魔法少女リリカルなのはStrikerS WitH 作:八神煌斗
アテナside――――――――――――――――――
《相棒、そろそろ起きてください》
「んぁー……」
《何語ですか、それ》
まったく……。
そろそろ一人で起きられるようにして欲しい物です。
んー……と、呻きながら、手を伸ばして枕元に置いてある時計を確かめる相棒。
現在の時刻くらい私に聞いてくれれば答えますのに。
「あと30分……」
《そう言って起きてたことは……ってもう寝ましたか》
とは言っても、後30分たったら集合時間を過ぎてしまうのですが……。
《……まぁ、面白そうですし》
映像記録の準備だけしておきましょうか。
30分後、案の定相棒の部屋の扉が開きました。
はやてさんが纏っている雰囲気を含めてここまでは予想通りだったのですが……。
足音が3つあるのはどういう事は……。
「やっぱり寝とるなぁ」
「昨日はやてがあれほど言ったってのに」
「起こしに来て正解だったな」
はやてさんに……シグナムさん、ヴィータさんですか。
成る程、武力行使ですか。
念話で起こしてもいいですけど……。
面白くないですもんね。
「気持ちよく寝てるみたいやけど……もう起きてもらわんとなぁ」
「では私が……」
と言ってレヴァンティンと取り出すシグナムさん。
そしてしっかりした足取りで相棒が眠るベッドに近づき……。
その刃を振り下ろす!!
「うほおおぉ!!?」
ゴリラの様なうめき声を上げ起き上がる相棒。
正に野生のカンでしょうか?
……いえ、何かを感じ取ったのでしょうね。
「やっと起きたか。寝助は治っていないようだな」
レヴァンティンを待機状態に戻しつつ、呆れたように言うシグナムさん。
相棒は汗をかきながらさっきまで自分の頭があった場所を見た。
その瞬間、汗が再び噴出す。
「シグナム姉さん、少しやりすぎじゃない?」
「大丈夫だ。万が一を考えて峰打ちだったからな」
「レヴァンティンって両刃だよね?」
「…………問題ない」
変な間を入れましたね。
抗議の異を込めて相棒も睨みます。
でも、そんなに強気に出ると――……。
「何だ? 言いたい事があるなら言ってもいいんだぞ?」
「何でもないです、はい!」
やっぱり。
なんていうか……こう……。
もう少し強気に出ても大丈夫だと思うんですけどね。
「まぁまぁ。ウィズも長旅で疲れてるんやし。な?」
はやてさんが二人の間に入り、空気を変える。
「ウィズも、時間は守りや?」
「はーい」
何歳ですか貴方は……。
「じゃ、私らは外に出てるから、早よおいでよ」
「ん、わか――んぎゃ!!?」
そして相棒は最後まで言葉を紡ぐことなく前のめりに倒れこむ……って、何でですか!?
相棒が倒れこみ、現れた人物。
それは――。
「ヴィータ!?」
「お前……何をやっているのだ?」
気を失っている相棒を抱えるはやてさん。
そして聞くのはシグナムさん。
「いや……。シグナムの攻撃をかわしてたからコレくらい大丈夫だろうと思って」
手に持っているアイゼンを二三回振る。
成る程。
つまり後ろから殺ったと。
グッジョブです。
「まぁ、避けれないウィズに問題もあるな。私があれほど鍛えてやったというのに」
コレは鍛え直す必要があるな。
と言い残してシグナムさんは一人外に出て行きました。
そして、はやてさんとヴィータさんは叩き起こした相棒と共に部屋を出て行きました。
相棒、足取りがフラフラ出したが大丈夫でしょうか……。
……ん?
《相棒!? 私はまだここに居ますよ!?》