Infinite Stratos ~Pupil to Beni from Ao~《瞳は蒼から紅へ》   作:ぬっく~

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疲れる、眠い、過労死してしまいそう…………




40話 最強(笑)

 

その後、俺は楯無先輩と共に畳道場(たたみどうじょう)で向かい合っていた。

楯無先輩は白胴着に紺袴と言った、日本古来(にほんこらい)武芸者(ぶげいしゃ)の姿だった。

加えて、俺はIS学園の制服のままだった。

 

「あら、一夏くんは着替えなくなくていいのかしら?」

 

「俺は汗をかく程、やるつもりはないのでね」

 

道場には俺と楯無先輩の二人だけだった。

 

「なめているつもりなのかな?織斑一夏くん」

 

「そのつもりですが?何か?」

 

俺は楯無先輩を挑発させる。

 

「では、勝負方法は私を床に倒せたらキミの勝ちね」

 

「いいでしょう」

 

「逆にキミが戦闘不能(・・・・)になったら私の勝ちね。それでいかしら?」

 

「ええ、いいでしょう」

 

楯無先輩の方が不利だと分かっているのに、この自信…………よっぽど勝つ自信があるのだろう。

たから、俺はあえてこう言った。

 

「勝つのは俺ですから」

 

「……………………」

 

俺は安い挑発をさらに楯無先輩へと向ける。

楯無先輩は構え、俺は両手をポケットにいれ、万華鏡写輪眼(まんげっきょうしゃりんがん)の状態で左目を閉じた。

 

「では…………初め!」

 

楯無先輩の掛け声と同時に此方に向かってくる。

俺はゆっくりと左目を開いた。

 

(この勝負もらっ…………)

 

勝利を確信した楯無先輩は手を伸ばす。

この勝負は、一瞬、楯無先輩の勝ちに見えたが、一夏の左目から発動した能力により、状況が一変した。

 

「『月読(つくよみ)』!!」

 

楯無先輩は俺の幻術の中へと落ちたのだ。

 

月読(つくよみ)

一般的な幻術とは違い、相手の意識に直接干渉し「実際に体験していると錯覚させる」術であり、時間さえも操れる為、術者は隙を作らずに対象に効果を及ぼすことが可能なのだ。

 

俺は楯無先輩に『十字架に(はりつけ)にされ、72時間も刀で刺され続ける拷問(手加減版)』を味わせたことにより、楯無先輩は気を失い、そのまま倒れた。

 

 

 

月読(つくよみ)』を受けて立っていられる人物なんてそうそういない。

あの篠ノ之束(しのののたばね)を除いてだが…………。

勿論、今回の『月読(つくよみ)』は手加減はした。

殺してしまったら、色々と不味いし、俺の後味が悪いので止めた。

試合は楯無先輩が倒れたことにより俺の勝ちとなったが…………。

 

「さて、どうするか……」

 

試合に勝ったが倒れている楯無先輩をどうするかを考えていた。

 

「保健室に連れていくのが無難だな」

 

俺はそうと楯無先輩を担いで保健室へと向かった。

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