Infinite Stratos ~Pupil to Beni from Ao~《瞳は蒼から紅へ》   作:ぬっく~

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33話 白い悪魔の魔法少女

 

福音を倒し、全てが終わったの皆がいる旅館を目指そうとした時だった。

 

「つまらないな~」

 

背中から一瞬、寒気を感じた。

振り向くとそこには篠ノ之 束がいた。

 

「た、束さん…?」

 

束はISなど展開しておらず、靴に生えた桃色の翼だけで空を飛んでいた。

 

「実につまらないよ……紅椿の稼働率がたったの10%なんだよね……」

 

ゴミ虫を見るような目で話す。

 

「いっくんとそこの女は、私の知らない技術を使うし…………解剖したいな…………ぁ」

 

喋り終わる前に俺達の前に近づき簪に向かって手を伸ばす。

今、簪は闇の魔法を無理に使った為、もう立っているだけで限界だった。

だが、簪の手前で束の手は止まった。

一夏が束の腕を掴んでいた。

 

「いっくん、どうして邪魔するの?」

 

この時の束は怖かった。

もし、写輪眼を持っていなかったら死んでいただろう。

 

「仲間に手を出すなら、束さんでも容赦はしません」

 

そう言うと、束は何処から紅いビー玉を取り出した。

 

「そんじゃ、いっくんも連れ帰って、私だけのいっくんに作り変えようかな」

 

恐怖の微笑みをする束。

 

「レイジングハート……セットアップ!」

 

『All right. Stand by Ready. Infinite Stratos, set up.』

 

紅い玉から聞こえる機械音声ともにISが展開される。

 

そこに現れたのは機械の杖を持った白い魔法少女だった。

だが、違う。何かが違う。

違和感を覚えた。

そしてわかった。

あれは…………白い悪魔。

そう、そこにいたのは…………白い悪魔の魔法少女だった。

 

「さて、始めようか」

 

狩りをするような目で俺達を見る束だった。

 

 

 

 

圧倒的だった。

福音の戦闘後だから、シールドエネルギーが少なくなっていたのもあるが、性能差がありすぎだった。

 

「ディバインシューター!!」

 

複数の光の弾がこちらに向かってくる。

 

「ホーミング機能はきついぞ!」

 

須佐能乎を展開して簪を守りながら回避する。

このままだと束さんに捕まって解剖+調教が待っている為、何としても旅館にたどり着こうと考えていた。

 

(シールドエネルギー残量…………150、仕方ない!アレを使うか!)

 

俺は目を閉じ、ゆっくり開いた。

 

「月読!」

 

一瞬だが、束の動きが止まった。

 

「簪、すまない。頼む…………」

 

簪に頼みこの場を離脱する。

 

「うん」

 

数分後、束は何もなかったように此方に向かって来る。

 

「いっくん、強力な幻覚をかけようが、束さんにはそんなの効かないよ!」

 

万華鏡写輪眼の月読すら効かないとなるとほとんど打つ手が残っていない。

 

束は杖を構え、大威力の砲撃を放つ。

 

「エクセリオンバスター!!」

 

回避不可能な為、須佐能乎でガードする。

次の瞬間、束さんが横に現れ、須佐能乎ごとおもいっきり腹を蹴られ、海へと落ちた。

 

「一夏!」

 

簪は一夏の元へと駆け寄るが束が立ち塞がる。

 

「あ…………あ、あ……」

 

勝てない。

勝てるわけがない。

今の簪は恐怖と絶望で頭が多い尽くしていた。

 

「そんじゃ、ゆっくりラボでナノ単位で調べてあげる」

 

束は簪の首を掴んだ。

 

「あ…………あ、あっ…………」

 

そして、簪は気を失った。

 

だが、簪は首を掴んでる手を掴んだ。

 

「!?」

 

束はその手を離し、一歩下がる。

 

「あなた、誰?」

 

よくわからない質問をする束。

 

「可愛い私の友達を虐めるのは貴方かしら?兎さん」

 

簪だけど簪ではない誰かがそこにいた。




次回、「エレン・橘」

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