魔法少女リリカルなのはStrikerS WitH 作:八神煌斗
なのはside――――――――――――――――――
白銀の光が徐々に収まり、中からウィズ君が出てくる。
ウィズ君のバリアジャケット……あ、ウィズ君の場合は騎士甲冑か。
エリが起ててある黒のインナーに、タイトな白いラインが入った黒のズボン。
ジャケットは私のに似た白いジャケット。右は半そでになっていて、左手は長袖で、銀のガントレットを装備している。
そして足首まである白い腰布に黒い編み上げのブーツ。
最後に、腕や足の関節部分当たりにベルトが巻かれている。
邪魔になったりしないのかな?
「あれ? ウィズさんデバイスが無い……」
「あ、本当だ。なのはさん何でですか?」
「フフッ。それはね――」
side end――――――――――――――――――
「甲冑、デザイン変えたか?」
「色々思うところあったからね」
「そうか……」
シグナム姉さんは何も言わず構えた。
早くしろと、そういうことか……。
《相棒、シルエットはどうするんです?》
「あー……。初めはノーマルで良いわ、やばくなったらチェンジな」
《了解しました。――Normal(ノーマル) Silhouette(シルエット)――》
俺の手に一つの西洋剣が握られる。
何の変哲も無い西洋剣。
等身は白、柄は黒。
「ノーマルでいいのか?」
「様子見、ですよ。姉さん」
「ふっ。生意気を言うようになったものだ」
ま、本当は俺自身がどれだけ強くなったか知りたいってのもあんだけどな。
言ったら「調子にのるな」とか言われそうだから言わねぇけど。
「行きます!」
「来い!」
姉さんに向って駆け出す。
その距離大体10メートル。
魔力付与さえあればこんな距離二歩で届くんだよぉ!!
「はああぁぁ!」
渾身の一振りをお見舞いした、筈なんだけど……。
「様子見ではなく、本気で来たらどうだ?」
意地の悪い顔で笑うシグナム姉さん。
あれ? 簡単に防がれちゃいましたよ?
一応今のそれなりに本気と書いてマジでしたよ?
「くっ!」
急いで姉さんから距離をとる。
「逃がさん!」
「い!?」
《――Hyperion(ハイペリオン)――》
俺と姉さんの間にハイペリオンを縦に展開される。
それが盾シールドの代わりになった。
「ナイスだ、アテナ!」
ハイペリオンを蹴り、上空に跳び、足場を形成、着地する。
「(分かっちゃ居たけど、ノーマルじゃ厳しいな……)」
《(それはそうでしょう。どうしますか?)》
「(なら、テクニカルシルエットでよろしく!)」
《了解です。――Technical(テクニカル) Silhouette(シルエット)――》
アテナが再び白銀の光に包まれ、姿を変える。
配色はそのままに、刀身の長さはノーマルより少し長く、平べったく、薄くなる。
「行くぜ、アテナ!」
《――Hyperion(ハイペリオン)――》
上空にハイペリオンを同時に二つ展開。
それを足場に蹴り飛ばし、頭上から再び姉さんに切りかかる!
「はあぁぁ!」
「――ふっ!」
今度は受け止めずに交わし、上空に移った姉さん。
だが――!
「逃がさねぇ!」
地を蹴り、姉さんの後を追う。
「はあぁ!」
「ふん!」
金属音が鳴り響く。ここで俺は飛べないのでハイペリオンを展開。
互い剣で競り合う。
そして姉さんが口を開いた。
「それは確か、テクニカルだったか?」
「その通りです」
《スピードアップの魔力付与つきですよ!》
「だが、攻撃力が落ちる。だったか?」
「《ぐっ……!》」
「(痛い所を……)」
《(さすが姉さん、といったところですか……)》
やっぱり付き合いが長いとそういうのまで知られちゃうからなぁ~……。
なら、これならどうだ!!
「アテナ!」
《――blanco(ブランコ) Sphere(スフィア)――》
「なに!?」
上空に五つの白い魔力球を展開する。
「超近距離射撃魔法、流石に全部は避けきれないだろ!」
「くっ!」
危機を察知してか姉さんが後ろに跳ぶ。
「おせぇ!」
《――fire!――》
五つの魔力球は吸い込まれるように姉さんの元に向う
いけるか!?
「レヴァンティン!」
《――Schlangeform(シュランゲフォルム)――》
「なぁ!?」
連結刃で全部叩き落されました。
いやはやお見事。
「まさか射撃魔法を習得していたとわな」
「まぁ、流石に一つも作れないのは不味いと思ってね」
《二年でこれだけですけどね》
「うるさいよ!?」
「いや、でも大したものだ。二年前までは暴発させて気絶していたのにな」
素直に褒めてくれているんだろうが、今の俺には何となく惨めに感じられます。
「なら一つくらい当たってください」
「それとこれとは話が別だ」
《そうです、別です》
「お前どっちの味方!?」
最近アテナの事が分からない……
「ふむ……。ウィズ」
「はい?」
「そろそろ本気で来たらどうだ?」
姉さんの顔がマジになった。
同時に纏う空気も同時に鋭くなる。
《(様子見をしていたのは向こうだったみたいですね)》
「(だな。こうなったら俺も覚悟決めるか)」
アテナを右手に持ち、腰を軽く落とす。
剣の先は後ろに、リズムを取るように体を前後に揺らす。
「(アテナ、ハイペリオンの展開のタイミングを全て任せる)」
《(了解です。相棒は模擬戦に集中してください)》
「(OK)シグナム姉さん、改めて、よろしくお願いします」
「フッ……」
姉さんは少し口元を緩ませた。
今!!
「はああぁぁ!!」
力強く、ハイペリオンを蹴り、今だけの敵に刃を振るう!!
おまけ
《相棒》
「ん?」
《様子見とか言っておきながら、ノーマルは一話と持ちませんでしたね》
「……面目ない」