Infinite Stratos ~Pupil to Beni from Ao~《瞳は蒼から紅へ》   作:ぬっく~

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二期
38話 更識 楯無


 

「うりあああっ!!」

 

鋭く思い金属音を響かせながら、一夏と鈴は刃を交えながら対峙する。

 

二学期の初実戦訓練は、一、二組の合同授業で始まった。

 

「ちっ…………!」

 

「その程度なの?一夏!」

 

クラス代表同士と言うことでバトルは始まった。

最初は一夏が押していたが次第に鈴が巻き返してきた。

その理由は、第二形態になった白式の燃費の悪さがさらに悪化したからである。

 

「エネルギーの使いすぎね!」

 

「これならどうだっ!」

 

そう言って斬岩剣を放つ。

距離が開けば弐の太刀を放てるが白式のシールドエネルギーがほとんどなくなっていた為、無理だった。

 

「無駄よ!甲龍は燃費と安定性を重視さて造られているのだから!ーー衝撃砲!」

 

連射性の高い砲撃を近距離で放ち、距離が開く。

鈴はその瞬間を見逃さないかのように、連結状態の《双天牙月(そうてんがげつ)》を投擲した。

 

「ちっ!」

 

重い斬撃を受けようとしたので俺は《須佐能乎(スサノオ)》を使う。

 

「ちょっと!何よそれ!」

 

《須佐能乎(スサノオ)》は鈴を掴んでそのまま力任せで地面へと鈴を投げ飛ばす。

眩しい陽光に一瞬、目を細める鈴。その視界に影が落ちる。

 

「もらった!」

 

「しまった!?」

 

逆さまの格好で一夏は、《七首(シーカ)・十六串呂(シシクシロ)》を鈴に浴びさせる。

それが十六本目あたりで試合終了のアラームがなった。

 

 

◇

 

 

「何よ!アレは!」

 

「教えると思うか?」

 

前半戦、後半戦ともに俺の勝ちで終わった実戦訓練。

その片付けを終え、いつもの面々で学食に来ていた。

 

(実戦訓練とは言え、須佐能乎を使ってしまったしな…………)

 

元々、実戦訓練では万華鏡写輪眼を使うつもりは無かったが白式の燃費量があんまりにも酷かった為に、使ってしまった。

 

(はやく万華鏡写輪眼の能力を見つけないといけないしな…………)

 

本来、万華鏡写輪眼は一つ一つ違う能力を持っているらしい、さらに一夏の万華鏡写輪眼は福音事件で一気に永遠まで到達してしまった為に本来の能力を知らない。

現在使える能力は“天照”“月読”“須佐能乎”の3つだけだった。

 

(天照は多分使うことはないだろう)

 

万華鏡写輪眼の中でも最も危ない能力で完全燃焼するまで消えることのない黒炎。

 

(須佐能乎を早く完成形まで展開できるようにしとかないとな…………)

 

そんなこんなで昼食は終わり、俺たちは午後の実習の為、再度アリーナに向かった。

 

 

◇

 

 

「やっぱり燃費悪いな…………」

 

俺はISスーツを着ると、ロッカールームで白式の調整をしていた。

 

(やっぱり、背部のウィングスラスターが原因か…………)

 

そんなことを考えていたら、後ろから妙な気配を感じた。

 

「……………………」

 

振り向くが誰もいなかった。

念のために万華鏡写輪眼を使って確認する。

ロッカーの影に誰かがいた。

 

「そこに誰かいますね?」

 

「……………………」

 

だが答えない。

 

「時間がないので行かせてもらいますよ」

 

俺はロッカールームから立ち去った。

 

 

 

「まさか、気づかれるとは思ってなかったわ…………」

 

ロッカーの影から簪と同じ水色の髪の生徒が出くる。

 

「しかも、あの目。また、模様が変わっていたわね…………」

 

彼女はあの目のことを考えながらその場を立ち去った。

 

 

◇

 

 

翌日、SHRと一限目の半分も使って全校集会が行われた。

 

「それでは、生徒会長から学園祭の説明をしてもらいます」

 

壇上に上がってくる人物に見覚えがあった。

 

「やぁ皆。おはよう」

 

二年のリボンをしたその人は、あの夜に現れた人物だった。

 

「さて、今年は色々とあって挨拶がまだだったわね。私は更識 楯無。君たち生徒の長、以降はよろしくね」

 

俺はあることに気づいた。

 

(更識?確か簪と同じ名字だな……)

 

そんな中、話は進んでおり。

 

「今月の一大イベントの学園祭なんだけど、特別ルールを導入する事にしたわ」

 

手慣れた手つきで閉じた扇子を取り出し、横へスライドさせる。それに応じるかのように空間投影ディスプレイが浮かび上がる。

 

「名付けて、『各部対抗 織斑 一夏 争奪戦』!」

 

扇子が開くと同時にディスプレイに大きく俺の写真が映し出された。

 

「は?」

 

意味が全くわからなかった。

 

「学園祭では毎年各部の催し物を出して、それに対しての投票結果、上位組には部費と特別助成金が出ていましたが、今回はそれに加えてーー」

 

更識生徒会長は扇子で俺を指す。

 

「織斑 一夏を、一位の部活に強制入部させます!」

 

ものすごい雄叫びが上がった。

 

こうして、俺の争奪戦が始まったのだ。

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