魔法少女リリカルなのはStrikerS WitH   作:八神煌斗

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04.模擬戦をしよう!

 

 

 

思いがけなかった再会から一夜明けた。

朝一で六課の局員に挨拶をさせされたが、正直寝ぼけていて何を言ったかあんまり覚えてない。

いや、寝ぼけてたって言うか……記憶が無い。

 

まぁいいか。

で、今は訓練スペースとやらに向っている。

 

 

 「あ、ウィズさん!」

 「うぃーす」

 

 

そこには先にスバルとティアナ、それと後二人来ていた。

 

スバルとティアナ、この二人とは昨日ヘリの中で簡単に自己紹介を交わしておいた。

確か青い方がスバル、オレンジのがティアナだったはずだ。

で――

 

 

 「えーと、そっちの子たちは?」

 「エリオ・モンディアル三等陸士です。ポジションはガードウイングです!」

 「キャロ・ル・ルシエ三等陸士です。ポジションはフルバックです!」

 

 

敬礼までしなくてもいいのに。

えっと、赤髪の少年がエリオでピンクいのがキャロか。

 

 「えっと、エリオにキャロって呼ぶけど……いいよな?」

 「はい!」「はい!」

 

 

うん、いい返事だ。

 

 

 「俺は神崎ウィズ。これでも二等陸尉やらせてもらってる。

   ポジションはフロントアタッカーとガードウイングな。で、こっちが――」

 

 

首にかけていた指輪を手に取る。

 

 

 《アテナです。よろしくお願いします》

 「あ、よろしくお願いします」

 

 

エリオが少し困惑しながらも頭を下げる。

 

 

 「あー、コイツにそんなかしこまらなくていいって。精々お前とかで良い」

 《意義あり! 相棒、それはあんまりです! 私だって人の上に立ってみたいです!》

 「何サラッと黒いこと言ってんの!?」

 

 「(ねぇ、ティア。ウィズさんって面白いね)」

 「(……うっさい)」

 

 

こんな念話があったことを二人は知らない。

 

 

 

 「みんな揃ってるね」

 「なのはさん!」

 

 

スバルが嬉しそうに声を上げた。

俺も声のした方を向くと、そこには昔からの幼馴染が居た。

 

 

 「ウィズ君もちゃんと迷わずに来れたみたいだね」

 「あのね、なの姉。俺もう18よ? 流石に迷わねぇよ」

 《そうです、少し道を間違えましたがそれだけです》

 「おまっ! ちょ、それは言うなって!」

 《言います。相棒が迷ったなどと思われるのは私ガマンできません》

 「同じだから、意味同じだから!」

 「にゃはは。相変わらずだね、二人とも」

 

 「あの~……」

 

 

スバルが遠慮がちに話しかけてきた。

どしたんだ?

 

 

 「ウィズさんとなのはさん達ってどんな関係なんですか?」

 「あぁ、そういうことね」

 

 

そりゃ疑問に思うよな~。

あの有名なエースオブエースや夜天の書の主とかなり馴れ馴れしく、それも姉なんか言ってちゃな。

 

 

 「ウィズ君は幼馴染だよ」

 「結構前からだな。えっと、俺が8つの頃からだから……」

 《10年前です。これくらいの計算も出来ないんですか?》

 「デバイスの計算処理能力と一緒にすんな」

 

 

 

何でコイツはいつも水をさすかな。たまには真面目な会話をさせてください。

 

ほれ、フォワード達なんか呆れてるぞ。

後輩に呆れられるとか……何て惨め。

 

 

 

 《そんなものですよ》

 「……まぁ、それでも俺とはや姉はそれよりも前からの知り合いでな」

 《無視ですか? 無視なんですね?》

 「……小さい頃は一緒に住んでたから、はや姉は本当に家族同然だな」

 「私達が始めて会った時からはやてちゃんのことお姉ちゃんって呼んでたもんね」

 《もういいです、不貞寝します》

 

拗ねた。

 

 「あの、いいんですか?」

 「いいのいいの。いつもの事だから」

 「いつも……」 

 

 

 

ティアナが顔を引く着かせてる。

 

昨日の自己紹介の時感じたけど、真面目そうなヤツだしな。

アテナみたいなのが想像できないんだろうな。

 

 

 「で、なの姉。今日はどうすんの? 俺一応教導官として呼ばれたんだけど」

 「うん。そのつもり。だけど今日はちょっと違うことをしてもらおうと思ってるんだ」

 「違うこと?」

 

なんじゃろほい?

 

 「ほら。ウィズ君はロングアーチでここに着てるから、みんなに実力を知ってもらおうと思うの」

 

 

成る程。確かに俺がFW達の実力を知る機会は多くあっても、逆はそうそうなさそうだしなぁ。

 

 

 「例の空間シュミレーターで?」

 「うぅん。今回は「私との模擬戦だ」あぅ……」

 「シ……シグナム姉さん……」

 

 

俺いつ死亡フラグ立てました?

 

 

 「あの……なんで?」

 「二年ぶりの再会だ。弟分がどれだけ成長したか気になるのが姉心というものだろう?」

 「なの姉は?」

 「高町は砲撃魔導師だろう」

 「……フェイ姉は?」

 「執務官としての用事で本局だ」

 「はや姉……」

 「主の手を煩わせるわけにはいかない」

 「ヴィー……」

 「用事だ」

 

 

くっ……もう逃げ場が……。

 

 

 「ウィズ、そんなに私とは嫌か?」

 「ぐっ……。分かりました」

 「よし、なら私は先に行っているぞ。高町、準備を頼む」

 

 

そういってシグナム姉さんはシュミレーターの方へと歩いていった。

凄くイイ顔で。

 

なぜ、こんなことに……。

 

 

 

 「(ゴメンね。シグナムさんがどうしてもって言うから)」

 「(別にいいよ。あぁなった姉さんが止まらないのは俺も良く知ってるし)」

 

 

念話でなの姉と少し会話した。

 

 

 「ウィズ! 準備はまだか!?」

 

 

シグナム姉さんは既に騎士甲冑を纏っている。

もうやる気満々だね。

 

 

 

 「あーちょっと待って! おいアテナ、騎士甲冑よろしく」

 《…………》

 「ん? おい、どうした?」

 《不貞寝中です、話しかけないでください》

 

 

うおぉぉい!!

まだ拗ねたんかい!

 

 

 

 「おいアテネ! お前いつまで拗ねてるんだよ!」

 《拗ねてません。眠いだけです》

 

デバイスに眠気とか無いだろ!?

 

 「ちょ、頼むって、マジで! このままじゃ死亡フラグ成立するって!」

 《何とかなりますよ。頑張ってください》

 「まだなのか、ウィズ!!」

 「もう少しー! 後でフルメンテしてやるから!! な?」

 《……本当ですか?》

 

 

よっしゃ食いついたぁー!

後はリールを引くだけだ!

 

 

 

 「マジだマジ! そりゃもう念入りに!!」

 《頑張りましょう相棒!》

 

ミッションコンプリート!!

 

 

 「よし、いくぜ相棒!」

 《ハイ! set up!》

 

 

眩い白銀の光に俺は飲み込まれた。

 

 

 

 

 

おまけ

 

 

 「ウィズさん、シグナム副隊長のこともお姉さんって呼んでるんだね」

 「みたいね。 もしかして幼馴染の人はみんなそう読んでるのかしら?」

 「ヴィータ副隊長の事も?」

 「……多分」

 「ザフィーラは?」

 「流石にないでしょ」

 「なのはさん、どうなんですか?」

 「兄さんって呼んでたよ」

 「「マジですか!?」」

 

 

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