Infinite Stratos ~Pupil to Beni from Ao~《瞳は蒼から紅へ》 作:ぬっく~
「海だぁーーーー!!」
今、俺たちは臨海学校に来ていた。
各国から送られるISと装備の稼働試験をするために二泊三日ほど。
1日目は自由行動と言うことで海に来ていた。
「一夏!」
準備運動をしている途中、後ろから呼ばれたので振り向くとそこにはシャルロットがいた。
あれから本当の性別を明かしたシャルロットは女子生徒として学園に通っている。
結果的にはクラスの皆を騙していたが、誰一人責める人はいなかった。
部屋割りも変更となり、今はラウラと一緒になったそうだ。
「そう言えば、ラウラは?」
いつも一緒にいるラウラが見当たらなかったのだ。
「ラウラならそこに…………」
物陰に隠れていた。
「水着が恥ずかしいって、ずっとそこに…………」
ラウラはあの試合の後、大きく変わった。
俺に対する、わだかまりは無くなっていた。
相変わらず嫁宣言だけはやめない。
その時後ろから、物凄いスピードで…………
「いーちーかー!!」
鈴が飛び乗ってきた。
「鈴…………身軽なのはいいが、いきなり飛び付くなよ!」
鈴は俺に肩車をさせ、そのまましがみつく。
「り、鈴さん!!何してるんですの!」
パラソルとビニールシートを両手に持ちながらセシリアが現れた。
いつものメンバーも集まったと思ったが…………
いまだに現れていないのが一人いた。
人気のない浜辺に篠ノ之 箒はいた。
トーナメント戦の時…………私は、シャルロットの攻撃に易々と敗れ。その後も動くことも出来なかった…………いや……あの時だけじゃない。
学園に現れた謎のISの時だって…………一夏と共に戦った、だけど私は何も…………
私にも専用機があれば…………
「滑稽な真似をしたものだな…………私も」
篠ノ之 束の連絡先を見ながら呟く。
そして、その日の夜。
「「「いただきまーす!!」」」
皆仲良くは旅館で食事を取っていた。
そんな中一人、箒はその場を立ち去った。
「…………」
箒は自分の姉、篠ノ之 束のことを考えていた。
昔からあの人は誰とも違った…………
とても理解の及ばない人だった…………
あの人がISを発表したことで、私達家族は各国の軍人利用を企む者から利用されないようと国の保護の元、監視されてきた。
住み屋を何度も移し、今や家族は引き離されただけなく本人も失踪した。
一夏と離れる事になったのも全てあの人のせい…………だから、ずっと憎いと思っていた。
だけど…………今の私には…………
明日は七月七日。
篠ノ之 箒の誕生日でもある。
福音事件まで後残り…………28時間