Infinite Stratos ~Pupil to Beni from Ao~《瞳は蒼から紅へ》   作:ぬっく~

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39話 メイド喫茶

同日、教室では放課後の特別HRをしていた。

クラスごとの出し物を決める為に、色々と盛り上がっていた。

「……………………」

 

クラス代表と言うことで、俺が意見をまとめる立場なのだが…………

 

(内容が『織斑一夏のホストクラブ』『織斑一夏とツイスター』『織斑一夏とポッキー遊び』『織斑一夏と王様ゲーム』など…………って)

 

「お前たち、なめているのか?却下だ!」

 

ええええええー!とブーイングが響く。

 

「あのな、誰がこんなのやって嬉しいんだ!」

 

「私たちは嬉しいわね」

 

助けてを求めようにも、すでに千冬姉はいないし…………

 

「山田先生は何か言っていださいよ」

 

「えっ?わ、私に振るんですか!?」

 

おい!こら、副担任。

 

「え、えーと…………わ、私はポッキーなんかいいんでは…………?」

 

…………くそう、副担任すら役にたたんとは…………

 

「メイド喫茶はどうだ?」

 

なんとラウラが提案してきたのだ。

 

こうして一年一組はメイド喫茶に決まった。

 

 

 

 

「と言うわけで、一組はメイド喫茶になりました」

 

職員室で、俺は織斑先生の元でクラス会議の報告をしていた。

 

「また、随分と無難なものを撰んだな…………と言いたいが、どうせ何か企んでいるんだろう?」

 

「いえ、ただのメイド喫茶です。はい」

 

「提案したのは誰だ?どうせ、騒ぎたい連中の誰かだろう?」

 

「えーとですね…………」

 

織斑先生に本当のことを言うのが若干ためらったが。

 

「ラウラです」

 

「……………………」

 

きょとんとする織斑先生。

 

「ラウラです」

 

再度、もう一度言うと、織斑先生は盛大に吹きだした。

 

「ぷっ…………ははは!ボーデヴィッヒか!」

 

「やっぱり…………ですか?」

 

「それはそうだ」

 

職員室の先生方は織斑先生の反応にとても意外な光景だったらしく、目をきょとんとさせて眺めていた。

 

「ん、んんっ。ーーさて、報告は以上だな?」

 

咳払いをして語調は整える、織斑先生。

 

「はい、以上です」

 

「では、この申請書に必要な機材、食材などを記入しておけ」

 

「わかりました」

 

そんなこんなで織斑先生への報告は終わり、一礼して職員室を出た。

 

職員室を出たら一人の女子が待っていた。

 

「やあ」

 

「……………………」

 

「あやあや?どうして警戒しているのかな?」

 

学園祭騒動の元凶が、涼しげな顔で俺を楽しそうに眺めていたからだ。

 

俺はそのまま、アリーナへと歩き出した。

その横をごく自然な流れで先輩は並んで歩き出した。

 

「……………………」

 

振り切るのは無理だと判断した。

 

「それで、俺に何の用ですか?」

 

俺は歩きながら話だした。

 

「当分、私がキミのISのコーチをしてあげようと思ってね」

 

「結構です」

 

「そう言わずにね。私はなにせ生徒会長なのだから」

 

「そうでしたね」

 

「あれ?知っていたの?」

 

「全校集会の時に言ってたではないですか」

 

「それとは別にね。IS学園の生徒会長はーー」

 

丁度、更識先輩が言葉を続けようとした所に、粉塵を上げる勢いで女子が竹刀を片手に襲いかかっていた。

 

「覚悟ぉぉぉっ!!」

 

先輩は扇子を取り出し、竹刀を受け流しながら空いた手で手刀を叩き込んだ。

女子が崩れ落ちると同時に、今度は窓ガラスが割れた。

隣の校舎の窓から和弓を射る袴姿の女子が見えた。

 

「ちょっと借りるよ」

 

倒れている女子から竹刀を蹴り上げ、それをキャッチすると同時に隣の校舎に向けて放る。

竹刀は弓女の眉間にクリーンヒットし、見事撃破した。

 

「もらったぁぁぁ!」

 

今度は掃除道具ロッカーから三人目の刺客が現れた。

 

両手にはボクシンググローブが装着されていて、軽やかなフットワークと一緒に体重を乗せたパンチが襲いかかってくる。

 

「…………所で織斑一夏くん」

 

「何ですか?」

 

「知らないようだから教えてあげるわ。IS学園の生徒会長は、ある一つの肩書きの証明でもあるんだよ」

 

ボクシング女の猛ラッシュを紙一重でよけながら楽しげに話す。

 

「生徒会長、即ち全ての生徒の長たる存在はーー」

 

振り抜きの右ストレートを円を書くようによけ、足が地面を蹴って身を宙へ踊らせる。

 

「最強であれ」

 

ボクシング女はソバットの蹴り抜きと共に登場したロッカーに叩き込まれた。

 

「で、これはどういった状況なんですか?」

 

「か弱い私は常に日常茶判事、危険に晒されているので、騎士の一人は欲しいと思ってね」

 

「さっき、生徒会長=最強って言っていましたよね?」

 

「あら、ばれたか」

 

また楽しげに笑う。

 

「と言うわけで、学園祭の間、私が特別に鍛えてあげようと言うわけ」

 

「遠慮します」

 

「そう言わずに」

 

「結構です。どういう風の吹き回しですか?」

 

「それは簡単にキミが弱いからだよ」

 

さらっと言われたので俺は両目を万華鏡写輪眼にして話す。

 

「先輩は最強と言いましたよね?」

 

「うん。確かに言ったよ」

 

「じゃあ、勝負をしましょう」

 

「うん、いいよ」

 

最強と最強の勝負が始まろうとしていた。

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