立花響は求める   作:勝機を零した、掴み取れん

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久しぶりだから、1話くらい更新してもバレへんか……








感覚のズレ

「結構、跡が残ってるなぁ……」

 

 休日の早朝。パジャマ姿の優は、洗面所の鏡で自分の姿を見つめる。

 

 鏡に映る彼の首元には、響がつけたであろうキスマークと噛み跡が至る所に残っていた。

 

「響につけられた跡、まだ消えそうにないな……」

 

 優はそう呟きながら、首元に触れる。ヒリヒリとした感覚が、先日の行為の激しさを物語っていた。

 

「……まあ、それだけ愛されてるってことかな」

 

 優は苦笑しながら、そう呟いた。

 

「でも、流石にこれはちょっとやり過ぎかもな……」

 

 そう言う彼だったが、心の中では響の独占欲の強さに嬉しさを感じていた。

 

「……優」

 

 彼がそんな事を考えていると、後ろからパジャマ姿の響が抱きついてきた。

 

「ん……おはよう、響」

 

 優は優しく微笑みながら、響に朝の挨拶をした。

 

「うん、おはよ……」

 

 響は眠そうに目をこすりながら、彼の肩の上に顔を乗せる。

 

「えへへ……いい匂い……」

 

 響は幸せそうに笑みを浮かべながら、スンスンと彼の匂いを嗅いでいた。

 

「くすぐったいよ、響……」

 

 優はそう言いながら、響の頭を撫でてあげる。

 

「んっ……」

 

 響は気持ち良さそうに目を細めた後、頬にチュッと軽く触れる程度のキスをしてきた。

 

「えへへ……優、好きぃ……」

 

「……俺も好きだよ」

 

 優がそう言うと、響はさらに幸せそうな表情を浮かべた。

 

 そんな彼女の笑顔を見て、優も思わず頬を緩ませた。

 

(ほんと、可愛いよなぁ……)

 

 普段はクールな印象を持つ彼女からは想像出来ないような可愛らしい一面に、優は思わずドキッとしてしまった。

 

「……ちゃんと、私の証も残ってるね」

 

 そう言って響は微笑みながら、指先で彼の首筋に残る跡を優しく撫でる。

 

「……うん、そうだね」

 

 優は苦笑しながら、そう答えた。

 

「えへへ……」

 

 響は嬉しそうに笑いながら、優に頬擦りをしてきた。

 

「ねぇ……優。また……つけても良い?」

 

「良いけど……好きだね。響は」

 

「だって、優は私だけのものだから……ちゃんと印つけとかないと」

 

 響はそう言うと、優の首筋に顔を近づけてきた。

 

「んっ……」

 

 そしてそのまま、首筋を強く吸ってきた。

 

「んぅ……ちゅ……っ」

 

「……っ」

 

 響が吸い付く度に、優は思わずビクッと身体を震わせる。

 

 そんな彼の反応を楽しみながら、響はゆっくりと唇を離すと、そこにはくっきりと赤い跡が残っていた。

 

「えへへ……上手くついたよ」

 

 響は嬉しそうに笑いながら、キスマークの付いた部分を優しく撫でてきた。

 

「……なんか、凄く恥ずかしいなこれ……」

 

 優は自分の首元を撫でながら、少し顔を赤らめていた。

 

「大丈夫だよ。そのうち慣れると思うから」

 

 そう言って響は微笑むと、先程ついた跡に指を添える。

 

「……これで、優は私のものだからね」

 

「……うん」

 

 優は少し照れ臭そうにしながらも、しっかりと首を縦に振った。

 

「……さて、そろそろ着替えようか」

 

 優がそう言いながら、洗面所を後にしようとする。

 

「あ! ちょっと待って!」

 

 しかし、響が慌てて彼の腕をガシッと掴んで引き止めた。

 

「……ん? どうしたの?」

 

「えっと……その……いつも、私ばっかりしてるから……」

 

 響はそう言って、自分の首筋を指差す。

 

「たまには……私の身体にも、優の証が欲しい」

 

 響は潤んだ瞳で、真っ直ぐに優を見つめてくる。

 

 そんな彼女の仕草に、優は思わずドキッとしてしまった。

 

「……分かったよ」

 

 優は小さく微笑むと、響の首筋に顔を近づける。

 

 そしてそのままゆっくりと唇を押し当てると、強く吸い上げた。

 

「んっ……!」

 

 響はビクッと身体を震わせながら、甘い吐息を漏らす。

 

「……これで良い?」

 

 優が唇を離すと、そこには小さな赤い跡が残っていた。

 

「うん……ありがとう」

 

 響は自分の首筋を撫でながら、満足そうに微笑む。

 

「……これでお揃いだね。嬉しいなぁ」

 

 響はそう言って、愛おしそうに自分の首を何度も撫でる。そして彼女は顔を赤らめながら、上目遣いで優の事を見つめた。

 

「……ねぇ、着替える前にさ、もう一回だけちゅーしたい。今度は……ちゃんとしたやつ……」

 

(なんだこの可愛い生き物)

 

 優は思わずキュンとしてしまうが、それを悟られないように平静を装う。

 

「分かった」

 

 そしてそのまま、優は両手で響の頬を抑え、口づけをした。

 

「んっ……」

 

 唇を離すと、響は物足りなさそうな表情を浮かべる。

 

「もっとしたい……」

 

 響の言葉に応えるようにして、今度は先程よりも強く唇を押し当てた。

 

「んくっ……んんっ!」

 

 響は苦しそうにしながらも、必死に舌を伸ばしてくる。

 

(可愛いなぁ)

 

 そんな響の様子に愛おしさを感じながら、優は彼女の後頭部に手を回した。

 

「んむっ!?」

 

 そのまま強引に抱き寄せ、さらに深い口づけを続ける。

 

「んっ……はぁ……ちゅ……」

 

 響もそれに応えるようにして、積極的に舌を絡ませてくる。

 

 お互いの唾液を交換し合いながら、ひたすら求め合うように唇を重ねた。

 

 やがて二人の顔が離れる頃には、既にお互いの顔は真っ赤になっていた。

 

「……ぷはっ!  えへへ……優の方からしてくれるのも……気持ちいいなぁ」

 

 響はトロンとした表情で、蕩けた笑みを浮かべた。

 

「……いつもなら、響の方からしてくれるもんね」

 

「うん。だから……なんか、新鮮だった」

 

 響はそう言いながら、優の首筋に顔を埋める。そんな響の様子を見て、優は彼女のことがさらに愛おしくなる。

 

「……響」

 

「……ん? なに?」

 

「……好きだよ」

 

 優はそう言って、響を優しく抱き締めた。

 

「……うん! 私も大好き!」

 

 響は満面の笑みで答え、ギュッと抱き返してくる。

 

 そして二人はしばらくの間、お互いの温もりを感じるように抱き合っていたのだった。

 

 

 

 

 

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