご褒美に何でも作ってやるからさぁ」
アグネスタキオン
「ふむ・・・種なし葡萄を作る時のジベレリン液を使えば、花粉無しで受粉する事が可能になるかもねぇ」
「物は試しだ・・・大将君、緑色のスギの蕾が付いている枝を下に向けて引っ張ってくれるかい?」
博之
「緑色の蕾で良いのか?」
アグネスタキオン
「まだ花粉の散布が始まっていない未熟な状態の蕾でないと意味が無いからねぇ」
「この蕾が付いた枝に、ジベレリン液を何度も浸ける・・・」
「種なし葡萄の場合は、時期を決めてジベレリン液に実が成る前の房を浸して、植物ホルモンの効果で受粉をしなくても実が成るようになる」
「それと同じ原理で、花粉散布無しでも実が成るようになれば成功さ」
博之
「中々に時間が掛かりそうだな」
アグネスタキオン
「焦りは禁物さ」
「科学は、綿密な実験と実証の繰り返しだからね」
博之
「今年は無理でも、来年には何かしらの効果が得られれば良いな」
アグネスタキオン
「気長に続けていくとしよう」
「とりあえず、実証実験の為に一体のスギの木にジベレリン液を塗布してみるとしよう」
「周辺には、他の作物も無いからジベレリン液の副作用の心配をしなくても良いのが素晴らしい」
博之
「ジベレリン液の副作用ってなんだ?」
アグネスタキオン
「植物ホルモンを使うから、作物の収穫率を若干下げたり、塗布した葡萄の実の数が減ったりするのが主な副作用さ」
博之
「まぁ、トレセン学園の畑は正反対の方向だし大丈夫かね」
アグネスタキオン
「大将君、空を飛んでジベレリン液を塗布してきておくれ」
博之
「・・・サラッと無理難題を言ってる自覚は有るか?」
アグネスタキオン
「大丈夫さ」
「この帝王のベルトを使えば、空も飛べるさ」
博之
「サイガの変身ベルトも再現したのか・・・ジェットパックも使えるのか?」
アグネスタキオン
「勿論使えるさ」
「制限時間は2時間だね・・・その後は、燃料を補給しないとガス欠のままさ」
博之
「まぁ、花粉症に悩まなくなるなら協力するけどさ」
[3・1・5 STANDING BY]
博之
「変身」
[COMPLETE]
博之
「さて、お仕事お仕事」
仮面ライダーサイガに変身して、バックパックで空にゆっくりと浮かんだ後は、ジベレリン液を丁寧に塗布していく・・・
アグネスタキオン
「防護服を着ていないと、花粉症が発症してしまうのは非常に危機的状況だねぇ」
「早急に何とかしないと、大将君のご褒美が貰えなくなってしまうよ」
博之
「とりあえず、このスギの木に付いてる緑の蕾にはジベレリン液を塗って来た」
アグネスタキオン
「では、このスギの木に目印を付けて置こう」
タキオンは、分かりやすい場所に人参マークの旗を結んでおく・・・
アグネスタキオン
「毎週、このスギの木を観察してみて・・・その結果次第では、スギ花粉への対策も出来るようになるだろうさ」
「それまでは、小学校の自由研究のように観察ノートを書いていくことにしよう」
博之
「良い結果が出れば良いな」
アグネスタキオン
「私は、植物関連の論文を探してみるよ」
「全く・・・G3-Xの製作途中だというのに・・・シュガーライツ博士には暫くの間は、別件で席を外すことを伝えておかないとねぇ・・・」
それから、毎週スギの木のチェックと観察を続けた結果・・・8割の蕾が花粉を飛ばさずに、実を付ける事に成功していた・・・
アグネスタキオン
「この調子で、他のスギの木にもジベレリン液を塗布してみようじゃないか」
博之
「はいはい」
アグネスタキオン
「良い結果が伴うと、テンションが上がってくるねぇ~」
「もっと実証実験を重ねて行こうじゃないか!」
それから、人手が少々足りなかったので・・・ジャングルポケット・ダンツフレームに協力して貰いながら、全てのスギの木に塗布する事が出来た・・・
結果的に、スギ花粉の散布量を大幅に減らす事が出来た・・・
ジャングルポケット
「ヒロ兄、頑張ったんだからご褒美くれよ♪」
ダンツフレーム
「何でも作ってくれるんですか?」
博之
「ある程度のリクエストは聞こう」
アグネスタキオン
「フルーツパフェをお願いしようかねぇ」
ジャングルポケット
「なら、オレはDXパフェだぜ!!」
ダンツフレーム
「・・・プリンアラモードにします!」
マンハッタンカフェ
「・・・紅茶をご用意しました」
アグネスタキオン
「珍しいじゃないか・・・カフェが紅茶を用意してくれるなんて~」
マンハッタンカフェ
「・・・タキオンさんのお陰で、花粉症の症状が軽くなりましたから」
「シービーさんに紹介して貰った病院で、処方して貰った薬も効いたようで調子も良いですし」
博之
「ルドルフ達が、スギの木を伐採しようとしてたらしいぞ」
アグネスタキオン
「不用意に伐採をすると、様々な弊害が出て来るから辞めておいた方が得策だね~」
ジャングルポケット
「パフェ♪パフェ♪パフェ~♪」
ダンツフレーム
「頑張った甲斐が有りました♪」
マンハッタンカフェ
「・・・トレセン学園も通常営業に戻りましたし・・・」
博之
「お待ちどうさま。フルーツパフェ・DXパフェ・プリンアラモードだ」
マンハッタンカフェ
「紅茶のお代わりも有りますので・・・」
こうして、トレセン学園の花粉症パンデミックは、かなり抑え込むことに成功した・・・
このお話はフィクションです・・・
この作品を完結させた後、この設定を引き継いで、トレーナーのお仕事をメインにした作品を書こうと思っています。最初に担当するウマ娘は誰が良いですか?
-
トウカイテイオー
-
シンボリルドルフ
-
ミスターシービー
-
ライスシャワー
-
メジロラモーヌ
-
メジロアルダン
-
ビワハヤヒデ
-
ナリタタイシン
-
ダイタクヘリオス
-
ナイスネイチャ
-
キタサンブラック
-
オルフェーヴル
-
ドリームジャーニー
-
ヴィブロス
-
コパノリッキー
-
その他