魔法少女リリカルなのはStrikerS WitH 作:八神煌斗
なの姉とよく分からないうちに仲直り(?)した後、俺はそのまま仮眠を取った。
んで、今目が覚めた。
「まだ、眠い」
《第一声がそれですか、情けない》
「そーですね」
《……意外と癪に障りますね、それ》
いや、そういわれても本当に疲れてるんだって。
朝一で屋上まで階段ダッシュして、その後模擬戦だもん。
それに、アーラも使ったし。
「厄年って、18歳?」
《文法って言葉、しってますか?》
失礼な。それくらいは知ってるぞ。
「あ、起きたん?」
相棒と話しているとはや姉が入ってきた。
その手には白い湯気を建てたコップが握られていた。
俺はソファーから起き上がり、はや姉に手を出す。
「……なんやその手」
「ありがとうございます。頂きます」
「アホ言いな。これは私のや」
「えー。ケチ」
「おでん」
「ウソでございますです!!」
《やはり文法、知らないでしょ?》
うるさい。
そしてその後、リィンも加わり三人+1で世間話をしていた。
その時、赤いランプが部屋を照らしながら警報アラームが鳴り出した。
俺達は驚きながらも、作戦司令室に向けて走り出した。
現れたのはガジェット2型。
場所は東部海上、ずっと旋回飛行を繰り返しているらしい。
数は12と今までに比べたら少ないが、代わりにスピードが比べ物にならないらしい。
しかもレリックの反応は無し。
しばらくしてなの姉とフェイ姉が来た。
どう見ても誘いでしかない。
コッチの航空戦力が知りたんだろうな。
それは、はや姉達もとっくに分かりきった事で、スグにその対策が決められた。
内容は簡単。
今までどうりに潰す。
それから行動は早かった。
ヴァイスさんにヘリの準備をさせて、FWを含め全員で屋上に集合した。
今回は空戦だから、出撃はなの姉とフェイ姉、ヴィータ姉さん
で、FWと俺はロビーで待機、指揮はシグナム姉さんな。
指示がいきわたった所で、なの姉がティアナの前まで歩く。
「それと、ティアナ」
「はい……?」
「ティアナは……出動待機から外れとこうか」
ティアナは目を見開き、信じられないという顔になっている。
ライトニングの二人は驚き声を上げ、スバルは心配そうにティアナを見る。
「……いう事が聞けないヤツは使えないって、事ですか?」
「自分で言ってて分からない? 当たり前の事だよ、それ」
ティアナの言葉に一瞬困ったような顔をしたが、それでも言葉を続けるなの姉。
しかしティアナも食下がる。
「現場での指示や命令は聞いてます。教導だって、ちゃんとサボらずやってます。それ以外の場所や努力まで、教えられた通りじゃないと、駄目なんですか?」
途中でヴィータ姉さんが前に出ようとしたがなの姉に止められる。
「私は、なのはさん達見たいにエリートじゃないし、スバルやエリオみたいな才能も、キャロみたいなレアスキルもない。
少しくらい……死ぬ気で頑張らないと、強くなんかなれないじゃないですか!!」
と、ここまでだんまりを決め込んでいたシグナム姉さんが動いた。
ティアナの胸倉を掴み、右手を振り上げ……。
「へぶしっ!?」
俺の頬を殴った。
俺の体は1m程飛んだ。
「ウ、ウィズ!? お前何を考えて……」
シグナム姉さんが少し慌てている。周りの皆も。
唯一ティアナだけが何が起こったかわからない顔をしていた。
俺は体に力を入れ何とか上半身だけ起こす。
「い、いや~。流石に殴るのは不味いと思って止めようと思ったんだけど……」
《見事に自爆したわけです》
「……身も蓋もないのな、お前」
それにしても痛い。この人は手加減してくれたんだろうか?
それとも無意識に俺だとわかり力を入れなおしたか。
後者じゃありませんように……。
「まったく……。ヴァイス、ヘリは出られるな?」
「乗り込んでくれればいつでも!」
俺の体を起こしながらシグナム姉さんがヴァイスに聞いた。
そして程なくして、なの姉達は出発した。
それを見送ってから、シグナム姉さんが口を開いた。
「目障りだ。いつまでも甘ったれてないでやはく部屋に戻れ」
「シグナム副隊長!」
「なんだ?」
スバルが怒りを隠しきれない口調で話しかける。
さっきの台詞が引き金になったんだろう。
しかし、姉さんの目を見て、少しづつ言葉が小さくなる。
「命令違反が絶対に駄目だし、ティアのさっきの物言いとか、それを止められなかった私は確かに駄目だったと思います。」
少しずつ、言葉を捜しながら喋るスバル。
それを黙って聞く姉さん。
「だけど、自分なりに強くなろうとするのとか、キツい状況でも何とかしようと頑張るのって、そんなにいけない事なんでしょうか!?」
「自主練とか、強くなるための努力だって……全部、良い事だよ」
第三者の声に、皆がそっちを見る。
そこに立っていたのは、シャーリーさんだった。
どうにも見てられなくて、持ち場はリィンに任せてきたらしい。
「皆、ロビーに集まって。私が教えるから。なのはさんの事と、なのはさんの教導の意味」