魔法少女リリカルなのはStrikerS WitH   作:八神煌斗

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15.意識不明

 

 

 

ザフィーラside――――――――――――――――――

 

 

ウィズの体に負担が掛からない程度に全力で、アグスタへと飛行していた。

隣にはシグナムも居る。

 

 

 「ウィズ、痛むか?」

 「…………」

 「ウィズ?」

 

 

反応が無い。

体に負担が掛かりすぎたか?

一度飛行を止め、滞空し、ウィズの様子を改めて見る。

 

――っ!しまった!

 

 

 「シャマル!」

 『え、何!?』

 

 

シグナムが通信回線をシャマルに繋ぐ。

突然、それも切羽詰ったシグナムの口調にシャマルは驚いている。

 

だがシグナムはそんな事を気にせずに言葉を続ける。

 

 

 「ウィズが怪我をして意識を失った! 治療の準備をして表で待っていろ!」

 『!? わ、分かったわ。急いで!』

 「言われなくとも!」

 

共に先ほどよりも速さを上げ、一刻も早くアグスタへと向う。

死ぬな、ウィズ!

 

 

 

はやてside――――――――――――――――――

 

 

 

シャマルから来た念話、内容は信じられないものやった。

私はロッサとの会話を打ち切り、スグにシャマルのいる外まで飛び出した。

ある人に念話をしながら。

 

 

 

 

 

 「シャマル! ウィズは!?」

 「まだです……もう少しで来る筈――来ました!」

 

 

空を見上げるとシグナムと人間の姿のザフィーラが降りてきた。

隣には途中で合流したかヴィータも居る。

 

 

 「シャマル!」

 「分かってる、こっちに寝かせて!」

 

 

駆け寄ってくるザフィーラにシャマルが予め敷いておいたシートに寝かすよう急かす。

私もスグに近くに寄った。

 

 

 「――っ!」

 

 

言葉を失うってこういうことなんやろう。

 

皆も何も言えてへんし、かなり動揺してる。

貫かれた左肩。そこから心臓に向けて切り込まれてる。

 

――酷すぎる。

 

 

 「シャマル!」

 

 

ザフィーラが声を上げて、皆が動き出した。

シャマルの下に三角形、ベルカ式の魔方陣が現れる。

 

そしてウィズを包み込むようにドーム状に光を放ちだした。

 

 

 「どないや、シャマル?」

 「……駄目です、なにか特別な魔法が掛けられてるみたいで……傷の治りが遅いです。私一人じゃ……」

 「くっ! 救急車はまだなのかよ!?」

 

 

声を荒げるヴィータ。

隣でシグナムもイライラしと様子で見ている。

 

 

 「シャマル大丈夫か?」

 

苦しそうなシャマルに声をかける。

 

 

 「……少しだけ苦しいです。せめてもう一人医療系が居てくれたら……」

 「シャマルさん!」

 

 

突然、シャマルを呼ぶ声がした。

声のした方に視線を移すと、そこにはなのはちゃんとフェイトちゃん、FW陣と――

 

 

 「ユーノ君!」

 「スミマセン、遅れました!」

 「そんなん後でええから、シャマル手伝ったって!」

 

 

自分で呼んどいてアホな事言うてんのは分かってるけど、それでも今は一大事を争うや。

 

 

 「っ――。」

 「酷い……」

 

 

ティアナのスバルの顔色が一気に悪くなる。

エリオとキャロはフェイトちゃんに目隠しをされて、来たばっかりやけど離れて行った。

 

 

 「シャマルさん、手伝います!」

 「お願い!」

 

 

ユーノ君が上着を脱ぎ捨てて、自分の下に魔方陣を展開させた。

そして、シャマルの色に似た魔力光がウィズを包みだした。

 

少しやけどウィズの顔色が良くなってきて、出血もおさまってくる。

勿論こんな大怪我やねんから病院に行かなあかんやろうけど、少し安心する。

 

さて、うちに出来ることはもうあらへん。

ならうちが出来る事をする。

 

 

 「シグナム、ザフィーラ。聞かせてくれるか?」

 

 

何を、とは言わへん。

言う必要が無いから……。

 

シグナムとザフィーラは静かに頷いて、口を開いた。

 

 

 「信じれぬかも知れませんが……」

 「何なんだよ!?早く言えよ!」

 「ヴィータ!」

 

 

急かすヴィータにシグナムが怒鳴る。

 

 

 「ウィズをやった者は、ウィズと瓜二つでした」

 「なんやて!?」

 

 

今度は私が声を荒げてもうた。

 

 

 「見間違いじゃねぇのか?」

 「髪色等些細な違いはあったが見間違いではない。

   何ならアテナにでも見せてもらうといい。記録くらいは残しているだろう?」

 《はい。一応何かの手がかりになるかと思いましたので》

 「そうか……」

 

 

シグナムの言葉にヴィータが黙り込んだ。

それに入れ替わるようになのはちゃんが口を開いた。

 

 

 「瓜二つ……双子でもいたのかな?」

 「わからん。ウィズ、昔の記憶無くしとったし、そもそも家族構成とかは全然しらん……」

 「でもよぉ、他人の空似くらいでシグナム達が似てた、なんて言う筈がねぇよ。なぁ?」

 「勿論だ」

 「なんにしても、映像見ないと何も言えへんやろ?」

 「うん、そうだね」

 

 

この後も簡単にシグナムとザフィーラ、アテナに簡単にやけど説明を聞いた。

分かったのは二つ。

 

一つ、槍型のデバイスを使うこと。

二つ、凍結の魔力変換資質を持っている可能性があること。

 

 

 「八神部隊長! 救急車、到着いたしました!」

 

 

切りのええ所で着てくれた。

フェイトちゃんが後から来る担架を救急隊を誘導してくれてる。

 

 

 「ゴメン、なのはちゃんフェイトちゃん。私……」

 「分かってるよ。一緒に行ってあげて」

 

 

最後まで言わんでも分かってくれた。

この辺はやっぱり親友やねんなぁって思ってしまうな。

 

 

 「ゴメンな、指揮は二人に任せるから」

 「うん」

 「ユーノ君もありがとうな! また今度六課に来てくれたときにでもお礼するな!」

 

 

そして私はウィズと一緒に救急車に乗り込んだ。

 

 

 

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