魔法少女リリカルなのはStrikerS WitH   作:八神煌斗

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22.大切な事【前編】

 

 

 

なの姉とよく分からないうちに仲直り(?)した後、俺はそのまま仮眠を取った。

んで、今目が覚めた。

 

 

 「まだ、眠い」

 《第一声がそれですか、情けない》

 「そーですね」

 《……意外と癪に障りますね、それ》

 

 

いや、そういわれても本当に疲れてるんだって。

朝一で屋上まで階段ダッシュして、その後模擬戦だもん。

それに、アーラも使ったし。

 

 

 「厄年って、18歳?」

 《文法って言葉、しってますか?》

 

 

失礼な。それくらいは知ってるぞ。

 

 

 「あ、起きたん?」

 

 

相棒と話しているとはや姉が入ってきた。

その手には白い湯気を建てたコップが握られていた。

俺はソファーから起き上がり、はや姉に手を出す。

 

 

 「……なんやその手」

 「ありがとうございます。頂きます」

 「アホ言いな。これは私のや」

 「えー。ケチ」

 「おでん」

 「ウソでございますです!!」

 《やはり文法、知らないでしょ?》

 

 

うるさい。

そしてその後、リィンも加わり三人+1で世間話をしていた。

 

その時、赤いランプが部屋を照らしながら警報アラームが鳴り出した。

俺達は驚きながらも、作戦司令室に向けて走り出した。

 

 

 

 

 

現れたのはガジェット2型。

場所は東部海上、ずっと旋回飛行を繰り返しているらしい。

数は12と今までに比べたら少ないが、代わりにスピードが比べ物にならないらしい。

しかもレリックの反応は無し。

 

しばらくしてなの姉とフェイ姉が来た。

どう見ても誘いでしかない。

コッチの航空戦力が知りたんだろうな。

それは、はや姉達もとっくに分かりきった事で、スグにその対策が決められた。

 

内容は簡単。

今までどうりに潰す。

 

 

 

 

 

それから行動は早かった。

ヴァイスさんにヘリの準備をさせて、FWを含め全員で屋上に集合した。

 

今回は空戦だから、出撃はなの姉とフェイ姉、ヴィータ姉さん

で、FWと俺はロビーで待機、指揮はシグナム姉さんな。

指示がいきわたった所で、なの姉がティアナの前まで歩く。

 

 

 「それと、ティアナ」

 「はい……?」

 「ティアナは……出動待機から外れとこうか」

 

 

ティアナは目を見開き、信じられないという顔になっている。

ライトニングの二人は驚き声を上げ、スバルは心配そうにティアナを見る。

 

 

 「……いう事が聞けないヤツは使えないって、事ですか?」

 「自分で言ってて分からない? 当たり前の事だよ、それ」

 

 

ティアナの言葉に一瞬困ったような顔をしたが、それでも言葉を続けるなの姉。

しかしティアナも食下がる。

 

 

 「現場での指示や命令は聞いてます。教導だって、ちゃんとサボらずやってます。それ以外の場所や努力まで、教えられた通りじゃないと、駄目なんですか?」

 

 

途中でヴィータ姉さんが前に出ようとしたがなの姉に止められる。

 

 

 「私は、なのはさん達見たいにエリートじゃないし、スバルやエリオみたいな才能も、キャロみたいなレアスキルもない。

   少しくらい……死ぬ気で頑張らないと、強くなんかなれないじゃないですか!!」

 

 

と、ここまでだんまりを決め込んでいたシグナム姉さんが動いた。

ティアナの胸倉を掴み、右手を振り上げ……。

 

 

 「へぶしっ!?」

 

 

俺の頬を殴った。

俺の体は1m程飛んだ。

 

 

 「ウ、ウィズ!? お前何を考えて……」

 

 

シグナム姉さんが少し慌てている。周りの皆も。

唯一ティアナだけが何が起こったかわからない顔をしていた。

俺は体に力を入れ何とか上半身だけ起こす。

 

 

 「い、いや~。流石に殴るのは不味いと思って止めようと思ったんだけど……」

 《見事に自爆したわけです》

 「……身も蓋もないのな、お前」

 

 

それにしても痛い。この人は手加減してくれたんだろうか?

それとも無意識に俺だとわかり力を入れなおしたか。

 

後者じゃありませんように……。

 

 

 「まったく……。ヴァイス、ヘリは出られるな?」

 「乗り込んでくれればいつでも!」

 

 

俺の体を起こしながらシグナム姉さんがヴァイスに聞いた。

そして程なくして、なの姉達は出発した。

 

 

 

 

 

それを見送ってから、シグナム姉さんが口を開いた。

 

 

 「目障りだ。いつまでも甘ったれてないでやはく部屋に戻れ」

 「シグナム副隊長!」

 「なんだ?」

 

 

スバルが怒りを隠しきれない口調で話しかける。

さっきの台詞が引き金になったんだろう。

 

しかし、姉さんの目を見て、少しづつ言葉が小さくなる。

 

 

 「命令違反が絶対に駄目だし、ティアのさっきの物言いとか、それを止められなかった私は確かに駄目だったと思います。」

 

 

少しずつ、言葉を捜しながら喋るスバル。

それを黙って聞く姉さん。

 

 

 「だけど、自分なりに強くなろうとするのとか、キツい状況でも何とかしようと頑張るのって、そんなにいけない事なんでしょうか!?」

 「自主練とか、強くなるための努力だって……全部、良い事だよ」

 

 

第三者の声に、皆がそっちを見る。

そこに立っていたのは、シャーリーさんだった。

どうにも見てられなくて、持ち場はリィンに任せてきたらしい。

 

 

 「皆、ロビーに集まって。私が教えるから。なのはさんの事と、なのはさんの教導の意味」

 

 

 

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