Infinite Stratos ~Pupil to Beni from Ao~《瞳は蒼から紅へ》 作:ぬっく~
うひょー、寝みぜ!
「…………」
旅館の一室に飾られている時計は4時前だった。
ベットで横たわる一夏は、もう3時間以上寝ていた。
その横に控えている箒は、ずっとこうしてうなだれていた。
(私のせいだ…………)
いくら絶対防御があるからと言って完全には守り切れない。
一夏は人体に届いた熱波に焼かれ、至る所に包帯が巻かれている。
(私のせいで一夏が…………)
ぎゅうっとスカートを握りしめる。箒…………
作戦室では山田先生と織斑先生…………そして更識 簪がいた。
「福音は依然と停止していますね……本部はまだ私達に作戦の継続を?」
「解除命令は出ていない以上は……継続だ」
「織斑先生…………」
心配する山田先生のなか、簪はあることに決意する。
「織斑先生、福音は私にやらせてくれませんか?」
その言葉に驚く山田先生。
「更識、復讐は何も生まないぞ」
「わかっています」
織斑先生は簪の決意は何を言おうが揺るがないとわかり、
「わかった。すぐさま専用機持ちを…………」
「必要ないです。私一人で十分です」
その言葉に織斑先生は驚く。
「奥の手を使いますので、逆にいると邪魔にしかなりません」
「わかった。無理だけはするなよ、更識」
「はい」
出撃許可をもらった簪は砂浜へと向かった。
「織斑先生、よろしいのでしょうか?」
「篠ノ之を除く専用機持ちに連絡しろ。作戦の続きを始めると」
織斑先生の言葉に驚く山田先生。
「更識さんは一人で行くと…………」
「緊急時に備えて後方に専用機持ちを待機させる」
簡単な作戦を伝え、専用機持ちを集めた。
「福音はここから30km先の沖合いで今だ停止している」
「では、わたくしたちで福音を相手なさるつもりですか?」
だが、帰って来た答えは意外だった。
「福音は更識一人で行う」
「な?!」
織斑先生の言葉に驚く専用機持ち。
「更識からの提案だ。お前たちがいるとかえって邪魔いなるそうだ。よってお前たちには後方に待機してもらう。以上だ!」
あまりにも、おかしな作戦に専用機持ちは何も言えなかった。
浜辺では打鉄弐式を纏った簪がいた。
「福音…………あなただけは許さない!」
憎悪に道溢れたその瞳で簪は福音のいる沖合いに向かった。
福音との距離10km地点で簪は奥の手を発動させる。
「
『
解放呪文と同時に手の平の上に魔力の塊が現れた。
「
そして、握り潰す。
「
簪の体は白く染まり、周囲が氷始めた。
「覚悟は出来ている?福音……」
闇の福音VS銀の福音の戦いが始まった。