Infinite Stratos ~Pupil to Beni from Ao~《瞳は蒼から紅へ》 作:ぬっく~
海面近くで睨めあう簪と束。
「あなた、誰」
摩訶不思議な力を使う水色の少女を連れて帰ろうとした時だった。
彼女からあり得ないほどの
直ぐ様その手を離し、一歩下がる。
「可愛い私の友達を虐めるのは貴方かしら?兎さん」
簪は人が変わったかの様だった。
「まーいっか、ラボに連れ帰って調べればいいかっ」
束は再度、簪に近づく。
『
簪は左右に何かを叩く動作をする。
叩いた所からヒビが現れた。
直後、束のISから警告アラームがなる。
『Tsunami is approaching rapidly from the left and right!』
気付いた時には50m近くの津波が襲いかかってきた。
(いつの間に?!すぐにはあんな大きな津波を作る事なんて不可能だ)
束は一気に上昇して津波から逃れる。
簪の手元にはよくわからない砂時計があった。
(何なのよ、アレは…………)
未だに簪の性格が変わってからの状況が掴めていなかった。
(奥の手を使わせてもらうよ!)
空一面の景色が揺れ、そこから現したのは、ゴーレムだだた。
しかし、1体ではなく100も越えるゴーレムの集団がそこにはいた。
「最後の手段を束さんから使わせるのだから、喜びなさい」
だが、簪は右手を伸ばし、呪文を唱える。
『 リク・ラク ラ・ラック ライラック!
「何か嫌な予感がする」
ゴーレムは一斉に襲いかかるが、一撃も与えることができず。
『
呪文を唱えながらも、投げる、避けるの動作でゴーレムの攻撃をかわしていく。
『
そして、巨大な魔方陣と共に完成した。
『
氷と雷を纏った巨大な豪風の竜巻が現れ、竜巻を中心に海は凍り、雷が落ちて来る。
雷が落ちた何処からさらに凍る。
「私のゴーレムにはそんなの効かないよ!」
だが、雷を受けたゴーレムは完全に凍ってしまった。
「な?!うそでしょ!」
次々とゴーレムは氷漬けになっていく。
「『終わりなく白き九天』はあなたのご自慢の無人機を殲滅するために開発した独自呪文でね。我が白薔薇の雷氷の蔓はあなたの大量生産品を嗅ぎ分け、その御大層な無人機ごと包み込み周囲を凍らせ続けるのさ」
全てのゴーレムを氷漬けにして、残ったのは束と簪だけだった。
「そう言えば名乗って無かったね、私はエレン」
2年前に死んだ少女の名前を語る簪がそこにいた。